六合目の先にあった断層地点を通過。
これらはよく見かける葉っぱだが、名前は分からない。


細~~い茎のキノコを発見。

笠は乳房状になっていた。

この角ばった実は単に萎れただけなのだろうか。

植物観察にかまけている間に、10:45頃、七合目に到着した。

ここは旧雲洞コースとの合流地点だが、そちらは災害による崩落で廃道になってしまった。

入り込まないよう枯れ枝で通行止めにしてある。

ここでオオカメノキの赤ちゃんを見つけた。

この先は予想もしなかった急登の連続である。

ロープとクサリが順番に出てくる。とても、手にカメラを持ったままでは登れない。


いつも、コンデジを使うのはたいてい雨の時なので、そういう時は雨具のポケットに入れるのだが、今は雨具など着ていないので、収納場所がない。

何とか、手に持ったまま乗り切った。
1300mほどの山を4時間半かけて登らせるのだから、さぞかし登山道はなだらかなのだろうと勝手に思い込んでいたが、冗談ではなかった。

暑さの中、急登につぐ急登で、もう疲労困憊だ。

八合目の先にあるという水場が楽しみだった。
ただ、時折眺望を楽しむこともできた。

坂戸山(634m)の右奥には八海山(1778m)から尾根続きの六万騎山(321m)なども見える。

幹に穴が貫通した木もあって

ちょうど中から坂戸山の山頂が見えたりもした。

七合目から30分近くかけて急坂を登り切ると、明るい尾根に出た。

ここは滝入コース分岐と呼ばれているところで、観音山コースと滝入コースの分岐なのだが、なぜか倒れた道標には「雲洞コース」「大月・五十沢コース」と書かれている。

「雲洞コース」は「観音寺コース」の途中から枝分かれしているので許すとしても、大月と五十沢は完全に別方向。なぜ、こんな道標ができてしまうのか理解に苦しむ。
左手には桂山(左、876m)と高倉山(右、1144m)。

その向こうの八海山は雲をまとっている。
眼下は五十沢あたりの水田地帯。

引き続きヤセ尾根を進む。


この先も急登が待っていた。


六日町盆地。米どころだけに青田が実に美しい。

魚沼丘陵の向こうに霞んでいるのはもしかして佐渡島だろうか。

と写真休憩を取りつつ一歩一歩標高を稼ぐ。

これは葉脈が随分はっきりした葉っぱだ。

オオカメノキも実のなる季節。

このあたりはリョウブが目立った。

これは初めてみる花だ。

オオコメツツジらしい。

すぐ先のピークに重なって、陰に山頂が見える。

葉っぱシリーズ。


さっきの分岐から15分ほどで八合目に到着。

この先はアカモノの道だった。


やっと頂上に手の届きそうなところまできた。

このあたりは若干傾斜が緩むのでありがたい。

足元に逆さに生えているキノコがあった。なんだかアレみたいなので笑ってしまった。

南には飯士山(1111m)が全容を現した。

その右側は石打あたりのスキー場だろうか。

正面には頂上らしきピークが見えてきた。

こちらのリョウブはこれからのようだ。

こんな尾根上の登山道に水場があるのかといぶかんでいたが、近づくにつれ、水が流れる盛大な音が聞こえてきた。
おお水場は沢だったんだ。
ということは、当然下りないといけない。
水場の入口に着くと「60m」という表示があった。

普段なら、大したことのない距離だが、この日は違った。
下りるのはいいとして登ってくる元気はない。
アクエリアスは実はまだ1㍑も飲んでいない。頂上までに1㍑を超えたとしても、あとは下りだから大丈夫。お茶も300ccある。水は足りるはずだ。
というわけで通過することにした。
これが下りで若干、心配のタネになるのだが。
ここからひと登りで、ちょっとしたピークに出た。
ここが下りで使う予定の高棚コースとの分岐なのだが、なんとそちらに通せんぼの赤テープが張ってある。

見下ろすと道は通じているようだが、ヤブがかなり道を覆っている感じだ。

「山と高原地図」にも「ヤブ漕ぎあり」との表記がある。

う~ん、どうしよう。強行するか、それとも反対側の水無コースを下りて、バスで車まで戻るか。
ピストンという選択肢は全く考えなかった。
とにかく結論は先送りし、前進する。

前方にまた崩落の跡が見えた。

大きなキノコを横目に

分岐から5分足らずで九合目を通過。

やっと九合目だ。

まだ11時半を回ったところなので、この調子ならお昼くらいには頂上に着けそうだ。
すぐに、さっき見えた崩落箇所に出た。

ここもこの崩落のせいで登山道が寸断されており

迂回路が付けてあった。

ブナの林だ。

どろどろに解けたようなキノコ。

崩落箇所の上端を通過する。

なかなか生々しい。

間もなく、もとの登山道に復帰。

再び急登が始まる。

1ピッチ登ったところで、ボトルの水が切れたので、ボトルの取り換えを兼ねて休憩。
マットを敷いて、大きな木の根元に座り込んでしまった。

休憩適地がなくて、三合目からはほぼ休みなく、ここまで来てしまった。
帽子からは田中陽希のようにぽたぽたと汗が落ちていた。
こんなことは初めてだったし、首に巻いていたタオルがやけに濡れているので、絞ってみたら、絞れてしまった。これも初めての経験だ。
さすがにお腹が空いたので、好物のお豆「ポリッピー」をつまむ。
この先、これを食べながら歩きたいのだが、カメラを持ちながら、豆の袋を持つわけにもいかない。
思い付いたのが、カメラケースをウエストベルトに引っ掛けて、その中に入れること。

我ながら名案であった。
10分ほどで出発した途端、クサリ場が登場。

手を付かないと登れないような、急坂がさらに続く。


これはホウノキだろうか。

写真はすがすがしいがめちゃめちゃ暑い。
最後にキノコ2態を見ていただこう。


(つづく)
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