山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

仙丈ヶ岳(1)

【2016年7月9日(土)】仙丈ヶ岳
南アルプスの女王、仙丈ヶ岳(3033m)は、いつかは行きたい憧れの山だった。
でもバスを乗り継がねばならないというアプローチがちょっと面倒で二の足を踏んできた。
今回決断したのは、前週に登った友人のfacebook投稿の写真が素晴らしかったからだ。
ただ、天気予報が必ずしもよくない。
中腹にある馬の背ヒュッテに予約を入れた後もしばらく迷っていたが、前日の予報が「土曜・雨、日曜・晴れ」に転じたので、予定通り決行とした。

土曜日は午前5時すぎに起床。
初日は馬の背ヒュッテまで3時間ほどの行程なので、自宅をゆっくり出発した。
車で圏央道、中央道を走り、甲府昭和ICで高速を下りる。
国道20号沿いのセブンイレブンで食料を調達して、ふと時計を見ると、10時半前。
えっ? やばい! 市営芦安駐車場を出るバスの時間は10:55。あと30分もない。
ちょっと、のんびりし過ぎた。
事前に駐車場の場所はネットで調べておいたのだが、公式HPの地図が非常に分かりにくく、道路地図上の場所を特定できなかった。

現地で確認するしかないなあと思っていたから、余計に不安は募る。
10:40に芦安バス停でバスが停まっているのが見えたので、車を下りて車掌さんに聞いてみた。
「これは、10:55のバスですか?」
「いや、10:40だよ」
「え、これ広河原に行くんですよね。HPの時刻表には10:55と書いてありましたけど」
「あ、それは芦安駐車場発の時間のことでしょう。これから行きますよ。駐車場はこの先どこどこをああして、こうして・・・」
「そうなんですか。分かりました」
要するに、このバスより先回りして、駐車場に行き、準備をして、追いついてきたバスに駆け込まなければならない状況、ということだ。
間に合うだろうか。
幸い、道路には「市営駐車場⇒」という看板がたくさんあったので、迷うことなくバスより先に駐車場に着くことができた。
最後の看板があってから、駐車場まで結構長かったので、ちょっと不安になったが。

駐車場は雨にもかかわらず、土曜日ということでそこそこ混んでいた。
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バスの出る5分まえの10:50に着いた。慌てて靴を履き始めたが、よくみると、駐車場の脇で乗合タクシーが停まっている。尾瀬口と同じパターンだ。
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聞いてみると、バスと同じ料金(入山料100円込みで1200円)で、随時発車しているようだ。
これはありがたい。まだ発車まで時間があるというので、ゆっくりと準備をすることができる。
山岳観光案内所で明日の日帰り温泉ガイドマップをゲットする余裕もあった。
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トイレにも行けた。
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立派な建物だが、中に本当に仮設トイレが設置されていた。
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もろもろ済ませてワンボックスのタクシーに乗り込んだが、食堂に行ったお客さんが戻るまで10~15分待って欲しいという。
乗り継ぎの12:30広河原発登山バスには間に合うので心配ありませんとのこと。
まあ、確かに急いでも、広河原で待つ時間が長くなるだけなので、別に構わない。
そのお客さんというのは、夜通し車を運転してきて、何も食べていないから、向かいの食堂でそばを食べてくるので待っててほしいと言った由。
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(その食堂)
それはいいのだが、戻ってきたそのおじさんたちから「お待たせしました」のひと言が全くなかったのは残念だった。

待っている間に、例の路線バスは行ってしまった。
当方もバスより30分遅れて、11:25になってやっと出発。
タクシーは10人乗りで、客は9人。運転手を含めると満員だった。
車は夜叉神峠に向けて、ぐいぐいと登って行く。
峠の駐車場にはかなりの空きがあった。
場合によっては、峠まで車で来て、そこからバスに乗り換えることも考えてはいた。
でも、峠の駐車場の様子が分からなかったので、芦安駐車場に行ったのだが、タクシーに乗れたので、結果的には正解だった。

峠からは徐々に高度を下げていくのだが、途中、巨大な落石が道路に鎮座していた。
最近、夜中に落ちてきたものらしい。
警戒のため警備員が配置されていた。
こんなのに当たったらひとたまりもない。

山にはガスがかかってほとんど何も見えなかったが、12:10過ぎに広河原に到着。
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芦安では運転手が「山は雨ですよ」と言っていたけど、ほとんど降っていなかったので助かった。
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バス停にはすでに20人くらいの登山者が雨具を着て並んでいた。
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座れないといやなので、私も並ぶ。
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バスは12:20頃に2台一緒に来た。
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ちょうど私から後ろの人が、2台目の車になった。
自由に席を選べて座れたのはいいのだが、1台目は定刻前に出発したのに、こちらは定刻の12:30まで待たされた。
理屈も分かるし、たかだか10分足らずの差なのだが、ちょっと損した気分だ。

この登山バスには甲斐駒に登った時(2013年8月)の帰りに一度乗ったことはあるが、登り方向で使うのは初めてだ。
途中、甲斐駒の摩利支天らしき山がガスの切れ間から見えた。
バスは定刻の12:55に北沢峠(2030m)に到着。
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峠は霧雨だ。
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雨がひどかったら、馬の背まで行かず、ここに停滞してこもれび山荘に泊まってしまうことも考えていたが、これなら全然平気だ。
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(「長衛荘」改め「北沢峠こもれび山荘」)

気温は14℃。暑くもないし、寒くもない。
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峠には以前なかった休憩所が道の両側に2か所もできていた。
そこを借りて、雨具の上下を着る。
トイレとストレッチも済ませ
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13:10頃に出発。
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雨にしっとりと濡れた樹林帯の中に分け入っていく。
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コメツガの新芽が色鮮やか。
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ギンリョウソウも白く輝いていた。
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しかし、いきなりの急登。
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ゆっくり歩いたのだが、雨具を着ているので、やはり汗をかく。
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10分ほど登ったところで、雨も弱くなったし、暑いので雨具の上を脱ぐことにした。
ただ、私にはやっぱり「ヌグトフール」の法則がある。
抜いた途端、また雨脚が強くなってきたので、やむなくまた着ることにした。
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ところどころで、地元の中学校のかわいい看板を見かけた。
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この先で、単独の女性が抜かしていった。
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(彼女の姿は写っていません)
おお早いなあと思ったけど、彼女はそもそもオーバーペースなのか、少し歩いては立ち止まって、息を整えている。
おかげで抜かされてからは、ほとんど差がつかなかった。

雨を我慢しながら、徐々に高度を稼いでいく。
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急登を100mほど登って、道がなだらかになったあたりが一合目。
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登り始めてから20分ほどで通過した。
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石や木の根がしっかり濡れているので、足元注意。
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あちこちで水たまりもできている。
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一瞬、左手が開けたが、やはりガス。アサヨ峰(2799m)方面の斜面だとは思うが。
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でも、大雨ではないし、雨の森を楽しんで歩くしかない。
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2195mピークに達したあたりで、雨が止んだようなので再び雨具を脱ぐ。
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もう、降らないでほしい。
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ね、ユウレイタケくん。
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ここからは鞍部まで20mほどのなだらかな下り。
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鞍部に達すると、そこが二合目。
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ここは北沢峠に通じる巻き道との分岐になっている。
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帰りは巻き道の方を使うつもりだ。

この先は間もなく、標高差350mに及ぶ急坂になる。
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例の女性を追うような形で、歩を進めていく。
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地形図の等高線通り、かなりきつい。
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長谷中学校の手づくり看板に励まされる。
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ゴゼンタチバナにも。
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路面はこんな状態。
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手を使わないといけないようなところも多々ある。
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いや、結構しんどい。
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二合目から30分かかって、やっと三合目。
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標高は約2320m。北沢峠から300mほど登ってきた。
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ここでは休まずに通過。
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急登はさらに続く。
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(つづく)
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