山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

富士山(2)

【2016年7月2日(土)】富士山
泉ヶ滝から佐藤小屋に向かっている。
もったいないことに、しばらく下りだ。
このあたりはまだ緑が濃い。
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富士山にもシャクナゲがあるのは、ちょっと意外だった。
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眼下には広大な裾野が広がる。
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溶岩が流れた痕跡。これも富士山の一風景だ。
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ところどころにこうした裂け目がある。
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なんだか下り過ぎていないかと思ったところで、滝沢林道のゲートが出現。
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そのすぐ脇から登る道があった。
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すぐに佐藤小屋に着く。
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やはり外人の姿が目につく。
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前回来た時は中に入って、バッジがないか聞いてみたが、ご主人にはかなり不愛想に応対された。
ここはあまり素人さんの来る小屋ではない。あの日も常連さんみたいな方がたくさんいて談笑していた気がする。
あの時は10月10日。もう富士山は冠雪しており、私の装備を見て、「なんだこいつ」と思ったのかもしれない。
私はあの時、六合目から旧登山道を下って、参道遺跡を見て歩くつもりだったので、山装備ではなかった。

ここは登山道と、富士スバルライン五合目にある小御岳神社への参道との分岐で、そちらへ行く道は「小御岳道」と呼ばれていたという。
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かつては神社までの間に6基の鳥居があったらしい。
このあたりが森林限界で「木山」と「焼山」の境界に位置することから、かつては遥拝所もあったという。

ここからやっと本格的な登山道となる。
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トレランの人が何組も抜かして行く。
今回、富士山を登ってみて思ったのだが、外人とトレランの人がものすごく多い。
御正体山でトレラン大会に遭遇した時ほどではないが、狭い登山道で彼らに抜いてもらうには、道をよけないといけないし、それでこちらもペースが乱れる。
トレラン自体悪いとは思わないが、困ったものだなあとも思う。
あまり大きな事故が起きていないので、ほとんど問題になっていないが、トレランは基本的に超軽装備なので、人がたくさん歩いているところしか行かない。
マイナーコースだと、道迷いの可能性が高まるので、基本的には走るコースとしては選択されないからだ。

だからこそ、登山者との接触が増えるわけだが、個人的には山の勉強をして、いくつかしっかり歩いてからトレランを始めてほしいと思う。
平地のランの延長で山に来る人がほとんどだが、そういう人は基本的に登山者の気持ちが分からない。
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まあ、ぼやいても仕方ないが。
あとで知ったことだが、この日トレランの人が目についたのは、富士登山競争大会が20日後に迫っており、下見と練習を兼ねた人が多かったためらしい。

ちょっと歩いただけで、すぐ六合目(名目上)。
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里見平・星観荘という小屋の前に出た。
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六合目唯一の焼印所だそうだ。
木の杖に焼印を押してもらいながら登るのも楽しいだろうが、ちょっとお金がかかり過ぎる。

道はまだ緑の中。
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ダケカンバが美しい。
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でも、時折、富士山の地肌も見える。
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木々の隙間から山小屋銀座が覗けた。
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路面はすでに溶岩のかけら状態となっている。
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さて、本格的に森林限界に達した。
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頂上付近にはまだ雲がからんでいる。
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さっき見えていた六角堂に到着。
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このあたりは、日蓮上人が富士山に登った時、書写した法華経を埋納したことから、経ヶ岳と呼ばれる。
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日蓮の立派な銅像も立っていた。
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この小屋ではハイシーズンになると、お札などを販売するのだろうか。
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安全祈願の参拝をして通過。
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すぐ先に姥ヶ懐への入口があった。
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日蓮が風雨を避けて籠ったと言われる岩穴のことで、ここで百日間の修行を行ったとされる。

そこまで、どのくらい歩かないといけないのか分からなかったので一旦は通過したが、登山道を少し行くと下に覆い屋の屋根が見えたので、やっぱり行くことにした。
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現在は、岩穴の前に茅葺のお堂が建てられている。
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中には日蓮上人の石像。
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さらに奥には、心経塚の石碑が倒れていた。
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ここでもお参りをして、登山道に戻る。
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高祖御遺跡とは日蓮の旧跡という意味だろうか。

いよいよ山小屋街がくっきりと見えてきた。さすがに壮観である。
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ちょうど六角堂の裏にあたる場所がちょっとしたピークになっていた。
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折角なので、「経ヶ岳」を登った山に数えさせていただく。
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遭難者の慰霊碑も立っていた。昭和47年11月19日、武正篤さん。合掌。
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この仏塔は、立正大学法華経研究所が広く世界から集めた梵文の法華経写本12巻を昭和58年に埋納したのを記念して、昭和58年に建立したものだそうだ。
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ゆえに納経洞という。
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ここからは六角堂や五合目方面を眺めることができた。
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居並ぶ仏像に挨拶をして辞す。
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すぐ横に倒壊した小屋があった。
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この道は一合目から登ってきた人以外は歩かないので、かなり寂れている。
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もう一軒、つぶれてしまった小屋。
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再びダケカンバの道をたどる。
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路傍にはクサイチゴが咲いていた。
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またまた、めちゃめちゃになった小屋の跡。
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いくら廃屋好きの私とは言え、なかなか切ないものがある。
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五合目は栄えているのに。
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ようやく「焼山」に出た。
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すると、そこはオンタデの楽園。
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ヤマハタザオの姿もあった。
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「天狗道開山記念碑」とある。
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須走口に行くトラバース道のことだろうか。

ここから上は崩落防止の擁壁がかなり目立つ。
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目を下に移すと、三国山周辺の雲もだいぶ切れてきた。
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山中湖を覆っていた雲はすっかり消えている。
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前方には六合目の富士山安全指導センター。
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この建物には見覚えがある。
ということは、前回来た時、五合目からまっすぐ佐藤小屋に下らず、六合目を経由したということだ。
つまりは、前回も今登ってきた道を通ったということになる。
今それを逐一復習してきたわけなのに、全く記憶がない。
帰宅して当時の写真を見直してみたら、なんと星観荘も六角堂も、経ヶ岳も写っているではないか。
これだけ見て、ひとつも思い出さなかったとは。何とも恐ろしい。

というわけで六合目に到着。
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ここはかつての五合五勺で「砂ふるい」と呼ばれた場所だ。
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下山者は火山灰の砂地を一気に駆け下り、ここにあった小屋に到着すると、わらじを履き替え、体に付いた砂埃を払い落したという。
今もその風景は「大砂走り」の方で見ることができる。

ここでも協力金を受け付けていたが、私は五合目で付けたお札があるので、そのまま通過。
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富士山頂を目指す。
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(つづく)
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