山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

鎌倉(2)

【2016年5月1日(日)】鎌倉
釈迦堂口切通しに向かっている。
途中、ノラに遭遇した。
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釈迦堂口切通しのある谷戸は釈迦堂ヶ谷と呼ばれている。
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その名は、3代執権北条泰時が父義時の菩提を弔うため、この谷に釈迦堂を建てたことに由来する。
その正確な場所はいまだ判明せず、「幻の寺」と言われているらしい。
ただ本尊の清凉寺式釈迦如来立像は東京・目黒区の大圓寺に祀られているのだとか。

さて、その釈迦堂口切通し。現在通行止めになっていることは知っていたが、随分手前に「通行禁止」の看板が立ちはだかっていた。
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しかし表現がいずれも微妙だ。
右端の「通りぬけ出来ません」は、手前までは行ってもいいという意味にとれる。
「落石注意」は、落石に注意すればいいだけだ。
「この先釈迦堂切通しガケ崩れのため通行禁止」は、切通しそのものは通行できないけど、手前までは行けることになる。
「この先崖崩れの恐れ・・通行注意」は、注意して通行可。
いずれも、この先、切通しまでなら行っていいという意味になる。
左端の「工事関係者以外立入禁止」だけが、ここからNG。
とにかく、看板の右端に人が普通に入った形跡があるので、私も行ってみることにした。

ゆるやかな坂を登っていくと、切通しのすぐ手前に柵が設けられていた。
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「車両通行止め」という看板があるところをみると、以前は車も通れたようだ。
のちに車の通行を禁じ、さらに人の通行もだめになったのだろう。
しかし、このフェンスも派手に破られており、多くの人が中に入っていることが分かる。

私も自己責任で見学させてもらった。
さすがに見事な岩の洞門である。
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ここは、三浦氏一族の依る杉本城から名越を経て三浦半島に至る主要道(三浦路)であったという。
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洞門の中にはいくつかのやぐらが掘られていた。
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その中には五輪塔を安置しているものがある。
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洞門をくぐって反対側に回ると、上にもやぐらの跡が認められた。
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それにしても迫力満点。
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一応、完全通り抜けはせず、戻ることにする。
2回洞門をくぐることになるので、落石に遭うリスクは2倍になるのだが。

帰り道、ウキツリボク(別名チロリアンランプ)を見かけた。
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初めてみる花だ。ブラジル原産だそうだ。

東隣の犬懸ガ谷に移動する。
途中には、しゃれた焼き菓子のお店。
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犬懸ガ谷の入口には、「上杉朝宗及び氏憲邸阯」の碑(昭和10年建立)が立つ。
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のちに関東管領を世襲することになる上杉氏は山内、扇谷、犬懸、宅間の4家に分かれたが、このうち上杉憲藤がここ犬懸ガ谷に居館を構えたので、その家系は犬懸上杉氏と呼ばれるようになった。
朝宗は憲藤の子で応永元年(1395年)に関東管領になり、鎌倉公方だった足利氏満、満兼によく仕えた。
氏憲はその息子で、のちに出家して禅秀を名乗った。

向かいに「田楽辻子のみち」と書かれた道標がある。
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鎌倉時代からある小路で、このあたりに田楽師が多数住んでいたことが名の由来。
辻子とは通り抜けのできる小路のことで、十字路の辻とは違うらしい。

犬懸ガ谷は平成巡礼路とも呼ばれているようだ。
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江戸時代には、坂東三十三か所観音霊場第一番杉本寺から第二番岩殿寺に続く巡礼道が、衣張山の山中に通じていたのを平成になって整備したため、そう名付けたもののようだ。

その巡礼道を進んでいく。
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基本的には高級住宅街なのだが、こんな古い廃屋もあって趣を感じる。
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車道のどん詰まりからは衣張山ハイキングコースとなる。
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入口左に小さなやぐらを発見した。
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中には何もなかったが
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左端にさらに奥まで細い穴が掘られていた。
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こちらのハイキングコースも緑したたる気持ちのいい道だ。
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すぐにつづら折りの急坂になる。
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こちらは祇園山と違って標高が120mもあるので、それなりに登りでがある。
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途中、巨石の下にわりと新しい道祖神がたたずんでいた。
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仲むつましい。
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コースの入口から10分ほどで、頂上に到着。
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かわいい石仏と五輪塔が出迎えてくれた。
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ここからも鎌倉市街や相模湾を望むことができる。
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まわりの丘陵地帯も緑が美しい。
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でも、山名板がなかったのが残念。これで我慢する。
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衣張山とは、頼朝がある暑い夏、山頂に白い衣を覆って雪に見立てて涼んだことに由来するらしい。

木陰の簡素なベンチが空いたので、そこでお昼にする。ちょうど時間も正午を過ぎたところ。
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本日はめずらしくパンにした。
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ミニトマトとチーズもつけて、鎌倉らしくセレブっぽく。

他にも家族連れがやってきて、目の前でお弁当を広げていた。
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いい雰囲気だった。

30分近くのんびりしてから出発。
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ほぼ平らな道を南に行く。
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すると、すぐに開けたところに出た。
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120mの三角点がある浅間山である。
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若い山ガールに、ここが衣張山ですかと聞かれたので、もうすぐそこですと教えてあげた。
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(写真は残念ながら、ありません)

ここからは逗子方面の森がこんもりと見えた。
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ひっそりたたずむ五輪塔と新しい石仏。
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この先はしばらく下り基調だ。
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小さい子供も頑張っている。
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三浦半島の丘陵は実に穏やかである。
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10分足らずで下り切った。
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アライグマやタイワンリスなどの外来種が増えているらしい。
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アライグマは見たことがないが、タイワンリスは確かに鎌倉に来るたびに見かける。
かわいいのでついエサをあげたくなっちゃうのだろう。

これまたかわいいお地蔵さん。
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鎌倉に仏を彫る現代作家さんがいるのだろうか。

関東の富士見百景「鎌倉市からの富士」を示す標識があったが、この日は見えず。
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関東の富士見百景は10か所くらい行ったことがあるが、わりと打率は低い。
富士山が見えたのは3割に満たない気がする。

本当はこんな風に見えるらしい。
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鎌倉逗子ハイランドの高級住宅街の縁に沿って歩く。
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ちょうど、したくなっていたのでトイレで用足し。
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この先は、鎌倉市子ども自然ふれあいの森に入る。
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その途端、今回もタイワンリスに遭遇。
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すばしこくて、なかなか上手に写真が撮れなかった。

またしても石仏さん。
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こちらはお稲荷さん。
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げ、マムシ注意だそうだ。
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名越切通しへは、このまま進む。
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途中、開けたところから逗子市街を望む。
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谷戸の住宅街も。
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鎌倉にも増して緑が濃い。
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(つづく)
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