山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

熊倉山(1)

【2016年4月29日(金)】熊倉山
秩父から熊倉山(1427m)に登って、破線をそのまま南下し、酉谷避難小屋に宿泊、翌日もやはり破線コースの矢岳(1358m)を経由して秩父に下るという周回コースは、ここ数年来の懸案だった。
この構想が思い浮かんだのは、2013年12月の長沢背陵縦走で酉谷避難小屋に泊まった時、秩父から矢岳の稜線を登ってきたという人の話を聞いたからだ。
「そんな道があるのか」
破線のようだから、踏み跡が落ち葉や雪で見えなくなってしまう晩秋や冬は避けたい。
夏は暑そうだし、ヤブもうるさそうだ。
ということで早春か秋を狙っていた。
しかし、酉谷避難小屋は5人泊まるとぎゅうぎゅうなのに、前回は12月で8人もの登山者が押しかけて、遅れて着いた人は土間に寝ていた。
それを考えると、空いている時期にしないと、あぶれてしまう可能性もある。
そこで思い付いたのがGW。
GWはみんなもっとメジャーな山に出かけることが経験から分かっている
実はねらい目なのだ。
そんなわけで、この日の決行となった。
風が強いようだが、晴天の予報。そんなに条件は悪くない。

車で行ってもいいのだが、駐車場が「道の駅あらかわ」しか思い浮かばない。
そこに駐めるとアプローチが長くなってしまうので、やはり電車にした。
下山後の風呂は、秩父鉄道白久駅にほど近い民宿しらかわで入る予定だ(旧版「埼玉県の山」に載っていた)。
となると、矢岳ルートから登って、熊倉山ルートを下った方がすぐ風呂に入れるのだが、矢岳ルートの方が時間がかかるので、早く小屋に着ける熊倉山ルートを登ることにした。
民宿へは下ってから電車で移動すればいいや、という判断だ。
実はこの計算、かなり狂ってしまったのだが。

とにかく方針は決まって、新所沢6:40発の電車で出発。
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特急は使わずに、各駅停車を乗り継いで行く。いつもとは違うカラーリングの電車だった。
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西武秩父に8:09着。
仲見世は大規模改修中で、秩父鉄道御花畑駅への道はやや迂回を強いられた。
その間にいくつか顔はめパネルを通過。
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御花畑駅にも顔はめがあったが、忙しいのでいずれも構っている暇はなかった。
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この駅には、都内では相次いで取り扱い中止となっている自動新聞販売機がまだ現役だった。頑張れ~!
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切符を買って、ホームに。この駅の愛称は芝桜駅。
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芝桜はちょうど今どきが見頃だ。
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三峰口方面を見ると、西武線のホームと車両を望むことができた。
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数分後、秩父鉄道の電車が入線。GWだけに登山者が多い。
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重装備の方は、三峰神社から雲取山(2017m)、甲武信岳(2475m)方面への大縦走だろうか。

それにしても派手なラッピングの電車が来た。
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車内の天井も何やら描かれていた。
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8:40白久駅に到着。
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ここで下りた登山者は私を含め2人だけだった。

まずは電車をお見送り。
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さようなら~
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今日はかなり空気が澄んでいる。
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うん、いい感じだ。向こうに見えるのは秩父御嶽山(1080m)。
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トイレで朝のお勤めも済ませたので、駅から出ましょう。
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ローカル線のムード満点だ。
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駅前の商店。いつごろ閉めてしまったのか。
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反対側には元旅館という雰囲気の建物。
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ここは標高327m。熊倉山まで標高差ちょうど1100mだ。
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さあ、出発。時刻は8:56。
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この先の白久鉱泉郷にはかつて3軒の宿があったようだが、今営業しているのは谷津川館のみ。
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間もなく、前方に赤い鳥居が見えてきた。
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どの表記も「正一位玉姫稲利大神霊」となっているが、これで正しいのか。
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「稲荷」じゃなくていいのかな?

高台から秩父御岳山を望む。実にいい色だ。
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林道をさらに進むと、正面上に熊倉山が見えてきた。
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かなり険しそうだ。
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このあたりは県立武甲自然公園。秩父多摩甲斐国立公園とは重なっていないだろうか。
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右手を登っていくと秩父札所30番の法雲寺なのだが、寄り道はしない。
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そうか、もうそんな季節か。
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谷津川館もいずれ車で来た時に入浴させてもらうことにして、通過。
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めすらしく路傍の石仏。
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温泉タンク車。これは鉱泉を吸い上げているんだろうな。
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そうじゃないと意味がない。

谷津川の清流。
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黙々と林道を登っていく。
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左手に湧き水。
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右手には廃屋群。別荘にしては粗末すぎるが。
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今度は小さな祠。
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木漏れ日の中を進む。
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そして巨石を通過。
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駅から30分弱で熊倉山の白久林道コースの登山口に到着した。
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しかし、この道は土砂崩れのため通行禁止だった。
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この先の林道が屈曲する地点、直進方向の脇道の先に廃屋らしきものが見えたが、省略してしまった。
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しかし、そこが温泉跡であることを、後で地形図を見て気づいた。痛恨の失敗だった。
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それを慰めるかのような、青空に映える新芽。
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さくさく登る。
熊倉山登山口のある峠の直下にパトカーが駐めてあった。遭難事故でもあったのだろうか。
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このあたり標高600mほどだが、新緑がだんだん濃くなりつつある。
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駅からちょうど1時間。峠に着いてみてびっくり、車が6~7台も並んでいるではないか。
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GWとは言え、こんなに人気のある山だったのか。
みんな、避難小屋で泊まったりせず、日帰りで戻って来てくれますよう。
後で知ったことだが、この日は熊倉山の開山式が山頂で行われたらしく、関係者が登っていたらしい。
パトカーもその関連だったのだろう。

登山届の用紙をケースから取り出して、前回休んだ防火水槽の上に座り込む。
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記入しながら、行動食のお菓子を少々口に放り込んだ。
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書き終わったら、ポストに提出。
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実はこれがきっかけで、秩父警察署から後日連絡があった。
4月30日に奥多摩側の東日原から酉谷山(1718m)を目指していた62歳の単独女性が行方不明になっているというのは、その後のニュースで知っていたが、私はその日、逆側の矢岳方面に下ったので、その方とは会いようがなかった。
でも、同じ日だっただけにちょっと気になっていたのだが、秩父署が私の提出した登山届を見て、何か知っていないか問い合わせてきたのだ。
こういう照会は2度目だ。
結果的にお力にはなれなかったが、登山届にはこういう役割もあるのだと改めて思う。

さて、10時も過ぎたので出発しよう。
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登り始めてすぐ、右手に両神山(1723m)が見えて感激。
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奥は熊倉山の聖尾根。
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右は秩父御岳山。
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全体が見えました。
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ちょっとだけ登った後は束の間の平坦な道。
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並木の間から城峯山方面(1038m)も望むことができた。
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旧荒川村の集落。今日は本当に空気が澄んでいる。その分、風が強いが。
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さあ、いよいよ傾斜が出てきた。
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と思った途端、標高差350mに及ぶ容赦ない急登が始まった。
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ジグザグに道を付けてくれてはいるものの、かなりきつい。
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(つづく)
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