山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

七面山(8)

【2016年4月23日(土)】七面山
夕食に付いてきた御神酒でちょっとほろ酔い加減になった。
そんな状態で、お勤めが始まる。
まずは、御開帳。秘仏とのことだが、毎日信者に御開扉しているらしい。
「よく見えないかもしれませんが、我々が仏様を見るのではなく、仏様に我々の姿、心をみてもらうということですので」という説明に、なるほどと納得。
でも、黒っぽいお姿が何となく見えた。
もちろん堂内撮影禁止なので写真はない。
読経では、この日宿泊の方々の名前がたぶん全員読み上げられ、一人ひとりの心願成就を祈ってくれた。
ありがたいことだ。終わると、護符が配布された。これまた、ありがたい。
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この「行事」は30分ほどで終わり、続いて場所を移して、本格的なお勤めとなる。
正座はしなくてもいいようなので、あぐらをかいていたが、後ろの方ではイスに座っている人もいた。
僧職の方々10人近くが声を合わせて読経するのだが、その声の大きく、早口なこと。
ほとんど叫んでいるようで、インドネシアのケチャを思い出した。
時々、題目を唱える場面では、こちらも大声で唱和する。
これが、やってみると実に気持ちがいい。
楽しくなってしまって、翌日の下山時は大声で「南無妙法蓮華経」を1時間ぶっ続けで唱えながら歩いたくらいだ。

1時間ほどのお勤めが終わり、売店でイチイの木で作った数珠状の腕輪を買い求めた(1500円)。
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これはその後、登山のたびにはめて出かけており、お守り代わりにしている。

部屋に戻ってみてびっくり。
布団が敷いてあったのだが、敷布団も掛布団も5人分の幅がある。
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有名なロール布団だそうで、長いものは10人用のものがあるそうだ。
今回は5人用で4人が寝たので、隣の人との距離は普通に保ててよかったのだが、掛布団がつながっているのには、ちょっと困った。
隣の人が寝返りを打つたびに布団が動くし、掛布団が浮いてしまって冷たい空気が入ってくる。
しかも立派なせんべい布団なので、冬は相当寒いだろう。
これらも含めてみんな修行なのだろうか。
とにかく、私はUさん、Iさんとしばらく雑談。床に入ったのは、8時半だった。
9時消灯だが、しばらく眠れず、スマホの「山と高原地図」を眺めながら、眠くなるのを待った。
そのうち寝てしまったようだ。

【2016年4月24日(日)】七面山
夜中何度か目が覚めたが、4時前に目が覚めた。
4時の起床時間と同時に、寺の方々がどやどやと部屋に入ってきて、布団を上げ始めた。
くるくると巻いて、ロール状にして片づけている。
その手際のよさと言ったら。
5時から朝のお勤めだが、5:15が日の出の時間だというので、御来光優先にした。
それまでは、パッキングをしたり、歯を磨いたり。
Uさんはまじめに最初からお勤め。
私とIさんが随身門に出かける。
しかし、外は完全な曇り空。これでは全く期待できない。
登ってみると、大勢の宿泊者が待っていたが、やはり御来光は見られなかった。
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でも、もともと御来光にこだわりのない私は、昨日雲海の下に隠れて見えなかった山々が見えたことの方に喜びを感じた。
正面に、身延山(手前、1153m)と奥に毛無山(1964m)。
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その左には、おそらく蛾ヶ岳(1279m)。
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毛無山の南の山並み。
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五宗山(1633m)。
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たぶん長者ヶ岳(中央、1336m)と天子ヶ岳(右、1330m)。
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富士山は見えなかったが、2日に分けて上下を見せてくれたところなど、神仏の意思を感じないではいられなかった。

宿舎に戻ると、まだお勤めの途中だったので、遅ればせながら参加。
今朝はさすがにイス席にさせてもらった。
昨夜にも増して、大きな声で題目を唱えると、気が引き締まった。
部屋に戻ると、朝食が用意されていた。
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他の方々の分も手分けして配膳して差し上げ、6時ちょうどに「いただきます」。
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今朝も極め付きの精進料理。
切り干し大根とこんぶの佃煮、きゅうりのキュウちゃんのみ。
お代わりはしないでおいた。

さて、荷物を預かってもらい、アタックザックのみで6時半に出発。
背中が軽いとさすがに軽快だ。
再び、随身門からの眺めを楽しむ。
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さっき見えなかった奥秩父の稜線が確認できた。
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中央が金峰山(2599m)、右は北奥千丈岳(2601m)だろう。

その右にさっきも見えた蛾ヶ岳。
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さらに右に目を移すと、御坂山塊。個々の山の特定は難しい。
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よりはっきりしてきた毛無山と身延山。
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アップにしてみると、毛無山(右)と1904mピーク(左)の間からタカデッキ(1921m)が覗いていた。
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案内板には雨ヶ岳と書かれていたが、陰に隠れて見えないのではないか。

おお~富士山も裾野を見せ始めたぞ。手前は五宗山。
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右手はるか向こうには愛鷹連峰が霞んでいる。
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全体像はこんな感じ。これだけ見えればまあ十分でしょう。
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随身門に別れを告げて、登山開始。
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富士山に向かって右の道を行く。
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右手に世界平和万霊供養塔。
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正面に見えてきたのは、荷揚げケーブルの作業小屋。
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この日は荷揚げ休止中だった、
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こちらは荷揚げした荷物を敬慎院に移動させるのに使用すると思われるモノレール。
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目指す頂上はあのあたり。コースタイムで1時間ほど。
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しばらくは車の通れるような道。車はヘリで運ぶのだろうか。
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カラマツの小径。
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つづら折りで、ゆるやかに登っていく。
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サルオガセが激しい。
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5分ほど登ると、いったん平らになる。
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そこは大崩れ(ナナイタガレ)と呼ばれる大規模な崩落地形の縁だった。
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柵がしてあったが、覗きに行ってみる。
「山と高原地図」には「大崩れ展望所」と書かれているし。
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ほほ~これはすごい。
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南アルプスは褶曲運動が活発なので、あちこちで大規模な崩落が発生している。
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敬慎院のある穏やかな盆地と、この荒々しい地形の対比も信仰の背景にあったのだろうか。
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今も少しずつ崩れているのだろう。
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気をつけなければ。
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さて登山道に戻る。
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この先は車では行けない道となる。
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徐々に傾斜も増してきた。
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左手に顕著なピラミッド峰が見えたのだが、何という山なのかどうも特定できない。
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八紘嶺(1918m)は死角になっているはずだし、その東にあるバラの段(1648m)は稜線の形が異なる。
その手前の1666m峰だろうか。

富士山方面は雲のちぎれ具合が芸術的。
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天子山地は再び雲に隠れそうだ。
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それにしても気になるなあ、あのピラミッド。
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しばらく安全な道。
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と思ったら危険地帯。
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大崩れに近寄ってはいけませんということらしい。
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しかし、あの針の山はすごい。
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まさに地獄である。
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え~、ピラミッドの右にさらに高い山が出てきて、なおさら分からなくなってしまった。
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右の双耳峰は八紘嶺と言ってしまいたいところだが、やはりどう考えても角度的に無理だ。
稜線のカーブも地形図から想像できるとのは随分異なる。
もやもやする~
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(つづく)
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