山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

七面山(1)

【2016年4月22日(金)】七面山
七面山(1989m)は日本二百名山の一つである。
登るとしたら、安倍奥の八紘嶺からの(までの)縦走になるだろうなあと思っていたので、八紘嶺に登ったことのある私としては、あまり優先順位が高くなかった。
しかし、田中陽希の「グレートトラバース2」を見て、かなり興味をそそられた。
どうすれば効率よく回れるか真剣に考え始めた。
表参道を登って裏参道から下れば、周回コースが取れるのだが、1日の行程としては長すぎるし、山頂直下の敬慎院で1泊すると、今度は1日の行程が短くなりすぎてしまい、もったいない。
じっくり「山と高原地図」を眺めて思いついたのが、初日を身延山からスタートすることだった。
身延山と七面山は信仰の山としてはセットである。
身延山もふもとから登って七面山に向かうのはさすがにきついが、ロープウエーで登ってしまえば、時間も労力も節約できる。
というわけで、身延山の山頂から七面山の表参道登山口まで下り、そこから敬慎院まで登って宿泊。翌日は山頂を往復して裏参道を下るというプランにした。
2日目の行程がやや短いが、これは止むを得まい。
初日、下りの途中に赤沢宿という重要伝統的建造物保存地区もある。
変化に富んだ山旅が楽しめそうだ。

始発のロープウェイの乗るため、甲府に前泊することにした。
金曜日の仕事を午後6時に切り上げ、コインロッカーに預けてあったザックを回収して、東京駅から中央線に乗車。
新宿で19:00発のあずさ31号松本行きに乗り換える。
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発車の20分近く前に着いたので、前に並んでいたのは6、7人ほど。
余裕で自由席に座れた。

座席を確保してから、ホームの売店で缶ビールとつまみを購入し、すぐに飲み始める。
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駅弁を買いたかったが、ホームには売っていなかった。残念。
でも、夕方お腹が空いて、会社でパンを食べたばかりだから、ちょうどよかった。
発車が近づくにつれ、どんどんお客さんが乗り込んできて、とうとう満席に。
特急券が510円だからか、立川とか八王子への通勤に使う方が多いようだった。
それにしても、夜汽車はいい。
仕事を終えた解放感、山に向かう高揚感・・・
暗くて車窓を真剣に見なくていいから、寝てしまってもいい。
甲府までたった1時間半なんて足りないくらい。
松本まで行ってしまいたいくらいだ。
とにかく、東京の夜景をぼーっと眺めながら、のんびりとくつろいだ。

甲府には定刻より5分近く遅れて、8:40に到着。
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北口に出て、コンビニで明日の朝食と昼食、2日目の昼食用のカップ麺を調達する。
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今夜の宿は甲斐駒に泊まった時にも利用した駅前のホテルニューステーション。
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1泊5000円のところ、じゃらんポイントを利用して、4400円。

パッキングをし直して、お風呂に入り、10時半には就寝した。
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【2016年4月23日(土)】七面山
本日乗る電車は6:44発なので、6時に目覚ましをかけておいたが、5時半過ぎには目が覚めてしまった。
カーテンを開けると、天気は晴れ。雲がやや多く、南の山並みは雲の中だが、まずまずだ。
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甲府城址の上に富士山もしっかり見えた。
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お腹が空いたので、パンを1個だけ食べる。
6:20にはチェックアウトして、甲府駅へ。

身延線の電車はすでに入線していた。
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ガラガラだったのでボックス席を独占できた。
身延線に乗るのは、ほぼ3年ぶり。前回もちょうど今頃だった。
乗客は乗ったり下りたりで出入りが激しい。地域の足として定着しているようだ。

身延駅に近づくと、車窓から身延山(1153m)を望むことができた。
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たっぷり1時間以上乗って、身延駅には8:01に到着。
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身延山行きのバスは8:10発なので、それまで駅前をうろちょろ。
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バスは山交タウンコーチだった。
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定刻に発車。すぐに富士川を渡る。
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総門をくぐって、久遠寺の門前町にある身延山バス停が終点。
十数分で着いた。
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なんと、ここから新宿への直行バスも出ているようだ。

すぐ歩き出す。にぎやかな門前町を身延山に向かって北上する。
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身延山ロープウェイの始発は8:40なのだが、あと17分。間に合うかどうか。
それを逃すと次は20分後の9時ちょうどとなる。
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しかし、だからと言って、わき目も振らずに歩くことはできない。
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門前町というのは、私の好物なのだ。

数分で巨大な久遠寺の三門の前に着いた。
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この向かいに観光協会があったので、ちょうど出勤してきたおばさんに聞いてみた。
「ロープウェイの駅まで、ここから歩いてどのくらいかかりますか?」
「そうねえ、15分か20分くらいかかるわね」
「そうですか。ありがとうございます」
それじゃ、とても無理だ。
出発が少し遅れるが、9時の便目指して、ゆっくり向かうことにする。
ちなみに、この三門は寛永十九年(1642年)に建てられた先代が慶応元年(1865年)に焼失し、明治40年(1907年)に再建されたもの。
関東三大門の一つだそうだ。

この先は沿道に宿坊が並ぶ。まずは恵善坊。
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その隣に、昭和の香り漂う清水屋商店。
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向かいには、田中智学先生法勲碑が立つ。
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田中智学(1861~1939年)は日蓮主義運動を展開、日本国体学を提唱した宗教家。
「八紘一宇」を造語したことでも知られるので、軍国主義者のように思われているが、それは誤解で戦争批判や死刑廃止を訴えていたという。

定林坊。
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右手に清兮(せいけい)寺。
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日蓮大聖人の御廟参拝は見送り。
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見上げると身延山の新緑が美しい。
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樋之沢川を三昧橋で渡る。かなりの登りだ。
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左手に智寂坊。
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続いて武井坊。
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さらに林蔵坊。
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その上に樋沢坊。
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茅葺の門は明治元年(1868年)に修復されたもので、身延町の指定文化財になっている。
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身延山地の稜線。
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清水坊。
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堅固なその石垣。
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麓坊への入口。
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樹種を確認するのを忘れてしまった。
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最後に本行坊。
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駐車場の奥に斜行エレベーターが見える。
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身延山は5年ぶりの再訪だが、あれには前回乗った。

8:45、バス停から20 分ほどで身延山ロープウェイの久遠寺駅に到着。
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これなら、急げば始発に間に合ったかもしれないが、ここまで十分楽しめたので悔いはない。
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今回は久遠寺参拝は省略。
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まずはチケット購入。下の観光協会で割引券をもらったのでそれを提示したら、片道では使用できないとのこと。
なんとそれは残念。定価の730円を支払う。

9時の便まで、お土産をちょっとひやかし。
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おいしそうだが、荷物になるので買いはしない。

外に出て、あたりを撮影。
ロープウェイのルートを見上げる。
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まだ時間があるので、念入りにストレッチをしておいた。

9時に乗車。
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乗客は10人ほど。みな高齢者ばかりだ。

私は後ろ側に陣取り、撮影態勢。まずは宿坊街が見えてきた。
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そして久遠寺の五重塔。
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右前方に大きく鷹取山(1036m)。
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斜行エレベーター。
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久遠寺の伽藍がだんだん見えてきた。
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(つづく)
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