山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

雨飾山(下)

8:45下山開始。さっきも見た風景だが、広大な笹平が一望のもとに見える。
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この眺めを楽しみながら、急坂を慎重に下る。

右手には、北信の山々が見える。
左から黒姫山、地蔵山、高妻山・乙妻山と思われる。
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笹平に下ると、団体さんが続々と上がってきた。
女性たちは防虫ネットをかぶっている。さすがに今日は重宝するだろう。
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左前方には、鋸岳(手前)と鉢山(奥)の鋭い山容が望める。
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9時に小谷温泉へ下る分岐に到着。振り返ると、雨飾山の堂々たる雄姿が。
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ここからは、ものすごい急坂を標高差にして450m延々と下ることになる。
左手には、金山から天狗原山の山体が全容を現した。
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右手には、雨飾山の巨大な一枚岩が姿を現し、岩峰としての片鱗を見せ始めた。
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岩場には、様々な高山植物がけなげに咲いている。
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すれ違った登山者に「頂上はまだですか」と聞かれ、「あと1時間半くらいでしょうか」と答えたら、「聞かなければよかった」とがっかりされた。
それだけ急な登りなのだ。
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どんどん下っていくと、雨飾山の信州側の表情が分かってくる。新潟側とはうって変わって、厳しい。
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信州側の方が交通の便もいいし、所要時間もやや短いので、こちら側を利用する人が多いと思うが、ピストンするなら、やはりこちらの方が変化に富んでいるかもしれない。

10時、荒菅沢に到着。大きな雪渓だ。かなり落石があり、ちょっと怖い。
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しかし、ここから見上げる雨飾山は、実にかっこいい。
あの二つの岩峰が「猫の耳」と言われるピークだろうか。
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このあたりの雪渓は傾斜もゆるく、トラバースするだけなので何も履かなくても大丈夫そうだが、そんなに手間でもないのでチェーンを巻く。
いい天気で、秀峰を眺めながらの快適な雪渓歩きだ。
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雪渓には赤い塗料(?)が撒いてあり、歩くルートを示してくれている。
初心者の私としては「へ~、こういう風に案内してくれるんだ」と感心。
でも、雪が解けるに従い、ルートが変わる場合もあることも知った。

この見事な雪渓を直登するつもりなのだろう、ザイルを組み始める方々もいた。
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いずれ、そういう登り方もしてみたい。
こんな岩は無理だけど。
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雪渓を横断するに従い、雨飾山はまた別の表情も見せてくれる。
変化に富んでいて、とても楽しい。
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少し登り返すと、あとはいくつもの小さな雪渓をトラバースしながら下っていく。
ブナの林に入ると、なんとヒグラシのシャワー。
雪の上を歩いていたので、冬の気分でいたら、そうだ今はもう夏だったのだ。
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10:30ブナ平着。とくに休む場所もないので、そのまま通過する。
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まわりは濃い緑。まさに夏に戻ってきた感がある。

途中、猛烈なスピードで下ってきたおじさんに抜かれる。
下りで抜かれたのは初めてだが、この人のペースはすごい。
小谷温泉からのピストンだそうだが、2時間半で登頂してしまったらしい。
山にはいろんな人がいる。

こちらはずっと休まず下ってきたので、かなり疲れていた。
大海川の河原まで下りてくると、木道が続く平らな道となるが、もうフラフラである。
さっきの人が川で靴を洗っているのに追いついて、少し話したのだが、その後、彼はあっと言う間に見えなくなってしまった。
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このあたり、ミズバショウが咲いているのだが、もう盛りは過ぎていて、だらしなく広がっていた。
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11:15やっと登山口に到着。所要2時間半。
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休憩舎があったので、顔を洗ってひと休み。
残りのパンを食べて、小腹を満たす。
駐車場にはたくさんの車が駐まっている。私はまだ、バス停まで1時間半ほど歩かねばならない。

もともとの計画では、ここから鎌池を経由して小谷温泉の湯元・山田温泉に下り、車道を30分ほど登り返して、雨飾荘を見学、露天風呂に入って、15:10のバスに乗る予定だ。

時間的にはまだ余裕なのだが、かなり疲れていて、雨飾荘はカットしようかという気分になっている。
なぜ、雨飾荘にわざわざ行くのかというと、露天風呂に入りたいのもさることながら、様々な「山小屋」の外観の撮影もコレクションになり始めてしまったからだ。
まったく、男とは厄介だ。どうしても何かを集めないと気が済まない。
そんなことをしても、「山と渓谷」付録のデータブックの山小屋の欄にマーカーで線が引けるだけなのに。

とにかく、山田旅館に着いてから、時間と疲労度を見て考えようと結論を先送りし、舗装道路を歩き始める。
振り返ると、雨飾山。信州側のふもとからは、このように見えるのだ。
結局、新潟側のふもとからの姿は見ることができなかった。
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お昼は小谷温泉で食べようと思っていたのだが、鎌池の湖畔に「ぶな林亭」という食堂があるようだ。ちょうどいい、そこで休憩がてらお昼にしよう。
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鎌池に行く途中に小さな湿原があり、そこを透かしてみる雨飾山も美しかった。
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12時にぶな林亭に到着。団体の先客がいた。
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雨飾山のふもとで声をかけられた方々だ。
「この先の湿原までどのくらいかかりますか」というので、「20分くらいで着きますが、休憩するような場所はありません」と答えた。
それで彼らは進むのを諦めたのだろう。さっき追い越されたバスに乗って、ここまで来て休んでいたわけだ。
彼らの後まで待たされるのはたまらないので、そばは止めて、すぐに出てきそうな「野豚カレー」を注文。
結構食いでがあった。
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20分ほどの休憩で出発。鎌池を半周する。
池を前景とした周辺の山々の眺めがすがすがしい。
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これは大渚山。

そして金山と天狗原山。
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雨飾山はちょっぴりだけ見えた。
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さて、ここから小谷温泉までは急坂を1時間弱下る。
あまり歩かれていない道らしく、夏草がかなり茂っている。
目の前に山田旅館が見えて、ゴールは目前というところで、踏み跡が夏草に隠れて完全に見えなくなり、道を失った。
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他の人も迷ったようで、草が分かれているところに進んでは撤退を繰り返したという状況が見てとれる。
私もいくつか藪に入っては引き返し、なんとか道を見つけることができた。
下りたところが山田旅館の裏である。

時間は13:10。バスの時間まで2時間もある。30分登り返して、風呂にも入る時間は十分ある。しかし疲れた。どうする。

こういう時、つくづく私は頭がいいと思う。カツオくんのようだ。
風呂はここで入ってしまう。ここは小谷温泉の湯元であり、由緒ある風呂だ。
入るなら、ここだろう。見てください。この立派な店構え。
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風呂に入ってしまったら、もう歩きたくない。雨飾荘にはバスで行くことにする。
雨飾荘前15:10発のバスは、その前にここ山田旅館前を14:55に通る。
これに乗って、終点まで行き、雨飾荘を写真に収めて、また同じバスに乗って帰ればいいのだ。名案に我ながら、うっとり。

さっそく、わらじを脱いだ。もう歩かないで済む。
温泉は雨飾温泉とほぼ同じ成分のようだ。
この時間、まだ登山客が下山してきておらず、ひとり独占状態だったので、浴室の写真を撮ることもできた。
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武田信玄の隠し湯だったというくらいだから、もう500年の歴史がある。
寝湯のスペースもあったので、○んちん丸出しでしばらく横になった。
ああ極楽じゃ。

ゆっくり浸かっても、まだバスの時間まで1時間もある。
休憩室のソファでメールをしたりして、疲れをいやした。

14:55のバスに乗り、1駅で終点に到着(150円)。運転手さんには「雨飾荘に忘れ物をしたので」とごまかして、ザックをそのまま置かせてもらい、待ち合わせの10分の間に、300m登って、雨飾荘に。
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う~ん、これは山小屋というより、高原ホテルだ。
ここに泊まって、雨飾山に登るのはかなり優雅だ。

すぐ下に露天風呂があった。ここは敷地内撮影禁止と看板があった。
女湯を撮ろうとする人がいるのだろうか。
それにしても、下山してきた登山客で結構混んでいたし、なんか造りものっぽい風呂で、山田旅館で入ったのは大正解だった。

ところで、妙高方面に行く乙見山峠は通行止めになっていた。
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出発が1日遅れたので、妙高山登山は諦めていたのだが、交通状況を確認せずに、そのつもりで来ていたら、呆然とするところだった。

ここから大糸線中土駅までのバス道路沿線の集落もひとつひとつ美しかった。
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中土駅での待ち合わせ45分は(16:17発糸魚川行き)、付近の集落の写真を撮ってすごし、糸魚川、直江津、越後湯沢、大宮と乗り継いで、21時過ぎに帰宅。

なかなかすばらしい山行でした。

ちなみにコースタイムを書いておきます。
雨飾山荘(4:30)~難所のぞき(5:00)~中の池(6:40)~笹平(7:35)~山頂(8:00朝食45分)~分岐(9:00)~荒管沢(10:00)~ブナ平(10:30)~登山口(11:15休憩10分)~鎌池(12:00昼食20分)~小谷温泉(13:10)

明日は暑くなるみたいだけど、日帰りで瑞牆(みずかき)山に登ってきます。
車だけど、ピストンはせず、周回コースを取ります。
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