山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

琴平丘陵(上)

【2016年4月10日(日)】琴平丘陵
今日は久しぶりに娘(23)とハイキングである。
しばらく運動していないから軽いところにしてほしいとのリクエストだったので、秩父の琴平丘陵にした。標高差はせいぜい150mほどだ。
帰りは羊山公園を経由するので、芝桜も楽しめる。
スタート地点の影森駅周辺に車を置ける場所があるかどうか分からなかったので、電車で行くことにした。

当初は新所沢から乗って、所沢で特急に乗り換えるつもりだったが、同じような時間で小手指から三峰口・長瀞直行の特別快速が出ていることが分かったので、それに乗ることにした。
8:36発なので、朝食を食べて8:10に自転車で家を出発。
駅前のコンビニで昼食を調達して、電車を待つ。

ちょっと嫌な予感はしたのだが、直通列車はすでに満席で立っている人も多い。
立ったまま影森まで行くのはちょっときつい。
次の入間市で特急に乗り換えることも考えたが、特急も満席だったら万事休すなので、飯能まで我慢して様子を見ることにした。
多少は下りてくれて、席が空くかと期待したが、ほとんど動きなし。
やはり直通電車に乗るくらいだから、みんな秩父までは行くよなあ。

仕方ないので、ここで下車。
次の特急ちちぶ7号の掲示を見ると、「空席あり」となっている。
助かった。でも、発車は9:13だから、あと20分以上ある。
これに乗っても、西武秩父で今乗っていた直通電車に乗り換えることになるのだが、ちゃんと追いついてくれるのかと、ちょっと不安になった。
でも、改めて検索すると大丈夫なようだ。
こんなことなら当初の予定通り、新所沢発にすればよかったが、多少運賃を節約できたので、よしとしよう。

西武秩父駅での乗り換え時間は3分。
かなりあわただしかった。
さっき乗っていた三峰口行きに乗車。
まだ空のボックス席はなかったので、乗降口横の席に座る。

10時ちょうどに影森駅に到着。
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ここは武甲山(1304m)で産出した石灰岩の搬出駅だ。
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娘は昭和の雰囲気に興奮気味。古いものが嫌いではないようだ。

改札はないらしく、ホームの券売所で清算。
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秩父鉄道はSUICAが使えないので、秩父鉄道分(1人170円)のみ支払い、西武線区間については未払い証明書をもらって外に出る。

この地下通路もかなり渋い。
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駅舎は修理中で駅名標が地面に下ろされていた。
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トイレで小用を済ませ、10時10分すぎに出発。
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線路に沿った道は旧秩父往還なので、古い家が多い。
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すぐに栄町バス停を通過。
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やきそばいまいは「4/1~5/10まで芝桜のためお休みします」の貼り紙。
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その期間中は羊山公園で出店しているということだろう。

これは昔床屋さんだったらしい。渋い洋館である。
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娘は木の形に反応していた。
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分岐には延命地蔵尊。
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この新井屋は何屋さんだったのだろう。「新井」はこのあたりに多い姓だ。
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板塀の旧家の前に影森バス停。
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この手前で左折する。
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正面に武甲山を見ながら路地を南に向かう。
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板塀の中に建つ母屋。それほど大きくはなかった。
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前日の日光に続き、秩父にもアカヤシオが咲いていた。
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秩父鉄道の踏切を渡る。
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左の一段高いところを走る線路は鉱山への引き込み線。
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まだまだ現役のようだ。
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正面に秩父札所27番の大渕寺。
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桜が満開だ。
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境内に入る前に案内板を見ると、「影森用水」とある。
なになに。安政四年(1857年)、当時の上影森村の名主関田宗太郎が、戸数82戸の同村に井戸が2か所しかなく、飲み水にも困っていることを憂い、私財を投じて水路を設け、三輪谷から水を引いたとのこと。
その用水とはこれのことだろうか。
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やけに細い気もするが、わざわざこの位置に案内板を設置するということは、たぶんそうなのだろう。

門前の石仏に挨拶して、境内へ。
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踏切のカンカンという音が響きだしたので振り返ると、電車が通過して行った。
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この札所は明治、大正の火災で堂宇はすべて焼失してしまったが、平成7年に観音堂が再建されたという。
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山門をくぐると左手に延命水。
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この水を飲むと三十三か月長生きするという。
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一口いただいた。まずまずかな。

その奥に鐘楼。
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そして本堂。
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境内にはいろんな再建記念碑が並んでいた。
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階段を登って本堂の裏に回る。
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その上に新たに建てられたという観音堂(月影堂)。
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本日の安全登山を祈願する。
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側面には行脚僧宝明の事績を記した絵が奉納されていた。
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遥拝所に立つと、護国観音を仰ぎ見ることができる。
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アカヤシオに囲まれている。

眼下には本堂。
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石仏の脇をさらに登る。
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これらなど表情が実にユニーク。
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この上の段には、歩兵七十五連隊通信隊戦没者之碑。
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フィリピンにおける激戦で数多くの犠牲者を出した通信隊の慰霊碑が昭和60年、現地ルソン島南部のバクサンハンに建立されたが、故あって日本に移され、平成9年にここ護国観音のもとに再建されたという。

この先は登山道となり、分岐の右手にはカタクリの群生地があるという。
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しかし、すでに終わってしまったのか、それとも群落自体が衰えてしまったのか、ほとんど数えるほどしか咲いていなかった。
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娘に先週道の駅あらかわ近くで咲いていたようなカタクリを見せてあげたかったのに、ちょっと残念。

登山道に戻り、護国観音を目指す。
足元にはカタクリならぬスミレ。
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上から月影堂を見下ろす。
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娘が下手くそだなあとつぶやいた石仏。
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彼女によれば、「おれ下手だから無理だよう」と断ったのに無理やり作らされたものだそうだ。

急斜面をジグザグに登っていく。
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途中で、西に両神山(1723m)が見えてきた。
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間もなく尾根にのった。
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右手は361m標高点なのだが、コース外。
でも古い階段の遺構があるので、娘にはちょっと危ないかなとも思ったが行ってみた。
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丸石で組んだ、なかなか立派な石組だ。
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しかし、頂上はきれいな更地になっていた。
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残っていたのはコンクリートの基礎の一部と、手水鉢と思しき石組のみ。
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ここにあった堂宇も、大正8年(1919年)火災で焼失してしまったのだろう。
この火災は秩父鉄道の蒸気機関車の煤煙が原因だったらしい。

慎重に下って、登山道に戻る。
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巨大な三角岩や小さな石仏の前を進み、アカヤシオの花園へ。
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桜やツツジも満開で春爛漫。
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見上げれば、ちょっと琴将菊に似たコンクリート製の観音様。
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高さ16m。昭和10年(1935年)に建立されたそうだ。

(つづく)
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