山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

大糸線

大糸線の乗りつぶしと雨飾山登山のため、糸魚川に用を作った。
6月22日夜、仕事を終えて、新宿駅に向かう。この日の朝もそうだったが、大きなザックを背負って通勤電車に乗るのは、他のお客さんに申し訳ないし、恥ずかしい。

昔は金曜の夜ともなると、夜行で山に向かう登山者たちで新宿駅はごったがえしていたが、今はそんな風景は見られない。
もう夜行列車などほとんどないのだ。
私が乗るのも、20時発の特急スーパーあずさ33号。今夜は信濃大町まで行って、駅前の旅館に泊まる予定だ。

新宿駅について驚いた。もう19:45だというのに、ホームには19時発のあずさがまだいるのだ。
駅の案内は、19:50頃発車の見込みとアナウンスしていたが、20時発のもそんなに遅れたら、今日中に大町まで行くのは不可能になる。
あわてて、駅員さんに聞いたら、あずさ33号はほぼ定刻通り発車できるとのこと。
助かった。
架線事故があって、上り列車の到着が大幅に遅れたのだそうだ。

わが列車は5分ほどの遅れで出発した。
となりには、若い女性が座り、緊張する。いつも以上に行儀よくしなければと、プレッシャーがかかる。弁当も焼きそばなどにしないで、幕の内にしておけばよかった。

東京の夜景を見ながら、焼きそばをそっとすする。
間もなく、隣は眠ってしまい、ひと安心。こちらも新聞を読んでいるうちに寝てしまった。夜はガツガツ車窓を見なくていいので、リラックスできる。

気がつくと、茅野の手前あたりだった。
隣の女性は岡谷で下りてくれた。
ただ、知らないうちに列車はさらに遅れ、15分遅れで走っていた。
松本での大糸線への乗り換え時間は30分近くあり、長いなあと思っていただけに、ちょうどいい遅れだ、と内心ほくそ笑む。
結局、20分遅れで22:58、松本に到着した。

松本23:07発の信濃大町行き普通列車(3両)は、酔客でほぼ満員だった。
空いている席は少なく、あえてカップルが座っているボックス席に割り込んだ。
人が来れば、こいつらもおとなしくなるだろうと思ったのだが、全く動じることなく、いちゃいちゃしている。えらい席を選んでしまった。
とくに男が、女の髪をなでなでし続けていて、気持ち悪いったらなかった。

しかも、この列車、名古屋発長野行き特急しなのと接続してから発車するという。それで、25分も待たされた。
その間、ずっと、いちゃいちゃいちゃいちゃで、本当に苦痛だった。

大糸線は駅が多い。信濃大町まで35kmの間に19もある。
1駅ごとに、乗客は少しずつ下りていく。
信濃松川で男が下り、やっと静かになった。

信濃大町には24:22着。歩いて3分のところにある民宿七倉荘に泊まる。
フロントに、私の部屋の鍵が置いてあった。
もうこんな時間だ。あすは6時に宿を発たなくてはいけない。
風呂も省略して、とっとと寝る。

5時半起床。天気は曇。窓から見えるはずの北アルプスも雲の中だ。
素泊まり料金4500円を支払って出発。
まずは信濃大町駅を撮影。真新しい。2010年7月に建て替えられたのだという。
山小屋をイメージしたデザインのようだ。
DSC_3624_convert_20120627170204.jpg

ここから南小谷まではJR東日本の管轄。電化されている。
同じ大糸線でも南小谷以北はJR西日本の管轄で、電化されていないため、ディーゼルカーが走っている。南小谷で乗り換えが必要なのだ。
6:12発の南小谷行き普通列車(クモハE127形、2両編成)に乗車。
DSC_3640_convert_20120627170314.jpg
乗客は先頭車両に1人、後方車両に私1人。これなら、恥ずかしがらずに撮り放題、窓を開けることもできる。やった!
とりあえず、発車前に菓子パンの朝食を済ませる。

天気は曇ったままだが、田んぼは青々としており、里山の緑も濃い。
あっと言う間に季節は夏になっていた。
信濃木崎から稲尾を経て海ノ口までは、左手に木崎湖を見ることができる。
DSC_3662_convert_20120627170428.jpg
ちょっとスイスを思わせる。

簗場あたりから見えるのは、中綱湖。
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すぐ、青木湖が見えてくるが、こちらは立ち木が邪魔して、湖面はあまりよく見えない。
DSC_3682_convert_20120627170707.jpg

青木湖を過ぎると分水嶺。ここから先は、日本海に注ぐ姫川に沿って、大糸線は走る。
しかし、新潟との県境はずっと先だ。
南神城駅には、JR東日本最西端の駅との標柱があった。
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そんなくくりがあるのか。JR西日本の最東端の駅はどこなのだろう。
調べてみたら、直江津駅だった。でも、自社管理ということでは隣の谷浜駅とのこと。

次の神城駅で重装備の男女2人が乗ってきた。彼らは白馬駅で降りたので、たぶん白馬に登るのだろう。私も近いうちに挑戦したい。
その白馬岳が、稲森駅あたりで雲の切れ間から見えてきた。
DSC_3693_convert_20120627170904.jpg
ものすごい雪渓だ。美しい!
長野勤務時代は普通に見ていたはずなのに、あまり感動した記憶がない。
やはり、山に登る人と登らない人では感じ方が違うのだ。

信濃森上あたりでだんだん晴れてきた。いい感じだ。明日も晴れてほしい。
白馬大池近くを流れる姫川には、巨大な岩が鎮座していた。
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7:15南小谷着。
ここは大学1年の秋、クラスの仲間と4人で3泊3日の信州旅行をした時に、夜行列車で降り立った駅だ。31年ぶりの再訪である。
駅は最近増築されたようで、当時、駅の正面にあった木製の駅名標はホームに移されていた。
DSC_3724_convert_20120627171359.jpg

いや、実に懐かしい。あの時は、ここから千国街道を白馬大池あたりまで歩いたのだった。
入り口が分からず、しばらく国道を歩いたことを思い出した。
それにしても、あの旅は楽しかった。
できれば、また1泊でいいから同窓会旅行をしたいものだ。
自分も含め、みな頭が薄くなっているが。

増築に際し、畳の待合室が新設されていた。
DSC_3733_convert_20120627171510.jpg

駅舎の外観はこんなふう。
DSC_3729_convert_20120627171619.jpg

7:51発の糸魚川行き普通列車はキハ120形で1両編成。
DSC_3738_convert_20120627171732.jpg
ボックス席は4つのみで、半分はロングシートだ。乗客は数人程度。
姫川はいよいよ勢いを増してくる。

この急流を利用して、流域には水力発電所が多い。
電力会社のもの以外に、電気化学工業という会社の発電所がいくつもあってびっくりした。
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この会社は大正4年に肥料の石灰窒素を生産する会社として、最初は福岡の大牟田に工場を開設したが、その後、新潟県で豊富な石灰岩産地を見つけ、姫川に自前の発電所を作って、ここでも操業を始めたとのことである。なるほど。

列車は姫川と寄り添いながら、いくつものトンネルを抜け、根知のあたりでようやく平地に出る。
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8:46に糸魚川に到着。ここはヒスイの町だ。
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ひと仕事して、とりあえず北小谷まで戻る。午後は、そこから千国街道(塩の道)を歩くつもりだ。
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