山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

茅ヶ岳(上)

【2016年3月21日(月)】茅ヶ岳
高校同窓会山岳部の春の例会(3月20~21日)は山梨県の瑞牆山(2230m)と茅ヶ岳(1704m)に登った。
本稿では、茅ヶ岳の山行を紹介する。
茅ヶ岳に登るのは、2013年10月12日以来なので、ほぼ2年半ぶりとなる。
前回はキャンピカ明野ふれあいの里から金ヶ岳(1764m)も含めて登ったので、今回は深田公園からの周回コースとした。女岩経由の谷コースを登り、尾根道を下る。
そうすれば、同じ道をほとんど歩かないで済む。

茅ヶ岳は『日本百名山』の深田久弥(1903~1971年)終焉の地として知られている。
深田は昭和46年3月21日、親しい山の仲間たちとこの山に登り、頂上まであと十数分というところで、突然脳出血で倒れ、亡くなった。
仲間から「このあたりはイワカガミ咲いて、きれいです」と声をかけられ、「そうですか」と喜んでうなずいたのが最後の言葉だったという。

今日はまさに命日なのである。
計画を立てた当初はそんなことなど全然気づかなかったが、同級生のO君から「命日に登るなんて、さすがK君」と言われ、初めて認識した次第。
くしくも死後45年の追悼登山ということになってしまった。
ただ、同じ季節なのに、イワカガミは全然咲いていなかった。
もう盗掘され尽くしてしまったのだろうか。

命日ということで、深田信者が大勢集まるのではないかと、ちょっと心配したが、当然行列をなすというようなことはなかった。
でも、9時に登山口に着いた時点で、駐車場はほぼ満車。
30台くらいはあったのではないか。

深田公園は随分小さくて、ちょっと拍子抜けだった。
「百の頂に百の喜びあり」という自筆の石碑と、深田久弥に関する説明板、ふるびた東屋があるだけだった。

茅ヶ岳の名は、酸性土壌のため全山がカヤで覆われていることに由来するという。
金ヶ岳とセットで「ニセ八ツ」などと呼ばれるが、標高の低い茅ヶ岳だけが200名山に選ばれている。
これは明らかに、茅ヶ岳が深田終焉の地であることを意識した選定だろう。
深田本人が200名山を選ぶとしたら、おそらく選外だっただろうし、選ぶとしても標高の高い金ヶ岳の方にしたに違いない。

最初はだらだらとした登りが続き、ちょうどいいウォーミングアップになった。
女岩は崩落のため近づけなかったが、その直前からいきなり岩場の急登となる。
急坂は岩場を過ぎてからも延々と続き、一気に高度を稼ぐ。
かなりきついのだが、皆さん元気。いいペースで登れた。
尾根にのっても、全く楽にはならず、あと150mの登りが待っている。
その途中に、深田久弥終焉之地の小さな石碑が立つ。
前回は、頂上からこれを見るためだけに、標高差100mほどを下ってきたのだった。
ここで写真を撮っている間に、何組かの登山者をやりすごしたが、いずれもこの日が命日だと知っている様子はなかった。
混み合っていると思ったのは、命日だからではなく、連休だからというだけの理由かもしれない。

それでも頂上には4~5組の登山者が休んでいた。
眺望も富士山と白峰三山は前日に続いて見えなかったが、ほかはみな面白いほど見えた。
前日登った瑞牆山もおとなしく金峰山に従っていた。

下山路の尾根道は、下の駐車場の案内板に破線で書かれていたので、ちょっと不安はあったが、山頂の道標にしっかり「深田公園」と書いてあったので安心した。
(717)
女岩コースと違い歩きやすく、見通しのいい防火帯のあって楽しく下れた。

【行程】2016年3月21日
深田公園駐車場(9:06)~深田公園(9:11撮影9:15)~林道交差点(9:42)~女岩(10:25休憩10:30)~尾根(11:05)~深田久弥の碑(11:11撮影11:14)~茅ヶ岳(11:43昼食・撮影12:37)~千本桜分岐(12:43)~駐車場(14:12)
※所要時間:5時間6分(歩行時間:3時間45分)コースタイム:4時間15分
※登った山:1座(新規なし)
※歩行距離:6.9km

前夜すっかり酔っぱらったが、男3人みな6時前には起床。
窓の外を見ると、どんより曇っている。でも、茅ヶ岳の頂上は見える。
何とか持ちこたえてくれるといいが。
朝食は7時半でお願いしているので、それまでパッキングや歯磨きなどして準備を整える。
それも7時前には終了。
お腹が空いてきた。朝食は7時にしておけばよかった。

することもないので、少し早いが7時15分には食堂に下り、朝食を出してもらった。
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この日は8:28韮崎着の電車で同期のYさんが合流するので、韮崎駅に迎えに行った。
早く着いたので、駐車場で待っていたら、彼女は1本前の電車に乗れたようで、もう駅の外に出てきていた。

というわけで本日のメンバー6人全員集合。
前日と同じセブン―イレブンで昼食を調達し、深田公園の登山口に向かう。
わりと近くて、9時前には登山口の駐車場に着いてしまった。
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それぞれ出発の準備。昨日に比べるとかなり気温は低い。
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でも、瑞牆山では1700m付近まで登ってもほとんど雪がなかったので、今日はたぶんアイゼンは使わないだろう。
みなスパッツを装着したが、私はレインウェアのズボンで済ませる。
登っている時はちょっとごわごわするが、止まって休むときに寒くならないから、こちらの方を愛用している。

ここのトイレは清潔で無料だった。
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9時すぎに出発。
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歩き始めた途端、日が差してきた。
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昨日といい、今日といい、晴れ男H君の神通力は絶大だ。

みんな私の嗜好を知っていて、「おい、廃屋があるぞ」と教えてくれる。
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理解してもらえて、ありがたいことだ。

すぐ先の分岐で、深田公園は左、登山道は右。
公園は登山道と反対方向だが、すぐそこに見えている。
やはり先に挨拶しておくべきであろう。
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ここで、しっかり記念撮影。
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振り返ると、茅ヶ岳の山頂を望むことができた。
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さて、いよいよ登山開始である。
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四駆の車なら通れるような幅の広い、なだらかな道をしばらく進む。
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このあたりにも左に右に廃屋が目立つ。
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すぐ暑くなってきたので、みんなで上着を脱ぐ。
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だらだら登りなので、足慣らしにはちょうどいい。
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白鳳会と韮崎ライオンズクラブが掛けたこの看板が、登山道の至るところにあった。
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深田公園から30分弱歩いたところで舗装された林道を横断。
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道は少しずつ傾斜が出てきた感じ。
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岩も目立ってきた。
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苔むした岩が独特の景観をつくっている。
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しばらくして、先行のカップルに追いついた。
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日が差したり隠れたりだが、冬枯れで明るい谷だ。
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速足のおじいさんに抜かれる。地元の人だろうか。何度も登っている人という印象だった。
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またさらに暑くなってきた人がいたので、しばし立ち休み。
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「山と高原地図」には載っていなかった水場。
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「これはあまり飲みたくないなあ」との声が上がった。
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しかし、地図に掲載されている女岩の水場は現在、近寄れないようだ。

ケルンの連続する箇所を通過。
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だんだん傾斜が増してきた。
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気にせず、どんどん登っていく。
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一度くらいは振り返る。
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もうすぐ女岩だ。
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登山口から1時間20分ほどで女岩に到着。
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しかし、女岩の手前50mで立ち入り禁止。
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奥の様子はうかがい知れないが、かなり崩落しているようだ。
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ここで小休止。
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一人だったら女岩まで探検に行ったかもしれないが、今回は団体行動なので止めておく。

どれ、それじゃあ、行くとしますか。
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岩場を登って、女岩を高い位置からのぞき込んでみたが、やはりよく見えなかった。
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それにしても急な坂だ。
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まさによじ登る感じ。
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これは女岩の迂回路なので、やむを得ないのか。
高巻きを終えると、間もなく平和な道になった。
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(つづく)
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