山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

嵐山・小仏峠(3)

【2016年2月28日(日)】嵐山・小仏峠
旧小原宿から小仏峠に向かっている。
振り返ると、さっき登った嵐山(406m)とプレジャーフォレストの観覧車が見えた。
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間もなく、国道20号と旧甲州道中の分岐にある底沢のバス停。
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「照子姫の水鏡」伝説がある七ツ淵の入口でもあるが、今回はコース外。
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七ツ淵の手前には美女谷温泉がある。
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しかし、気になる貼り紙が。
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なんと閉店してしまったらしい。
私は5年前の夏に食事付きで入浴したことがある。ものすごく熱い湯だった。
猛暑だったこともあり、汗がなかなか引かなくて大変だった記憶がある。
こんなに都会に近いのに秘湯の雰囲気があり、気に入っていたので残念だ。
閉店したのはいつなのか確認できないが、遅くとも2013年10月には閉じていたようだ。

左折して、白沢川に沿って遡る。
「山と高原地図」では、途中に橋があって対岸に渡れるような道が書かれているが、そんな道はなかった。
あてにしていたのに、結局、美女谷温泉に行ったときと同じ道を歩くことになってしまった。
やむなく右岸の道をそのまま進み、中央本線のガードをくぐる。
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この道は旧甲州道中のようなので、小仏峠へ行くには正当なルートだ。
ということで納得することにする。

タイミングよく、すぐ横を特急あずさが走り抜けて行った。
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それはいいのだが、かなり真剣にもよおしてきてしまった。
全く、さっきしたばかりだと言うのに。
どうやら出し足りなかったようだ。
どこかで野○ソができないか、キョロキョロしながら歩く。

明治16年建立の馬頭観音を通過。
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この裏にある中央道の橋脚の裏に回ってみたが、完全な死角にはならず断念。

美女谷橋を渡り、いよいよ苦しくなってきた。
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標高が上がると、ちょうど谷間に嵐山(手前)と石老山(702m)が重なって見えた。
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いよいよ登山口に入るというあたりで、強行突破を試みた。
峠道に入ると、逆に適地がないような気がして、ここから植林の中の急斜面を少し下ることにした。
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足場が悪かったが、なんとかクリア。やっとすっきりした。

ではリラックスして登りましょう。
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小仏峠の標高は548mなので、標高差は300mほど。
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旧五街道ということもあって、峠道なのに道幅が広い。
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傾斜も緩くなるようジグザグに道を開いている。
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何百年も人が歩き続けたからか、道は随分えぐれてしまっていた。
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鉄塔の下を通過すると、束の間の平坦な道。
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小仏峠までは、あと1.2km。
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このあたりは中峠というらしい。峠道のちょうど中間点というような意味だろうか。
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さらに、ぐいぐい登っていく。
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途中で単独の女性とすれ違い、「福寿草の群落って、どこにあるか分かりますか」と聞かれた。
「このあたりに咲いているところがあるんですか」
と逆に聞き返したくらいなので、全く役に立たず。
実はこの時点で、私はまだ福寿草を見たことがなかった。

ショートカット禁止の柵を通過。
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登山口から30分ちょっとで小仏峠に到着。
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ここに来るのも、美女谷温泉の時以来だから5年ぶりということになる。
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東屋の屋根が傾いているのは、経年劣化か2年前の大雪のせいか。
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あちこちにある「高尾山道」の石碑。「道」の部分がコンクリートで固められていた。
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ここで一番目立つのは、この「明治天皇小仏峠御小休所址及御野立所」の石碑。
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明治天皇は明治13年6月17日、山梨、三重、京都を御巡幸した際に、この峠を越えた。
午前7時に八王子駅を出発、9時45分頃、峠に到着し、当時あった茶店武蔵屋の佐藤清兵衛方にて御輿のまま小休止。10時15分出立したという。
八王子~上野原間の鉄道が開通したのは明治34年(1901年)のことだった。

この左にあるのは、三条実美が高尾山薬王院を訪れた時に詠んだ和歌の碑。
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「来てみれば こかひはた織 いとまなし 甲斐のたび路の 野のべやまのべ」
左に茶屋の廃屋があるが、いつごろまで営業していたのだろうか。
今は旅人が峠を越えるのではなく、ハイカーが尾根を歩くので、やはり山頂で休みたくなる。
客も山頂の茶屋に奪われてしまったのだろう。

当方も竹のベンチで一息いれることにしよう。
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せっかくお湯を持ってきたので、カフェオレでほっこりと温まる。
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15分ほど休んで出発。すぐ下るのではなく、やや北に進む。

広場は青木茶屋跡。
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こちらにも標柱があった。
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旅人を見守る石仏たち。
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その横で、「詳細登山図」の現地販売が行われていた。
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「詳細登山図」(吉備人出版)には私もお世話になっている。
持ち歩くにはかさばるので、携帯するのはいつも地形図と「山と高原地図」だが、帰宅してからルートの復習などで使う。
本当は事前にこの地図で予習しておいた方が意味があるのだが、ついつい忘れてしまう。
この地図には、ほかの地図や現地の山名板にない山名が掲載されているので、「登った山」を稼ぎたい私としては、とてもありがたい資料なのだ。

それにしても、書店だけでなく、こんなところでも販売していたとは。
実に商売熱心だ。
聞いてみると、週末にはいつも小仏峠でお店を広げているという。
「本当は高尾山でやった方が売れるんでしょうけど、地主の許可が得られたのがここなんです」
そっか。そういう事情か。
「いつもは明治天皇の碑のある方でやっているんですが、今日は地面が少しぬかるんでいたんで」
男女2人で仕事をしていたが、女性が男性の方を「ジロウさん」と呼んでいたので、この方が現地踏査から地図製作まで全てこなしている守屋二郎さんなのだろう。
「実は全部持っているんで、ここでは買えないんですが、頑張ってください」
とエールを送ると
「あ、じゃあシールをあげましょう」
と言ってくれたが、結局シールはもうはけてしまっていた。

小仏峠もこっちからは少し展望が得られる。
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うっすら見える街並みは八王子方面だろうか。
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下り(八王子側)も道が広く、しっかりしている。
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とても歩きやすい。トレランには最適だろう。
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この下りを最後に、車道に出る。
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このダートは一般車両は入れない。
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道端にあった水場でちょっと喉を潤す。あんまり冷たくなかった。
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車止めの手前に水準点。
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丁寧な説明版が立っている。明治17年の埋設のようだ・
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15分ちょっとで登山口まで下ってきた。
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この左手に人工の滝がある。
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「真(まこと)の道」なる宗教法人が造った滝行の場らしい。
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ついでにやる滝行は修行にならないと戒めている。

まわりを見回すと、山の中に入っていく階段がある。
これが「真の道」の施設への参道のようだ。
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もう移転しているという噂もあるようだが、きちんと確認してはいない。

それより気になったのは階段の脇にあるレール。
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これは何だ?
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この傾斜からすると、運行されていたのはケーブルカーだろう。
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荷物やお年寄りを山奥の施設まで運ぶのに使っていたのだろうか。
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しかし、完全に廃線となっている。
ネットで検索しても、現役時代の画像を見つけることはできなかった。
運行されている時に来てみたかった。

意外なものを発見して、うれしくなった。
さて、バス停まで最後のひと歩き。登山口の駐車場を後にする。
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(つづく)
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