山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

嵐山・小仏峠(2)

【2016年2月28日(日)】嵐山・小仏峠
鼠坂(ねんざか)の登山口からほぼ1時間で嵐山(406m)の山頂に着いた。
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産霊宮水上(むすびのみやみなかみ)神社が鎮座していた。
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創建は昭和30年というから、かなり新しい。
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相模ダムが首都圏の人々を潤していることから、湖水の浄化と平安を祈り、お宮を祀ることにしたのだとか。
私も遅ればせながら、山の恵みに感謝し、登山の安全を祈願した。

山頂からの眺めは、いささか木々が邪魔しているものの、冬枯れのためかなり見通せる。
城山(670m)の南西斜面。千良木の集落。
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旧小原宿と中央自動車道。
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小仏峠と影信山(727m)。
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相模湖。
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相模川にはいくつもの橋がかかっている。
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手前から、勝瀬橋、日連大橋、弁天橋。

頂上には、国道の歩道橋あたりで見かけた方々と思しき中年女性4人グループがいた。
私とは反対の道から登ってきたのだろう。
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頂上のベンチは占拠されていたので、私は少し離れた場所で休憩。
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と言っても、行動食もおにぎりも何もないので、腰をかけてアクエリアスをぐいっと飲むだけ。

5分ほどで下山開始。弁天橋(上記の弁天橋とは別)方面に向かう。
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こちらは標高差200mを一気に下る。
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10分ちょっとで駆け下り、登山口に出た。
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この道は産霊宮水上神社の参道という扱いであった。
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「嵐山からの相模湖」の眺めは、かながわの景勝50選ということになっている。

古い道標がさびていた。
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車道を右折し、弁天橋に向かう。
途中通ったのは奥畑という集落だが、まさにその名の通りの景観。
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養護学校の手前を左折して、川岸へと下りていく。
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これが弁天橋。これも「かながわの橋100選」の一つらしい。
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昔はこのあたりでもボート遊びができたようだ。
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ここで野良猫が近づいてきた。
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みゃあみゃあ泣きながら、体をこすりつけてくる。
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明らかにエサをねだっているのだが、こんなに人懐こいネコは初めてだ。
今日はあいにくネコが喜びそうなものは何も持っていない。
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はちみつ梅をちぎってあげたら、案の定見向きもしなかった。
顔をしかめるところを、ちょっぴり見たかったけど。

ネコは橋を渡って、しつこくついてくる。
「おいで、おいで~」と誘ったからだろうか。
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このあたりの相模川は相模ダムの直下だが、この先に城山ダム(津久井湖)があるので、ほとんど流れがない。
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橋を渡り切ると、架け替えを記念した石碑があった。
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弁天橋は昭和22年に相模ダムが完成後、桂川渓谷に残った唯一の景勝地として、同27年、観光目的で架けられた。
以来30年、有料橋としてハイカーや地元住民に親しまれてきたが、老朽化のため架け替えられることになり、昭和61年4月に現在の橋が完成をみたのだそうだ。

橋の名前の由来となった弁財天が、橋詰にある高台の上に祀られているので登ってみた。
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柏手を打って参拝。
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振り返ると、今度は別のネコが後をつけてきていた。
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と思ったら、さっきのネコも一緒だった。
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いやいや、ネコはそれだけじゃなかった。
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どうやら大勢住みついているようだ。
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雰囲気からして、ネコだけでなくホームレスもここで暮らしている様子がうかがえる。
今日はお留守なのか姿が見えない。
このネコたちはその人が飼っているのだろう。
それで、こんなに人懐こいんだと納得。
それにしても、こんなにいてはエサ代もバカにならないだろう。
どうやって稼いでいるのか。

などと考えながら、うろついていると、平らなエリアの真ん中に石仏があったりする。
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かつてはお堂があった場所なのだろうか。

古い石組の橋台も残っていた。
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相模川をもう一度眺めて、ネコちゃんたちともおさらば。
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石仏に見送られ
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旧小原宿へと急坂を登る。
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標高差は70mもある。
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途中に昭和10年建立の馬頭観音。
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汗をかいて、段丘上にたどり着いた。
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さて、昼飯だ。めざすは道の駅っぽい施設の「小原の郷」。
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ここには何度か来たことがあるが、よくよく見ると、食べ物を売っていることを示す幟が出ていない。
あれれ。窓から透かして中をのぞくと民芸品のようなものしか売っていないではないか。
やべ~。どうしよう。

そんな時でも催してくるので、トイレに駆け込む。目の前にあって、よかった。
便器に腰かけながら対応を考える。
「小原宿」「食堂」とか「小原宿」「コンビニ」で検索すると、「本陣の向かいのコンビニで」などという記述を発見。
やった! 個室で小さくガッツポーズ。

さっそく本陣に向かうと、コンビニではなかったが、ラーメンの幟が出ている。
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おお、ありがたい。躊躇なく入り、メニューをガン見。生姜焼き定食にする。
ワンコイン500円は安い。
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しかも、なかなか美味であった。

食後のお茶をすすっていたら、この店のご主人と思しき方に声をかけられた。
「高尾山かい?」
「いえ、嵐山です」
「あ、そう。全然、人いなかったでしょ」
「いえ、それなりにいましたよ」
「弁天橋から上がって来たの?」
「ええ」
「ネコいたでしょ」
「ええ、たくさんいました」
てな感じで、彼の言うとことによると、弁天橋のたもとに仙人のような人が住んでいて、猫を20匹くらい飼っていたという。
近くの老人が集まって酒盛りをすることもあったが、長く糖尿病を患って入退院を繰り返し、昨年亡くなってしまった。
「家(東屋)あったでしょう」
「はい、食器もあったし、わりときれいでしたよ」
「あそこも片づけないといけないなあ」

それと、このあたりには猿がかなりいるらしい。
「90匹くらいいてね、農作物の被害がすごんだよ。神奈川県は条例で駆除ができない。山梨はどんどんやっているのに。あとはイノシシやシカも。ここに登山者が来ると、絶対エサをやらないように言っているのさ」
幸か不幸か、その他の動物には会わなかった。

「うちは代々林業をやってきたんだけど、最近は全然だめ。杉やヒノキなんて、50~60年ものが1本500円でしか売れない。祖父の代に植えたものだけど、乾かしたりちょっと手間をかけるだけで赤字になる。だから間伐材で、こんな椅子をこしらえたりしている」
店内には、木工のイスやテーブルのほか、動物の木彫などが並んでいた。
「最近はナラやクヌギの薪の方が商売になる。ホームセンターでは1束800円するがうちは680円で売ってるのよ。2束で1晩もつ。おきも温かいからね」

話は変わって
「去年(11月27日)、皇太子が石老山に登ったときは大騒ぎだった。機動隊からいろいろと指導された。沿道で手を振る時は脇をしめてやるようにって。手を伸ばして大きく振ると、何かものを投げるのではないかと思われて警察がすっとんでくる。二階から手を振るのもだめ。機動隊は当日200人も出た。皇太子がちょっと山に登るだけで、どれだけお金がかかっているのか分からない。石老山のベンチはみんな相模原市が新しくしたし」
確かにお金はかかるのだろうけど、たまには気分転換に山に登らせてあげたい気もする。
「近くの五本松という割烹旅館で、皇太子が休憩入浴したのだが、その前にあそこは檜風呂に新調した。皇室から領収書の要らない金が出ているのではないかと噂になっている」
それは多分ないと思うけど。

話は尽きなかったが、そろそろ出発しなくては。
外に出て看板を見ると、この店は確かに木関係の店だった。
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向かいにある小原宿本陣を撮影。見学はパスした。また来る機会もあろう。
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今回は役に立たなかった「小原の郷」の前を通り、小仏峠へ向かう。
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(つづく)
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