山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

美の山(中)

【2016年2月14日(日)】美の山
美の山山頂(587m)の展望台から、すぐ下に銅像が見える。
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誰だろう。下りて確認すると、金子伊昔紅先生とある。
秩父音頭の復興者とのことだが、それ以外にも様々な分野で地域に貢献した人物らしい。
明治22年(1889年)、皆野村生まれ。本名元春。京都で医学を修め、帰郷後、壷春堂医院(現在の金子医院)を開業、農山村医療に心を砕いた。
その傍ら、道場を建てて武道を指導、論語を講じて、青少年の心身鍛錬に尽力した。
さらに俳句雑誌を発行し、文芸の興隆にも努めたというから、かなりのマルチ人間だ。
あとで分かったことだが、あの俳人金子兜太の実の父親であった。

銅像の足元には「秩父音頭」の歌碑があった。
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美の山を歌った部分が刻まれている。
「一日千本万本咲いて かすむ美の山花の山」
秩父音頭は今から200年近く前、皆野村の愛宕神社で村人たちが豊作を祝って踊ったのが始まりとされる。
しかし歌詞も踊りも卑俗的なものだったので、伊昔紅先生が品位と詩情のある民謡に改め完成させたという。
秩父音頭、聞いてみたい。

売店は冬季閉鎖中。
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頂上台地の東のへりに立つと、木々に邪魔されることなく、外秩父の山々を眺めることができる。
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左から順に見て行こう。
外秩父ではないが、まずは赤城山。
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右から黒檜山(1928m)、地蔵岳(1674m)、荒山(1672m)、ひとつ飛んで鈴ヶ岳(1565m)。

そして陣見山(531m)。
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続いて釜伏山(582m)。左の雲の中に男体山(2486m)があるはず。
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登谷山(668m)。
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左の3つのこぶの中央が皇鈴山(679m)。右のゆるやかな鞍部は二本木峠。
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手前は秩父国際カントリークラブ。

粥新田峠(左)と大霧山(767m)。
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以上は、頂上台地の東南にある展望台からの眺めと混ざっています。
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今度は南の展望台から。
右から武甲山(1304m)、武川山(1052m)、二子山(883m)。
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左手前は丸山(960m)の尾根。

武甲山と奥多摩の山々。
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大霧山(左)と丸山(右)。
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左のちょっと隠れているが堂平山(876m)、中央のアンテナのある山が剣ヶ峰、右が川木沢ノ頭。
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これで計3つの展望台からほぼ360度の眺望を満喫した。
ここから見える山はほとんど踏破済みだ。

これをもって下山することになるのだが、まだちゃんとした山頂の標識を拝んでいない。
最初の大きな展望台の建っている場所の北側が少し高いので試しに行ってみたら、ちゃんとあるではないか。
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あやうく見逃したまま下るところだった。

ここのベンチで本日初の休憩。パンを1個食べた。
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美の山は本来「蓑山」という。
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たぶん、桜をたくさん植えた際に、「みのやま」の音を残して「美の山公園」と命名したのだろう。
ちなみに、「蓑山」の由来は古代まで遡る。
秩父国造秩父彦命が秩父を治めていた頃のこと。
ある年、長梅雨のため農作物が大きな被害を受け、領民ははなはだ困っていた。
そこで、秩父彦命はこの山に登って、祈晴祭を行ったところ、雨はたちまち上がって、無事に実りの秋を迎えることができたという。
この時、命が着ていた蓑を掛けた松が蓑懸け松、山の名は蓑山と呼ばれるようになったとのことである。

山頂付近、まだ5cmほど積もっている雪の上をあえて歩いて、北へ下っていく。
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「さくら植樹記念」の標柱があるあたりは一面の雪原。
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現在、美の山公園には70 種8000本のサクラ、3500株のツツジ、4500株のアジサイが植えられているそうだ。
花は春から秋までいつでも楽しめるようだが、私は何もない時期に来てしまった。
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でも、それでいいのだ。混んでいるのはきらいだから。

しばらく平坦な道を北に進む。
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すると神社が出てきた。地図にある蓑山神社かと思ったら、榛名神社だった。
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門前の展望台は水びたしだったが、奥秩父方面が望める場所だ。
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中央の最も高く見えるのが芋ノ木ドッケ。そのすぐ左の突起が雲取山(2017m)。
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中央が和名倉山(2036m)。
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展望台のところを左折して、蓑山神社方面に下る。
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この先は急坂で滑りそうだが、北斜面なのにこちらも雪がなくて助かった。

300mほど下ると、蓑山神社に出た。
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平安時代末期の武将畠山重能が蓑山の由来を知って、秩父彦命の業績を讃え、大山祇神などを祀ったのが蓑山神社の始まりとされる。

狛犬は秩父ではめずらしくない狼。
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ここで無事下山を祈願する。

この先は滑りそうな急な石段が続く。
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手すりにつかまって、慎重に下った。
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立派な杉並木の参道だった。
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(つづく)
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