山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

品川宿(2)

【2015年2月6日(土)】品川宿
旧東海道品川宿を散策中。
土蔵相模跡の先、西に延びる路地は大横町(大横丁)と呼ばれる。
CIMG9175.jpg
御殿山に向かう道で、ほかの路地より道幅が広かったので、そう呼ばれたらしい。

沿道には、銭湯がまだ現役だった。
CIMG9176_20160211070324bb5.jpg
CIMG9181.jpg

ここから北に入ったさらに狭い路地(旧街道に並行した道)に、ユニークな居酒屋を発見した。
CIMG9179_201602110703287f6.jpg

雑誌やテレビで紹介されたことが何度もあるようだ。
CIMG9178_20160211070326522.jpg
つゆ焼きそばを食べたかったが、残念ながら、この日はランチの営業はしていなかった。

その並びには「医道五十三次」なるドクターズレストランバー。
CIMG9180.jpg
医者しか入れないのだろうか。単価は高いかもしれないが、客は限られてしまうなあ。
それともお医者さんごっこができる、いかがわしい店なのか。
興味津々である。

大横丁から旧街道に戻ってきた。
昭和初期の建築と思われる星野金物店。
CIMG9182_20160211070301795.jpg

お腹がすいたので、そば屋に入ることにした。
CIMG9187.jpg

メニューはいろいろあったが、せっかく品川なので「品川宿そば」(980円)をオーダー。
CIMG9186_20160211070304c95.jpg

出てきたものは、全く予想に反するものだった。
まず、汁がそばつゆではない。ごま油も入ったピリ辛のたれだ。
DSC_1067_20160211065832b92.jpg
しまった、失敗した。と思ったが、意外にイケた。
アサリのトッピングがうれしい。
そばを半分食べたら、生卵をたれに入れると味がまろやかになるというので、指導の通り、そのようにいただいた。
まあまあ美味しかったが、1回食べればいいかなって印象だった。

お腹が膨らんだところで、台場横丁を下り品川浦方面に寄り道。
CIMG9185.jpg
幕末に築かれた御殿山下台場に下っていく道なので、そのように呼ばれたそうだ。

沿道には、品川消防団の器具置場。
CIMG9188.jpg

下りきったところを旧街道に並行して走る通りが八ツ山通り。この道に沿って、品川浦公園がある。
CIMG9189_20160211070239c29.jpg
品川宿は古くから漁業基地でもあったが、1968年に埋め立てられて、旧目黒川の長い漁撈の歴史に幕が下ろされるにあたり、往年を偲ぶ場として、この公園が作られたそうだ。

公園に隣接して、利田(かがた)神社がある。
CIMG9193.jpg

ここは寛永三年(1626年)に東海寺の沢庵和尚が弁財天を勧請したのが始まりとされる。
CIMG9195.jpg

このあたりは南品川宿名主の利田吉左衛門によって、安永三年(1774年)から天保五年(1834年)にかけて開発されたことから利田新地と呼ばれ、この神社も利田神社と呼ばれるようになったそうだ。
CIMG9196.jpg

狛犬は明治38年に、新地の有力者が寄進したもの。
CIMG9199.jpg
CIMG9200_201602110702171ec.jpg

神社の裏には寛政十年(1798年)5月に暴風雨のため品川沖に迷い込んだ鯨を供養する鯨塚がある。
CIMG9208.jpg
体長16.5mに達する大鯨で、江戸中の評判となり、時の将軍家斉が浜御殿(現在の浜離宮恩賜公園)で上覧するという騒ぎになった。
この碑は明治になってから作られた2代目で、この下に鯨の骨が埋められているという。

古い鯨塚は碑文が剥がれてしまっているので、隣にその碑文を再現した新しい鯨碑がある。
CIMG9206_20160211070218fd1.jpg

こちらは鯨塚の由来を記した昭和44年建立の碑。
CIMG9207.jpg
「江戸に鳴る冥加やたかしなつ鯨」(谷素外)の句が紹介されている。

品川浦公園にある鯨のモニュメント。
CIMG9212_20160211070147d83.jpg

このすぐ先に品川浦の船溜まりがある。
CIMG9213_20160211070148081.jpg
かつての海岸線に近い場所だ。

この入り江を北品川橋で渡る。
CIMG9216.jpg

竣工は大正14年(1925年)9月。
CIMG9217_2016021107015112a.jpg

北側には大型の屋形船が停泊している。
CIMG9220.jpg

高層ビル群を背景にすると、ちょっとおもしろい景観だ。
CIMG9218_20160211070152cf4.jpg
CIMG9219.jpg

こちらは釣り船。
CIMG9221.jpg

この界隈はお寿司屋さんや屋形船の店が軒を連ねている。
CIMG9222_20160211070127757.jpg
CIMG9223_2016021107012808b.jpg

あまり街道をはずれても何なので、切りのいいところで引き返す。
CIMG9226.jpg
CIMG9225_20160211070053da7.jpg

かつて品川台場があった場所に建てられた品川区立台場小学校。
CIMG9227.jpg

校門前に、台場があったことを示すモニュメントがあった。
嘉永六年(1853年)のペリー来航を期に、幕府は江戸を守るため品川沖から深川洲崎にかけ11基の台場を築くことを決定した。
その指導には、先ごろ世界遺産に登録された韮山反射炉を築いたことで知られる江川太郎左衛門英龍があたった。
ただ、第1~3、5、6の台場は完成したが、第4と7は途中で工事は中止され、第8以降は着工されなかった。
その代わり、陸続きのこの場所に五角形の御殿山下台場と呼ばれる砲台が築かれた。
明治になって回りも埋め立てられて姿を消したが、台場の輪郭は道路として残っており、今でもその形と大きさを体感することはできる。
今回は時間の都合もあり、省略してしまったが。
台場跡からは当時の石垣が発見され、灯台のモニュメントはその石垣の上に建てられた。
明治3年(1870年)、第二台場に日本で3番目に洋式灯台として作られた灯台がモデルになっているそうだ。
CIMG9228_20160211070058e1d.jpg
実物は国の重要文化財として愛知県犬山市の博物館明治村に移転されている。

さて、再び旧街道に戻る。
CIMG9231.jpg

日本橋から2里の地点であることを示す道標。
CIMG9233.jpg

ここは品海公園ということになっている。
CIMG9232.jpg

品川宿は東海道の玄関口として栄え、宿内の家屋は1600軒、人口は7000人に達していたという。
今の道幅は江戸時代と変わらないのだそうだ。
CIMG9235_201602110700334fc.jpg

この看板の写真を撮ろうとしていたら、目の前を小学4年生くらいの女の子が自転車でやってきたので、どうぞと促したら、目の前で止まってしまった。
靴ひもが自転車のチェーンにからまって回らなくなってしまったのだ。
自分では取れない様子なので、取ってあげた。
友達に「靴ひも結ばないからだよ~」と言われていた。
確かにひもがほどけたのではなく、両足とも全く結んでいなかった。
これは危ない。事故にならなくてよかった。

喜楽寿司の向かいからまた路地に入る。
CIMG9237_20160211070034967.jpg

伊豆の長八の鏝絵(こてえ)があるという善福寺。
CIMG9240.jpg

これが本堂。
CIMG9243_20160211070005fe2.jpg

一部剥がれているが、龍の鏝絵が残っていた。
CIMG9245.jpg
CIMG9247.jpg

嘉永7年(1854年)寄進の雨水桶。
CIMG9244_20160211070007217.jpg

老舗のお煎餅屋さん「あきおか」で「品川宿」という大判の煎餅を2袋購入。
CIMG9248_20160211070011881.jpg
これは今夜のラーメンツアーに集まる同窓生たちへのお土産だ。

引き続き、法善寺に立ち寄る。
CIMG9252_20160211065942701.jpg

ここはもともと品川小学校があった場所である。
CIMG9250_20160211065940c7a.jpg

境内は広い。本堂に向かって右側に杉森稲荷が鎮座する。
CIMG9253.jpg

中世の板碑や五輪塔などの説明が書かれていたが、中を覗くと近世の石仏ばかりだった。
CIMG9254.jpg
CIMG9256_20160211065946148.jpg
レンガ造りなのは、明治期にレンガ工場が品川に建てられたからだろう。

その右に流民叢塚碑がある。
CIMG9258_20160211065915fdc.jpg
これは天保の大飢饉で亡くなった方々を祀る供養塔である。
案内板によれば、当時、品川宿には農村などから流浪してくる人が多く、病や飢餓で倒れる者が891人に達した。
このうち法善寺には500余人が埋葬され、円墳状の塚が築かれた。
流民叢塚碑は明治4年(1871年)に、その塚の上に建立されたものである。
その後、昭和9年(1934年)に境内が整備された折り、同じ場所にコンクリート製の納骨堂が建てられ、碑もその上に移されたとのことだ。

品川区の天然記念物に指定されている大イチョウ。
CIMG9265.jpg

明るい布袋様。
CIMG9266.jpg

本堂の側面はレンガで覆われている。
CIMG9260.jpg
CIMG9267_2016021106585123e.jpg

巨大な萬霊塔。
CIMG9262.jpg

街道に戻り、少し進むと左手に溜屋横丁。
CIMG9269_201602110658532f7.jpg
ここは覗くだけに留める。

街道にはいい感じの店がちらほら。
CIMG9270_2016021106585551d.jpg
CIMG9271_201602110658562bc.jpg
CIMG9272_20160211065858117.jpg
丸屋は履物のお店だ。

(つづく)
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

残念!

十三屋、開いていなかったんですね。
それは残念。
あそこのつゆ焼きそばはうまいのですが、一番のウリは「あやしさ」です。
ご近所にお出向きの際は、ぜひ再挑戦を!

  • 2016/02/11(木) 23:37:26 |
  • URL |
  • まきた #IFpQ6OJY
  • [編集]

Re: 残念!

まきたさんもあちこちお出かけされているようですね。
まさにそのあやしさを体験したいので、いずれ行ってみたいのですが、自宅とは完全に逆方向で。
機会があったら挑戦してみます。

  • 2016/02/13(土) 22:56:39 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/784-2e578fd4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (74)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (93)
富士山周辺の山 (60)
八ヶ岳周辺の山 (46)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (37)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (19)
ドライブ (8)
廃線の旅 (8)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR