山と鉄

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三原山(2)

【2016年1月10日(日)】三原山
三原山(758m)登山のスタートである。
出発点は、外輪山三原山展望所。
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山内の遊歩道はこんな感じで整備されている。
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外輪山から火口原(カルデラ)に下る。
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その斜面に馬が放牧されていた。
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管理はブルーヘイズ農場。じゃれたつもりで咬むことがあるので注意とのこと。
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西の外輪山。
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北西の外輪山の603mピーク。
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外輪山展望所を振り返る。ずっと舗装道路だ。
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正面は三原山の中央火口丘。1986年噴火の溶岩流が流れた跡がよく分かる。
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この黒々とした溶岩も当時は真っ赤に燃えていたのだ。
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当然のように避難壕もある。
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登りで暑くなりそうなので、ここで、ダウンの下に着ていたジャケットを脱ぐ。
雨具の下はそのまま。帰りにまた履くのが面倒だから。

1986年溶岩流の先端部。
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先端部の厚さは5mほどあり、このような表面がゴツゴツした岩塊となる溶岩を「アア溶岩」というらしい。
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発音からしてハワイ語起源の用語と思われる。
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ここから先は火口丘に向かっての登りとなる。
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西側の外輪山は鏡端と呼ばれる。
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この黒砂が鏡に見立てられたのだろうか。
奥には天城山(1405m)が見えてきた。

鎧端と呼ばれる北西の外輪山の向こうからは富士山も姿を現した。
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標高が高くなるに従い、いろんなものが見えてくる。
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生々しい溶岩流にも近づいてきた。
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どんどん風景が変わっていくのが面白い。
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遊歩道も傾斜を増してきた。
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カルデラの植生が少しずつ回復しているのが分かる。
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三原山は約2万年前から現在に至るまで、100~200年ごとに計100回前後の大噴火を繰り返してきたらしい。
中でも、1684~90年にかけての噴火と、1777年の安永の大噴火では溶岩が外輪山を越えて流れ出るほどの規模だったという。
記憶に新しいのが1986年の噴火。外輪山の山腹に割れ目火口ができ、溶岩流が元町集落まであと数百㍍のところにまで迫ったことから、全島避難が行われた。約1万人の島民全員が脱出したのは、噴火が始まって1週間後の11月22日だった。
あれから今年でちょうど30年である。
ちなみに火口周辺への立ち入り禁止が解除されたのは、10年後の1996年11月だった。

今歩いている遊歩道はその後に整備されたのだろう。
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一般観光客も多いだろうから、舗装してあるのは仕方あるまい。

外輪山の北端に位置する大島温泉ホテルも視野に入ってきた。
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陽が高くなって、天城山もくっきり見えてきた気がする。
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休憩スポットがあったが、通過。
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火口原が標高550mほどなので、100mくらい登ってきたことになる。
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カルデラの広さも段々と把握できるようになってきた。
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まるで月のクレーターみたいだ。
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登山口から40分ほどで火口の縁にのった。
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そこには、巨大な溶岩の塊があった。
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アグルチネートというらしい。
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噴火で吹き上げられた溶岩のしぶきが落ちて積み重なったもので、これは高さ5mに達する。
1986年の噴火の時は火口が溶岩で満たされ、溶岩の湖になったらしい。
この岩はそのときの表面の溶岩のかけらで、あふれた溶岩でここまで500mも運ばれてきたものの、火口の縁を越えることはできず、ここに残ったのだとか。

この巨岩の直下に三原神社が鎮座している。
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地形の関係か、鳥居の向きと本殿の正面の向きが一致していない。
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明治以降3回の噴火による溶岩流はなぜか、この三原神社を避けて流れており、被害に遭っていない。大島の七不思議に数えられているそうだ。

私もあやかって参拝。
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さっき見学した溶岩流の先端部を上から眺める。波の跡まで分かる。
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アグルチネートを振り返る。
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神社から数分で火口展望塔。
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その途中に、ゴリラに似た岩が。
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1984年に公開された映画「ゴジラ」では、ゴジラが三原山の火口に落とされてしまうのがラストシーンだった。
このため、2年後の噴火は「ゴジラの祟りではないか」とも言われたという。
もしかして、これが噴火後にできたという「ゴジラ岩」なのだろうか。

展望塔に登るのは後回しにして、火口展望場へと向かう。
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剣ガ峰(749m)方面。
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三原新山(758m)。
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いまだにあちこちから水蒸気が立ち上っている。
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このあたりまで来ると、すべて溶岩で、景観は真っ黒だ。
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火口の落ち口が見えてきた。
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溶岩の向こうに富士山。富士山も三原山とは実は親戚のようなものだ。
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5分ほどで展望場に到着。
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巨大な火口がぱっくりと口を開けている。
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このあたりはすべて1986年の溶岩流で埋め尽くされている。
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火山を見ると、地球は生きているということを本当に実感する。
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地球時間で言えば、30年なんて、ほんの一瞬。
活動の直後に、その場所にいることに感動すら覚える。

島を囲む海が太平洋という名なのも、不思議に思えてしまう。
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とその時、防災無線がいきなり声を挙げた。
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「防災大島です。本日の出帆港は岡田港です。繰り返します・・」
あとで、ネットで確認しなきゃと思っていたが、こうやって広報もしてくれるんだ。
そうじゃないと島民は不便だもんなあ。
それにしても、やはり岡田か。早めに下山しないといけないな。
ところで、岡田は「おかた」と読むことをこの放送で初めて知った。

火口も見学できたので引き返す。
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全くここは溶岩の森である。
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展望塔に戻ってきて、まずはトイレ。
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なんと扉が壊れて、外れていた。周りには誰もいないので気にせず、用を足す。

展望塔からの眺めをひと通り紹介しよう。
三原新山。
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利島。
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南西側の外輪山。
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西の方角。
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北西から北の方角。
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熱海の町並みと右に箱根山(1438m)。
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大室山(580m)と南アルプス。
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これでおしまい。山頂に向かう。ここからは舗装されていない。
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この山は樹木というものがないので、ずっと見晴らしがいい。
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だから「みはら山か!」なんて思ったが、そんなはずはない。

出産のように溶岩や土石流を噴出することから、子宮や胎内を表す「御腹(みはら)」からきているらしい。
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(つづく)
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