山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

鳥ノ胸山(上)

【2015年12月30日(水)】鳥ノ胸山
この日は帰省ラッシュのピークで高速道路の下りは各地で大渋滞になるらしい。
でも電車にすると、早起きしないといけなくなるので、車で行きたい。
一般道中心で行けるそんなにハードじゃない山、という条件で行き先を検討。
思い付いたのが、山梨百名山の鳥ノ胸山(とんのむねやま、1208m)。
ここは2014年3月にO君と登ろうとしたが、雪のため手前でエスケープしたところ。
登り残したままになっていたので、いい機会だ。

前日は奥武蔵ハイキングから帰ってきて、夜は遅くまで年賀状書きに勤しんだ。
あまり早起きはできないし、この日も残り半分を書いてしまわないといけないので、そう長くは歩けない。
「道の駅どうし」からの周回で、コースタイムは4時間ほどなのでちょうどいい。

目覚ましもかけず7時前に起床。7:45に出発した。
中央道の渋滞が圏央道にまで波及することを恐れていたが、大丈夫だった。
天気はすこぶるよく、圏央道からは大岳山(1267m)と馬頭刈尾根がくっきりと見えた。
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道路地図帳を持って来るのを忘れたので、どう行けば一番近いのか確認できなかったが、相模原ICで下りて国道413号で行くことにした。
帰宅して調べてみたら、中央道経由とあまり変わらなかった。

道志みちに入ると、正面に大室山(1588m)も見えてきた。
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道志十里の二里塚で車を止める。
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ここは富士山が少しだけ顔をのぞかせているポイントだ。
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9:40、自宅から2時間弱で道の駅どうしに到着。
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店は、もう年末年始の休業に入っていた。

しばらくは車道歩きなのでストレッチは後回しにして、トイレだけ済ませ、9:45にスタート。
道の駅には、道志村の地形をかたどった湧水モニュメントがあった。
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ここには何度か来ているが初めて気づいた。

というわけで、国道413号をしばらく東の方へ下っていく。
沿道には、戦死した地元兵士の供養碑があちこちに立っている。
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名前を見ると、山口姓が圧倒的に多い。

そんな碑に混じって、雛鶴姫命由緒地なる碑もあった。
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雛鶴姫は後醍醐天皇の皇子、大塔宮護良親王の侍妃である。
護良親王は鎌倉幕府討幕に貢献したが、後に後醍醐天皇に反目、捕らえられて鎌倉・東光寺に幽閉された。
建武二年(1335年)、護良親王は足利直義の命を受けた淵辺義博に殺害される。
この先の話は伝説の域を出ない。
無念さを隠しきれない親王は死後も淵辺をにらみつけていたため、恐れをなした淵辺は親王の首級を近くの竹やぶに捨てて逃走した。
雛鶴姫は首級を探し出すと、それを抱えて鎌倉を発ったが、山梨県の秋山郷(旧秋山村、現上野原市)に達したところで産気づいた。何とか出産はできたものの、真冬の寒さと飢えのため、母子ともに亡くなってしまった。
雛鶴姫は臨終の際、悲しみのあまり「ああ無情」と嘆いたことから、この地が「無生野(むしょうの)」と呼ばれるようになった。この地に伝わる「無生野の大念仏」は雛鶴姫の故事が発端になったとされている。

以上が雛鶴姫とこの地域のつながりなのだが、あくまでこれは道志山塊を越えた秋山川の谷でのこと。こちら側(道志川の谷)とどんなつながりがあって、この碑が建てられたのかは不明である。
ちなみに、秋山川をさかのぼったところに雛鶴神社や雛鶴峠がある。
雛鶴峠には30年以上前に自転車で行ったことがあるが、このあたりもいずれゆっくり歩いてみたい。

つい話が長くなってしまった。
道志川沿いは今でこそ、キャンプ場のメッカとなっているが、かつては道志十里とか七里とか言われた街道であった。
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古い暮らしがあったのである。
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昔から営まれている宿も少なくないのだろう。
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民宿北の勢堂には以前、ネット予約が認識されておらず泊まれなかったことがある。
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合掌風の藁葺きの建物は旧館。
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このすぐ先、観光農園のところを右折。道志川を渡る。
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農園もフィッシングセンターもシーズンオフなのか、閉まっている。
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あれが、とりあえず目指す秋葉山(887m)か。
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駐車場わきには、魚霊供養塔があった。
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釣り人向けなのであろう。

ここからは登山なので、ストレッチを入念に。
登山口がはっきりとは分からなかったが、この道を歩いていけば良さそうだ。
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200mほどで車道は途切れ、登山道になる。
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ここでダウンをウインドシェルに着替える。

しばらく沢沿いの登り。
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いったん下って、沢を渡る。
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ゴロゴロしているのは花崗岩のようだ。
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この先は朽ちかけた木の階段を登る。
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かなりの急登で、ロープも張ってある。
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随分長い。
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崩壊も激しい。
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やっと尾根が見えてきた。
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尾根にのると分岐になっている。右が鳥ノ胸山で、左が秋葉山。
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(これは振り返ってみた図)

この先すぐに秋葉山の山頂。
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山頂付近は木々が伐採してあり、眺望は抜群。
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ただ、富士山にはすでに雲がかかり始めていた。
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御正体山(1682m)。
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その手前は岩下ノ丸(1304m)。
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北には今倉山(1470m)。
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その右に道志山塊が連なる。
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東には加入道山(1418m)。
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南にはこれから登る鳥ノ胸山。
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眼下には道志村の集落。
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「山と高原地図」には神社マークがあったが、頂上にそれらしきものはない。
ちょっと北の斜面を下ってみたら、どうやって参拝したらいいんだ!ってくらい不思議な場所に建っていた。
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扉のかんぬきを外して参拝。
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足場がほとんどなく、撮影も命がけだった。

(つづく)
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