山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

要害山・聖武連山(中)

【2015年12月26日(土)】要害山
風の神様(540m)を下る。
鞍部に達すると、交差点になっていた。
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左に下ると登下(とっけ)集落。右へ行くと大倉集落だ。
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大木の傍らに「秋葉大権現」と刻んだ石灯籠があった。
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寛政八年(1796年)の建立である。

しばらく登ると、要害山(536m)のその名の通り、階段状になった地形が現れた。
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山城の曲輪の跡である。
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頂上には、5人ほどの男女のグループがいた。みな30代くらいか。
「あ、人が来た」なんて言われてしまった。
失礼だなあと思っていたら、女子が1人何かを持って、どこかへ行ってしまった。
そっか、用足しに行くところだったから、思わずそんな言葉が出たのか。
それはそれは、タイミング悪く現れて失礼しました。

私は気づかないふりをして撮影に勤しむ。
今まで見たことのないタイプの山名板。
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ここは大倉砦という戦国時代末期に築かれた山城だった。
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説明板には、誰が築いたのかという情報もきちんと盛り込んでほしかった。
設置者の名前もなく、これでは欠陥商品だ。

さっき歩いてきた実成山(左、609m)。
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その向こうは権現山(1312m)の稜線。

笹尾根方面。
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大きなモミの木と秋葉大権現の覆い屋。
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ここまで写したところで、ベンチに腰掛け、お昼にする。
鮭のおにぎりと揚げナスのみそ汁。
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みそ汁が美味しかった。
おにぎりはもう1個あるのだが、駅前食堂で山麓酒場をする予定なので、控えめにしておいた。

帰り支度をし始めたグループが、大倉砦の案内板を見て、「あの山のことかなあ」とつぶやいているので、お節介とは思ったが、「それ、ここのことのようですよ」と教えてあげた。
「向こうに行くと、階段状の地形がよく分かります」
「そうですか。何も知らなくて」
彼らは軽く会釈をして下っていった。
いい奴らではないか。

誰もいなくなったところで撮影再開。
覆い屋の扉を開けて、無事下山を祈願。
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山頂のたたずまい。
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富士山の雲もだいぶ取れてきた。
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でも風はかなり強そうだ。
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手前の3つの山は、左から倉岳山(990m)、高桑山(982m)、大桑山だろう。

アンテナが見えるのは雨降山(1177m)。
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笹尾根は木々に隠れて、よく見えない。
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20分ちょっとで出発。南側にも曲輪の跡があった。
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ここからは河岸段丘の台地上にある上野原市街がよく見えた。
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中央の双耳峰はおそらく石砂山(578m)。

段丘崖もよく分かる。
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工業団地の向こうは黍殻山(左、1273m)と袖平山(右、1432m)。
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山風呂集落と八重山方面。
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左奥は陣馬山(855m)。
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落ち葉の下り道。
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まだお昼過ぎなのに、影が長い。
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再び展望が開けた。
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左に見えた顕著な山は石老山(702m)。
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大倉集落との分岐まで下りてきた。
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このまま下ってしまうと、バスの時間が合わなかったら、駅まで歩かないといけなくなる。
歩くのはいとわないが、前も歩いた道だけに面白みがない。

大倉集落には興味があるので、そちらを経由して下ることも考えたが、やはりこの先の小倉集落も見たいからまっすぐ下ることにした。
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集落に入る手前に山神社があった。
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トタン壁の粗末なお社である。
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中には祠が2つ祀ってあった。手入れはきちんとされているみたいだ。
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境内には、いくつかの石碑。
これは庚申塔。
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石灯籠は寛政十二年(1800年)の奉納。
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これも聞かざる、言わざるがあるから庚申塔だ。
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小倉集落に入る。
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正面に虎丸の鋭いピークが見える。
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ゆずがたわわに実っていた。
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これは何の実だろう。初めて見た。
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集落のはずれに観音堂と石碑群。
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石碑は二十三夜供養塔や出羽三山供養塔。
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出羽三山の方は天保六年(1835年)の建立だった。

それに、いくつかの石仏。
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振り返ると、要害山がストゥーパのように浮かんでいた。
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頂上のモミの木が出っ張っているので、乳房のようにも見える。
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舗装道路を下っていくと、農家の方に声をかけられた。
「お兄さん、ゆず持ってかない?」
遠慮するのも感じ悪いので、いただいていくことにした。
大玉を3つももらった。ありがとうございました。
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正面には向風(むかぜ)集落と能岳(左、543m)と八重山。
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眼下には、小倉集落の畑。のどかな風景だ。
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南東には丹沢の山並み。焼山(1060m)から袖平山へとせり上がっていく。
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これまた芸術的な風景。
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ここのところの暖かさのせいか、もう花が咲いていた。
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北に聖武連山(542m)。
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ついでに、これに登るつもりもあったのだが、下界まで下ってしまうと、なかなかその気になれない。

鏡渡橋まで下りてきた。
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バスの時間を見ると、次は15:16。
今は13時半。う~ん、まだ2時間近くもある。
まっすぐ駅まで歩くのもいやなので、向風集落まで寄り道して帰ることにする。
それにしても時間が余りそうだが。
実は、この先15分くらい歩いたところにある新井バス停まで行けば、もっと頻繁にバスが出ていたのだが。

すぐ先にはさっき要害山の山頂で会ったグループが歩いていた。
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私もとりあえずついていく。
彼らも駅まで歩くのかと思っていたが、おそらく新井までだったのだろう。
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振り返ると、尾続山(538m)の前衛。
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橋を渡って間もなく、間道を左折して、段丘の上にのる。
すると、きれいな円錐形の要害山。なかなか絵になる山だ。
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もう少し進むと、山麓に展開する小倉集落も確認できた。
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北に見える笹尾根は土俵岳(1005m)あたりだろうか。
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(つづく)
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コメント

カラスウリ

オレンジの木の実は、カラスウリでしょうか。
今年一年、ブログで楽しませていただき、ありがとうございました。
来年も、楽しい山行をお待ちしています。

  • 2015/12/29(火) 18:21:30 |
  • URL |
  • まきた #ZdgJ2pdw
  • [編集]

Re: カラスウリ

まきたさん、ありがとうございます。
画像検索してみたら、カラスウリで間違いないようです。
しもやけやぜんそくの薬に利用されてきたようですね。

今年もご愛読ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。

  • 2015/12/30(水) 06:36:23 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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