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山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

石裂山(下)

【2015年12月23日(水)】石裂山
石裂山(879m)から奥の宮経由で下山中。
連続するクサリ場を過ぎると、休憩舎に出た。
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中の宮の跡である。
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古い石垣もあった。
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振り仰ぐと、行者返しなる岩場。
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修行の場の雰囲気がある。
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ここから先は険しくなさそうなので、チェーンアイゼンを外す。
路面が湿っているところはなかったので、錆が取れて却ってきれいになった。

ここからは沢に沿って下る。
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落石が多そうなところだ。
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その元凶のひとつ。
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涸れ沢を渡渉する。
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下るに従い、倒木が谷を覆っている。
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ひどい状態だ。
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ゴルジュ状の箇所を回り込むと、千本カツラが見えた。
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幹が根元から十数本も延びている。
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確かに「千本」を謳うにふさわしい。
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横から見ると、大木は2本あった。
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いつの間にか沢には水が。
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この先すぐ月山に登る道と合流。
竜ヶ滝の休憩舎まで下りてきた。
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この先は往路で歩いた道だ。
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後ろから、鈴の音が聞こえるので、振り返ったら、西剣ノ峰ですれ違った人だった。
出発する時、駐車場には1台も車がなかったので、私より後に登り始めたはず。
追いつかれた形になった。

林道に出ると、こんな状態。
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細いコンクリートの橋がいくつかかかっていた。
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3時間半ほどで登山口に戻ってきた。
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加蘇山神社に黙礼。
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無事下山できました。ありがとうございました。

さてと、お昼を食べないと。山では飲まず食わずだったので。
その前にいくつか「観光」しておく。
加蘇山神社の社務所から神社に続く旧道にかかっていた「神橋」。
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これも崩落寸前だった。

道自体はしっかり石垣で組んであるのだが。
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社務所の前に車を止める。
なんと売店が開いている。
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ここで商売が成り立つとは、と思ったら、扉が壊れたままだった。
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かつては観光協会が営業していたようだが、いつ止めたのだろう。
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この屋敷門のあるお宅は加蘇山神社の宮司さんの自宅だろうか。
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社務所の前を流れる荒井川には神前橋という名の橋がかかっている。
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ここの社務所の構えは神社そのものである。
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これが「石裂山荘」と呼ばれる建物だろうか。
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こちらは遥拝所。
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ここで参拝することもできるようだ。
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背後の山がご神体のように見える。
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奥には神楽殿のような建物。
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その隣に、歴代宮司の顕彰碑が並んでいた。
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右は昭和29年、左は昭和53年の建立だった。

今や懐かしい存在になりつつある公衆電話。
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「故障のため修理依頼中」とあるが、NTTは撤去してしまうのではないか。

広い境内の全景。
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ランチはここまで来る途中に見つけたそば道場みたいなところで食べようと思っていたが、境内にあったこの看板を見て気が変わった。
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「不定休」とあるから休みかもしれないし、そもそももう廃業しているかもしれないが、2.6kmなら無駄足になっても、大した時間的ロスにならないので、行ってみることにした。

その前に宮司荒井家の立派な墓地を確認。
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隣にある廃屋と荒井家とは関係は不明。
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この奥には寄栗という小さな集落がある。
薬師堂が目に留まったので、車を下りて参拝。
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横には延命地蔵尊も祀られていた。
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お目当てのそば屋さんは幸い営業していた。
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古民家に緑ののれん。
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中では薪ストーブが焚かれていたが、若干寒い。
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あのこたつに入ればよかった。

メニューはせいろと、温かいつゆのけんちん(800円)に猪肉(900円)など。
せっかく山奥に来たのだから、猪肉を頼んでみる。
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結構待たされた。

肉は2切れのみ。たぶん冷凍肉で、地のものではないだろう。
かなりクセがあった。そばの味が台無しだった。
そのそばも細く切りすぎていた。
女将さんの話では、空き家になっていたここを買い取って、11年前から営業しているとのこと。
平日のうち1日のみ休日というから、こんな場所でもそれなりに商売ができるようだ。
私の前にも2人、そばを待っている間にもう2人お客さんがあったし、年越しそばを予約に来ていた方もいた。

調度はこんな感じ。
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というわけで、ごちそうさまでした。
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まだ雨も落ちてこないし、時間もあるので、このあとは駅舎撮影に勤しむことにした。
予定している日帰り温泉は栃木市の「湯楽の里」なので、そこまでの駅に立ちよりながら進む。

そのつもりで車を走らせていたら、さっき見学した加蘇山神社の社務所の先に、廃屋が見えたので急停車。
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ここはこの路線の終点である上久我石裂バス停の転回所になっているが、もとは小学校のグランドだったのだろう。

建物も小さいが明らかに学校だ。
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調べてみると、昭和39年に統合により廃校となった鹿沼市立石裂小学校だった。
廃校になってからもう半世紀の歳月を経ている。
建物自体は明治35年(1902年)の建築とのこと。

廃校後、地区の集会所として再利用されたそうだが、もう何十年も使用されていない様子だ。
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中もかなり荒れている。
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地区にほとんど人口もなくなり、手入れをする人もいないのだろう。
あちこちの「廃墟」ブログに紹介されるだけの存在になってしまった。

駅舎の旅は別項で。
スリルのある山歩きだったが、いろいろと考えさせられたもした旅であった。

【行程】2015年12月23日
加蘇山神社(8:10)~竜ヶ滝(8:37)~稜線(9:18)~月山(9:30撮影9:35)~石裂山(9:48撮影9:52)~西剣ノ峰(10:08)~東剣ノ峰(10:19準備10:25)~奥の宮(10:50参拝10:59)~竜ヶ滝休憩所(11:27)~加蘇山神社(11:43)
※所要時間:3時間33分(歩行時間:3時間15分)
※登った山:4座(月山、石裂山、西剣ノ峰、東剣ノ峰)
※歩行距離:5.3km
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