山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

稲含山(中)

【2015年11月3日(火)】稲含山
谷コースと合流して、あとは10分ほどの登り。
フェンスがおそらく雪のせいで倒れていたが、そもそもこのフェンスは無粋な気がする。
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しかし、ずっと上まで続いていた。
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初めて会った石仏。
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補修した箇所もあるが、わりと新しいもののように見える。
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北斜面のトラバースは結構、道が細いので要注意。
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赤鳥居から30分ほどで、頂上直下の稲含神社に着いた。
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今さらながら安全登山&下山を祈願。
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南西に御座山(おぐらやま、2112m)を望む。
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真西に荒船山(1423m)。
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気温は比較的高く10℃だった。
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では、山頂に向かう。
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クサリのいらない最後の登り。
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はい、頂上に到着。
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三角点はあちこち欠けていた。
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頂上に誰かがまだいることは予想されたが、なんと10人近くもいるので、がっかり。
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しかも、おじさんが2人、知識を披歴し合っている。
ほかの登山者がどっちかに質問したのが発端のようだが、三角点を巡って、かなり言い合いに近いような状態になったので、質問した登山者が「まあまあ」となだめるような始末。
稲含神社の神主さん(腕章をしていた)が「三角点の文字は必ず南に向いているんです」と説明したのが直接の引き金となった。
それに対し、黄緑色のヤッケを着たおじさんが「そんなことはない。南を向いていないのもたくさんある」と言い出し、神主さんは「それは一度抜かれて、置き直したものだ」「いや、そう簡単に抜けるものじゃない」「いや簡単に抜けますよ」と不毛な争いに。
うるさいなあと思いつつも苦笑しながら聞いていた。
三角点が南を向いているのは原則として、そうだということで、そうでないのも少なくないことは、自分も経験している。
南を向いていないものがある理由は様々だろう。土が流れてしまって、埋め直した時にあまり注意しなかったということもあるかもしれないし、そもそもそんなに厳格に守るべきことではなかったのかもしれない。
ただ、南向きにすることでコケの繁殖を防ぎ、標石の文字を風化から守るという意味はあったらしい。

とにかく、彼らは一等三角点の一辺は18cmだとか、この下には盤石が埋まっているとか、原三角点というのがあって、それは雲取山とか日本で3か所しか確認されていないとか、聞いてもいないことを競うように説明していた。
あの人も「へ~そうなんですか」とまじめに聞いていたが、実は辟易していたのではないか。

落ち着いてお昼を食べる気分にならないので、とにかく撮影に専念。
南は白鬚岩(1512m)。
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南東に赤久縄山(1522m)。
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東には西御荷鉾山(1286m)。
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ひるがえって、北東に鹿岳(1015m)。
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その奥には幾重にも山並みが連なる。
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八ヶ岳はあいにくの雲の中。
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北八ツはよく見えた。右端が蓼科山(2530m)。
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浅間山(2568m)もちょっと残念。
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眼下に秋畑那須の集落。
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美しい山村の風景だ。
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そのはるか向こうに、高崎と前橋の市街地が望める
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茶色い高層ビルは地上33階建ての群馬県庁。
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赤城山(1828m)。背後には日光の山々。
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関東平野。
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北には榛名山(1449m)。
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妙義山(1104m)と浅間隠山(1757m)。
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と360度撮影しても、講釈は止まらない。
この方位盤についても、山の名前や標高が違うと怒っている。
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右上の日向山などは誤りで、正しい「白鬚岩」がマジックで書かれている。
確かにこれはひどい。

神主さんが、何人かの連れ?とともに「神社で祝詞をあげましょう」と言って下りていったのを機に、少し静かになったので、こちらも腰を落ち着ける。
いやあ、うるさい山頂だわ。すっかり当てが外れた。
こんな「人気」の山だとは思わなかった。
やはり楽に登れるので、地元の人が気軽に来られるのだろう。
本日のメニューは、五目稲荷とまいたけ五目のおにぎり2つと野菜スープ。
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あら、よく見たら、二つとも五目だった。
でも、酢飯ともち米で、普通の御飯を知らず知らずに避けていた。
お湯は沸かして持ってきたので、今日は注ぐだけ。
結構、お腹が膨らんだ。

よくよく見ると、五丈石こそ見えないが、あれは金峰山(2595m)ではないか。
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座って、じっくり眺めていたら気が付いた。

すると、左奥は小川山(2418m)ということになる。
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黄緑のおじさんが話しかけてきたので、長くならない程度に応じたが、この時、「稲含神社の神主のやつ、知ったかぶりしやがって」云々とののしっていた。
まあ、どっちもどっちだと思いますが。

それはともかく、これはいけない。
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いくら誤記が多いとは言え、ここをテーブル代わりにしてはダメだ。
次に来る登山者が必ず見るものなのだから。
私が覗きこんだら、「すいません、よけます」と慌てていたが、そもそもここはみんなのために空けておかなくてはいけない。

本当は前々日の男山(1851m)の時のようにゆっくりしたかったが、長居は無用ということで下山することにした。
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しかし、車はあれだけしかなかったのに、どこからあんなに人が湧いてきたのだろう。
林道の鳥居峠に車を置いて登ってきた方々なのだろうか。

さっきの神社を通過。
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太い柵の道を下る。
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斜面はすでに一面落ち葉に覆われている。
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分岐は直進。谷コースに入る。
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日蔭の道をどんどん下る。
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こちら側は結構な断崖になっている。
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その中に石積みが見える。石仏でも安置されているのだろうか。
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確認はせずに通過。
あれは石仏を彫り出そうとしたのか、ただの崩落の跡なのか。
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後者のように思うが、それにしても石仏の粗彫りのように見える。

黄色い落ち葉が目立ってくると、秋畑稲含神社に着いた。
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同じ秋含神社だが、こちらは甘楽町側の人々のお詣りするところ。
さっきのは下仁田町側のものだ。

神社は断崖の下に鎮座している。
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下仁田側と違って、かなり荒れている。
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ほぼ管理されていない状態だ。
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下仁田側の氏子さんもこちらのことには口も手も出さないのだろう。
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かなり汚れていたが、おそらく甘楽町設置の案内板があった。
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これによると、稲含神社の祭神は豊稲田姫だそうだ。
これは下仁田の稲含神社と異なる。下仁田側の祭神・豊宇気姫は「古事記」に記された神様だが、豊稲田姫は記紀どちらにも出てこない。
ただ、地元那須の中野保家に写本(1505年)が保存されている「稲含大明神御縁起」には記されており、神社は安閑天皇の御代(530年頃)に創建されたという。
これまた、下仁田の方と若干異なる。
「御縁起」は、豊稲田姫はインドから日本に稲作と養蚕を伝えた人物で、この地で蚕を飼ったという伝説を伝えているとのこと。
稲をインドから持ち帰る際、どこに隠しても見つかってしまうことから、口に含んで持ってきたのだとか。
なんだ神様のくせに盗んできたわけね。
でも、やっと「稲含」の由来が分かった。
それにしても、そうなると、同じ稲含神社でもやはり古来より別個に継承されてきたということになるのだろうか。
さっきの一の鳥居は甘楽町にあり、山頂直下にある稲含神社の鳥居ではなかったわけだ。
なかなか複雑である。

(つづく)
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コメント

写真のことでお願いがあります

初めまして。高崎怪談会と申します。
写真、大変綺麗に撮影されていますね!

実は今度、イベントで稲含山の怪談を一話やることになりまして、画像も公開しながら話をしたいと思っているのですが、手元に良い写真がありませんでした。
新たに写真を撮りに行く時間がないものですから、もしも御迷惑でなければ、コピペさせていただき、無料でお貸しいただけないでしょうか?
上から三番目の石仏が写っている写真が良いのですが……。
いきなりの図々しいお願いで、誠に申し訳ありませんが、御一考いただけると、とても助かります。
何卒、よろしくお願いいたします。

高崎怪談会

高崎怪談会様

ご連絡ありがとうございます。
どうぞ、ご自由にお使いいただいて構いません。

よろしくお願い致します。

  • 2016/12/03(土) 17:37:56 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #qBOWr7po
  • [編集]

かたこりまさかり様

どうもありがとうございます!!m(__)m
とても助かります!!
大感謝です!!
よろしくお願いいたします。

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