山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

筑波山(下)

【2015年10月25日(日)】筑波山
御幸ヶ原のめをと茶屋を出ると、広場では「ガマの油売りの口上」が披露されていた。
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5年前に来た時に筑波山神社の境内でじっくり聞いたことがあるので、今回は時間節約。
ただ口上を述べるだけでなくて、観客とやりとりをしているのが面白い。

男体山(871m)も本来なら登るべきなのだが、以前来た時に登っているし、また女体山(877m)のような混雑に出くわすのはいやなので、こちらも今回は省略。
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このまま下山することにする。
と言っても、ケーブルカーは使わない。
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その前に、ちょっと御幸ヶ原を散策する。
まずは、昭和天皇御製の歌碑を見学。
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「はるとらのを ま白き花の 穂にいでて おもしろきかな 筑波山の道」
ハルトラノオという野草を詠んだものだ。植物学者だった昭和天皇らしい。
「筑波山」で「つくばね」と読ませるのだろうか。

歌碑のあたりからは加波山(709m)や関東平野の北部が一望できる。
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このピンクの花を咲かせた木はなんだろう。
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この展望台にも寄ってみる。前回はここには入らなかったので。
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てっきり「ガマ展望台」だと思っていたが、「コマ展望台」だった。
コマのようなまるい形をしているというということだろうか。
「ガマ」の方がいいのに。
有料だったら、やめようと思ったが、幸い無料だった。
1階は土産物店、2階は食堂、その上の屋上が展望台になっている。
茶屋はどこも閑散としていたのに、ここの食堂だけは結構繁盛していた。
景色がいいからか、現代の人には茶屋は入りにくいのか。

屋上からはさすがに360度のパノラマ。
南方面。都心はかすんで見えない。
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筑波国際カントリークラブとその奥に宝篋山(461m)。
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女体山。
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眼下では「ガマの油売りの口上」がまだ続いている。
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聞こえてくる声を聞いているだけで、おもしろい。

居並ぶ茶屋群。みな歴史は古いのだろう。
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南東には霞ヶ浦。
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男体山。
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筑波山西麓。
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満足したところで、階下へ。
筑波山はバッジが豊富だ。
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ガマをあしらったバッジが欲しかったが、もう「筑波山」は1個持っているし、物を増やすのは極力避けたいので我慢した。

福ガマの焼き物は地元ではなく、信楽で焼いていることを知る。
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そういえば、大きな福ガマを庭に置いている人がいるなあ。26780円か。

さて、そろそろ下りましょう。
下山口にも、茶屋が1軒。
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こちらは御幸ヶ原コース。
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気になる廃屋があった。
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道はしばらく階段。
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しかもかなり急だ。
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もう2時を回っているのに、まだ登ってくる人がひっきりなしにいる。
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まあ帰りはケーブルカーもロープウエーもあるから大丈夫だろうけど。

こちらのコースにも大きな岩がごろごろしている場所がいくつかある。
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しめ縄がかかっている岩があったので、道を外れて行ってみた。
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すると岩陰に小さな石仏が数体、安置されていた。
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そのすぐ先にはわき水。
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ここが百人一首にも詠まれた男女(みなの)川の水源らしい。
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「筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりぬる」(陽成院)

「従(?)公之窟」なる石碑があったが、どれのことなのかはよく分からなかった。
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なんだか、もう夕暮れの風情になってきた。
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さらにしばらく下る。
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ケーブルカーのケーブルが動く音が聞こえてきたと思ったら、大きな広場に出た。
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ここからは柵越しにケーブルカーを見学できる。
家族連れが、ケーブルカーが来るのを待っていた。
何分おきに運行しているのかよく分からないので、待たされるのは嫌だから、レールの写真だけ撮って通過しようと思ったら、小さな子供が「あ、見えてきた」と叫んでいる。
おお、グッタイミング。ならば待つことにした。

ここはちょうどケーブルカーの中間地点で、上下の列車のすれ違いが目の前で見られる。
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おお、なかなか面白かった。
ケーブルカーはだいたい山の中を走っているので、沿線から見ること自体難しいが、すれ違いを見られるなんて貴重な体験だ。

通過後のレールと滑車を写真に納めて出発。
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家族連れは下りかと思ったら、登りだった。帰りはかなり遅くなりそうだ。

どんどん下って行く。
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林越しに列車が通るのを待っていた家族連れがいたので、「もう少し登ると、よく見えるところがありますよ」と教えてあげた。
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桜塚の碑。
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このあたり古くから桜が多く、登拝者が願掛けに小石を置いて行くうちに塚となったので、いつとはなくこう呼ばれるようになったという。

円筒状の碑には多くの神々の名が刻まれている。
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もう1か所、レールがよく見える場所を通過。ここでちょっと待っていたら、もう1回ケーブルカーが見られたのだが。
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さて、もう終盤。
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本殿の裏側が見えてきて、万葉の小径に出た。
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万葉歌碑があちこちに立っている。
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出世稲荷の別称がある朝日稲荷神社の前を通って、本殿の前に出る。
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御神水。
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そのかたわらに絶滅危惧種のタイワンホトトギス。移植だろうか。
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本殿には大きな鈴が掛けられていた。
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私も無事下山のお礼参り。
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地元酒蔵の酒樽が奉納されていた。
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境内には、君が代の歌碑とさざれ石。
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随神門の裏にも万葉歌碑がたくさん。
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ほかには筑波山頂境界確定記念碑なるものもあった。
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これは昭和5年に真壁郡紫尾村(現真壁町)が筑波郡筑波町に、筑波山における境界を分水嶺とすべきだと主張したのに端を発した係争である。
戦後、裁判となり、昭和38年に一旦は真壁町が勝訴したものの、二審では筑波町が古来の境界の存在の立証に成功し、昭和59年に筑波町が逆転勝訴。昭和61年に最高裁が上告を棄却し、古来の境界で確定した。
それを記念して、平成3年に建立されたものだが、文中気になる文言がある。
「両町が勝敗を度外視して魂を傾け、霊峯筑波山の歴史伝統を明確にして誤りなく護持しえた喜びを伝えると共に・・・」
本当に真壁町は「勝敗を度外視して」喜んでいるのだろうか。
境界の正誤は判決通りとしても、この文言は真壁町への配慮を欠いているのではないか。

樹齢約800年、幹回り10mに達する大杉を見上げて
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随神門をくぐる。
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びっくりぽんだったのがこれ。
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ガマの口上を終えて片づけをしている人に「これは何ですか」と聞いたら、「宇宙の卵」だと。
ふざけているのかと思ったら、こんな看板が離れた場所に立てかけられていた。
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つくば科学博かあ。1985年と言えば、私が就職した年だ。懐かしい。

帰りにもう一度、赤いガマを覗いていく。
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杉本屋のガマにもお別れをして、あとはバス停に急ぐ。
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帰りのバスの時間は分からないが、もし待ち時間が長すぎるなら、次のバス停の和田まで歩こう。
そんなつもりでいたら、なんとバスが停車している。
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聞くと、15:10の発車。現在15:08。目の前にあるトイレに寄って、バスに駆け込む。
座ると同時に発車した。なんというタイミング。
バスの中ではさすがにうとうとしてしまった。
15:45につくば駅に到着。
15:55のTXに乗り込む。武蔵野線、西武線と乗り継いで、18時前に帰宅できた。

人は多かったが、わりと楽しく歩けた。
今度行く機会があったら、もう少し歴史を勉強してふもとの北條集落から登ってみたい。

【行程】2015年10月25日(日)
筑波山神社入口(11:08)~白雲橋コース入口(11:25)~酒迎場分岐(11:33)~白蛇弁天(11:38)~弁慶茶屋跡(12:11)~出船入船(12:26)~筑波山山頂(12:53撮影12:57)~御幸ヶ原(13:16昼食・撮影13:52)~ケーブルカー中間地点(14:21撮影14:24)~筑波山神社(14:49)~筑波山神社入口(15:08)
※所要時間:4時間(歩行時間:3時間34分)
※登った山:1座(新規なし)
※歩行距離:6.3km
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コメント

男体山にはいかれなかったんですね

筑波山は結構楽しいですよね。

私は、いつもは、神社から御幸が原コースで上がって、男体山→女体山。下りは気分次第で、コースを選んで降りる。です。

一度、加波山へ向けて縦走したいんですけどね。
まだかなっていません。

  • 2015/10/29(木) 15:54:52 |
  • URL |
  • まきた #ZdgJ2pdw
  • [編集]

人生が二度あれば…

おっ、筑波山!
深田百名山であるゆえ、いずれ私も登らねばならない山。大変参考になりました。
しっかし大変な賑わいですね!
なんか高尾山でのうんざりした記憶が蘇ります。
ガマ油というか、私自身の額からあぶら汗が滴り落ちるのを想像しちゃいました。
ここは観光と捉えるべきなんでしょうかねぇ〜

  • 2015/10/31(土) 00:16:59 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

Re: 男体山にはいかれなかったんですね

はい、3年前に登ったので今回はパスしました。
まきたさんも何回か登っているんですね。
加波山は筑波山とは別口で登りました。
標高は低いですが、結構登りでがありましたよ。
筑波山と違って人が少ないので、ありがたいです。

かたこり

  • 2015/11/01(日) 22:10:41 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

Re: 人生が二度あれば…

おつ山さんは筑波山まだだったんですね。
真夏とかは休みの日でも比較的すいてますよ。
標高が低いので暑いですが、下界よりはましです。

それはそうと昨日、尾白川経由で日向山に登って来ました。
いい山ですね~
いろんな楽しみがあって、O平くんと大満足でした。
情報ありがとうございました。

  • 2015/11/01(日) 22:14:10 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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