山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

只見線1

ちょっと遡って、4月13~15日に行ってきた会津の旅を報告します。

概略は以下の通り(=は鉄道、-はレンタカー)

13日:大宮=郡山=会津若松-只見-東山温泉
14日:東山温泉-会津坂下-喜多方-会津若松=会津川口=会津若松
15日:会津若松=五泉=新潟=柏崎=長岡=川越

初日は只見線の駅舎撮影、2日目は只見線の駅舎撮影と只見線の乗り鉄、3日目は磐越西線、越後線の乗り鉄であった。

まずは13日。当初は12日の夜に郡山に入って1泊し、始発で会津若松に向かう予定だったが、12日夜に所用ができてしまい、13日の早朝発つことになった。

7:06大宮発(Maxやまびこ203号)、8:20郡山着。
磐越西線に乗り換え、8:32発快速会津ライナー会津若松行き(6両編成)に乗り込む。
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この列車には、あかべこのイラストが描かれている。
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まだ残雪の深い安達太良山が右に見える。
里も中山宿あたりから雪が残り出した。
上戸(じょうこ)を過ぎて間もなく左手に猪苗代湖が見えてきた。
風が強いのか白波が立っている。
ここに来るのはいつ以来だろう。10年ぶりくらいか。

トンネルを抜け臨時駅の猪苗代湖畔駅を通過すると、正面に磐梯山が見えてくる。
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しばらくは前に右手にそして後ろにと、磐梯山と寄り添って走ることになる。
運転士はさぞや気持ちがいいだろう。

途中、軽便鉄道「沼尻鉄道」が分岐していた川桁駅の駅前に「沼尻軽便鉄道」の記念碑が立っているのが見えた。
翁島駅を過ぎると、会津盆地に向かって、列車は大きくカーブを繰り返しながら下っていく。磐梯山が右に見えたり左に見えたり。いろんな角度から見ることになるので、磐梯山の表情の変化が楽しい。
右前方には、真っ白な飯豊連峰が見えた。
会津若松には9:43に到着。
駅舎を撮影して、トヨタレンタカーに向かう。
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駅舎は鶴ヶ城を意識しているのだろう。

本日はお昼ごろまでに只見町の旧叶津番所に行かなければならない。
まっすぐ行くと早く着きすぎるので、時間の許す限り、只見線の駅舎に立ち寄りながら行く。
只見線は会津若松から会津坂下まで会津盆地の南半を縁取るように迂回しているので、とりあえず、ここはショートカット。会津坂下駅(大正15年開業、昭和2年)に直行する。
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ここは昭和初期の典型的な駅舎で、切妻屋根の平屋で正面に三角屋根の車寄せを有する。
知らなかったのだが、この町は春日八郎の故郷のようで、駅前に銅像が立っていた。
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次の塔寺駅(昭和3年開業、平成14年完成)からは残雪とのお付き合いが続く。
ホームへの屋根付き階段が事実上の駅舎である。
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ただ待合室も立派である。
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七折峠は旧道を通って次の駅に向かう。すると、こんなすばらしい景色に出会うことができる。
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会津坂本駅(昭和3年開業、昭和59年完成)は北海道によくある貨車を転用したもの。
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カラーリングが少々かっこ付けている。

会津柳津駅(昭和3年開業、昭和2年完成)は東北の駅100選に選ばれている。
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外観はそうめずらしくもないが、内部の格天井が見ものだ。
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郷戸駅(昭和16年開業、昭和53年完成)はかなり安易。昔の電話ボックスを横倒しにしたようなデザインだ。
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駅周辺はまだ、こんな雪である。
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さて時間がなくなった。番所まですっ飛ばす。
旧叶津番所は、八十里越えの会津側の関所のようなもので、代々名主の長谷部家が関守を務めてきた。その末裔が20数年前まで住んでいたという。
今は千葉の不動産会社の社長さんが買い取って、会員制の別荘にしている。
すばらしい活用法だ。
ただ、私が訪ねた時は、ちょうど屋根のふき替え工事が始まる前で、屋敷の前に足場が組んであり、ちゃんとした写真が撮れなかったのが残念だった。
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それにしても、このあたりは雪深い。この時期でまだ1m以上の残雪がある。
お地蔵さまも重たそうだ。
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真冬には3mくらいになるという。
これには、北国育ちの私もさすがに驚いた。

用も済んだので、駅舎撮影を再開する。
とにかく福島県側をすべて制覇しようと、臨時駅の田子倉駅に向かおうとしたが、田子倉ダムの下で国道252号は冬期通行止めのまま。
諦めて、只見駅(昭和38年開業・完成)から始める。
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実は只見線は昨年秋の豪雨で線路が寸断され、会津川口より奥は不通の状態が続いている。
つまり、「廃線」状態なのだ。
廃線状態というのはどういうものか。
次の会津蒲生駅(昭和38年開業・完成)で思い知らされる。
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つまり線路の除雪が全くされないのである。列車が通らないのだからする必要がないのだ。
駅の待合室は板でふさがれている。
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途中、寸断されて若松方面に戻れなくなった車両がトンネルの中に避難しているのを見つけた。
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何ともシュールというか、悲しい光景である。

この先には路盤が流されてしまった箇所も確認することができた。
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只見線は営業係数的に言うと、JR東日本のお荷物である。
252号線が冬期閉鎖されるので、福島と新潟を結ぶこの大赤字線が残っているようなものだが、この災害を奇貨として、JRは岩泉線と同じ運命をたどらせる気があるような気がしてならない。

会津塩沢駅(昭和40年開業・完成)もこんな状態。
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会津大塩駅(昭和40年開業、昭和38年完成)
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会津横田駅(昭和38年開業・完成)
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会津越川駅(昭和40年開業、昭和39年完成)
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本名駅(昭和40年開業、昭和39年完成)。だいぶ雪が少なくなってきた。
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そして最大の破損箇所がここだ。橋を新たに架けなくてはならない。
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今、列車が来ているのは、ここ会津川口駅(昭和31年開業、昭和62年完成)まで。ここから奥、只見までは代行バスが運行している。
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この駅は郵便局と農協が併設されている。

はい、どんどん行きます。
会津中川駅(昭和31年開業、昭和32年完成)
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こうして、会津を冠する駅名が多いのは、只見線が1971年に全通した比較的新しい路線だからだ。塩沢駅も横田駅もみなすでに存在しているので、区別するために必要だったわけ。

会津水沼駅(昭和31年開業、昭和32年完成)
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この先、只見川と国道252号線に沿って走るあたりで、美しいコンクリート製重連アーチ橋があった。
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その只見川に面した早戸駅(昭和31年開業、平成19年完成)は、コンクリート打ちっ放しのモダンな駅舎。
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会津宮下駅(昭和16年開業、昭和17年完成)は塗装を塗り直して、きれいになっている。
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会津西方駅(昭和16年開業、平成14年完成)もできたてほやほやという感じである。
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この写真は鉄道ではなく、252号の旧道(廃道)である。もうかなり崩壊が進んでいるのが分かる。
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ここは、廃道研究家の石井あつ子さんが、NHKの「熱中人」で紹介された時に歩いたところである。
私も歩いてみようかと思ったが、「わかん」でもない限り無理なので止めた。
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会津檜原駅(昭和16年開業、平成15年完成)
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このあたりは、古い民家が多く、昔ながらの景観を保っている。
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滝谷駅(昭和16年完成、平成13年完成)。この辺は新しい駅舎が多い。
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会津柳津駅に忘れ物を取りに戻ったら、ちょうど列車が来ていた。
会津川口行きであった。
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手ぶれしてすいません。
柳津の温泉街はとても雰囲気がいい。改めて泊まりに来たくなる。
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夕食は東山温泉でB級グルメのソースカツ丼を食べた。
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量も十分で、とてもうまかった。
カロリーを気にして、普段カツ丼は食べないようにしていただけに、懐かしかった。

つづく
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