山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

唐松岳(7)

【2015年8月28日(金)】唐松岳
唐松岳(2696m)の頂上まであと少しのところまで来た。
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最後はそこそこの急坂である。
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振り返ると、かろうじて不帰嶮の三峰らしき岩峰が見える。
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は~い、おつかれさま~
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14:13、無事に唐松岳に登頂。白馬山荘から8時間ちょっとかかった。
休憩を含めても、ほぼコースタイム通りだった。
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頂上にはジャージ姿の中学生が何十人もいた。
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あまりの騒がしさに、無事難関突破の感慨にひたる暇もなかった。

ジャージのネームを見ると、「白馬中」とある。
間違いなく登山遠足である。
今宵は彼らと一緒に泊まることになるのかと思うと、ちょっと気が重い。

ここは二等三角点。
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山名標も、このエリアの他の山と同じ黄色いプレート。センスがなさすぎる。
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ハングルでも書いてあるけれど。
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ここで初めて、唐松岳山頂山荘が見えた。
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これまた立派な小屋である。赤が映える。
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ガスが晴れると、ブロックの模型みたいだ。
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改めて、不帰嶮を振り返ってみる。
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いやあ、よくみんな無事で通過できたものだ。
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小屋の向こうの小ピークも楽しそう。
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テン場は小屋からあんなに低いところにある。あれはきついわ。
トイレに行くのが面倒で、その辺でしてしまいそう。
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中学生たちはもうあんなに下って行った。
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小屋の背後の丘も登ってみたい。
明日の朝、晴れたら行こう。

寒くなってきたので、我々も下ることにする。
ちょっと下って、山頂を振り返る。
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中学生たち、何にお辞儀をしているのだろう。
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再び唐松岳。
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こちらも小屋と同じ高さまで下ってきた。
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はい、とうちゃこ~
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それにしても、ものすごい堅固な石垣だこと。
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まずはチェックイン。
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あの中学生たちと一緒になるのはいやなので、個室にしようと、山の上では決めていたのだが、個室料金が1室プラス13000円からだそうなので、あっさり断念。
新館は相部屋だが、プラス800円だから、そちらにしようと思ったら、なんと新館は中学生が占領しているとのこと。
結局我々は、通常料金で北館の相部屋に泊まることになった。1泊2食9000円。
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中学生と別々になったのはいいが、なんと2段寝台の上段。
まだ下段がたくさん空いているのに、なぜ、こんな年寄りをわざわざ上段にするのか。
ちょっと理不尽な気がした。
しかも、北館は食堂のある本館と離れており、外を50mほど歩かないといけない。
雨が降ったら面倒だ。

これが寝室。
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垂直のはしごを登り、上段へ。はしごとか垂直とかはもうこりごりなのに。

布団は4つ敷いてあり、そこに小さな枕が3つずつ並んでいる。
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混雑時には12人寝かせることにしているらしい。
荷物置き場もそれほど広くないし、はしごは1つのみ。
繁忙期には絶対泊まりたくない。

とにかくほかのスペースもかなり空いているのだから、もうこの区画には人は来ないと判断して、またまたみんなで裸になり、ウエットティッシュで体を拭く。
もちろんカーテンはしている。

きれいな体になったところで、恒例の生ビール。
本館の喫茶メレーズに向かう。
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生ビール1杯950円(白馬山荘850円より高い)で、持ち込み禁止になっている。
食堂なら持ち込みOKというので、缶ビール(350ccが600円)を買うことにして食堂に行ったら、まだ3時半なのに、中学生の食事を先にするから、使用できないとのこと。

仕方ないので、また喫茶に戻り、店の若い女性に事情を説明、つまみの持ち込み許可をお願いした。
なかなか気の利く子で、「じゃ、こっそり」みたいな合図をしてくれたので、我々も他のお客さんからつまみは見えないようジョッキの陰にかくし、つまみも2品ほど注文してあげた。

痛風なのであまりビールは飲みたくないが、この日は2杯も飲んでしまった。
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楽しく歓談して、5時半にお開き。
夕食前に売店によって、H君のバッジ購入に付き合う。
なんと13種もあって、効率よく買うにはどうしたらよいか、かなり迷っている。
売店のおじちゃんによると、昨年は全種類大人買いした人が4人もいたという。
コレクションって始めたらキリがなくなるんだよねえ。
H君は確か3つか4つ購入。私も「唐松岳」を1つ購入した。

さて18時から夕食。
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メニューは白馬山荘よりもややマシだった。
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相席になった男性に声をかけたら、なんと白馬中の登山遠足の撮影のために同行してきている写真屋さんだった。
昔は、それぞれ地元の写真屋さんが一緒に登っていたが、最近では高齢化が進んで、山に登れなくなり、若い写真屋さんに登山遠足の仕事が集中するようになっているという。
この方は40代後半という印象だったが、山岳写真家を目指していたというだけあって、この仕事は楽しんでいる様子。
かつて、とある大物写真家(名前は教えてくれなかった)のもとで修行をしていたこともあったとか。
常念岳に登った時のエピソード。
夕方小屋に着いてから、師匠に「酒買ってこい」と言われて町まで下り、夜道を一升瓶かついで、かもしか登山。小屋に戻ってきたのはもう12時を過ぎていたのに、師匠はちゃんと起きていて、「おお、わりと早かったな」と言って、がぶがぶ飲み、寝ないで翌朝の撮影に出かけたそうだ。
そんなんでいい写真が撮れるのだろうか。ほんの20年くらい前の話だろうが、平成の世にもそんな人がいたのだ。ブラック企業ならぬ、ブラック写真家である。

ちょっと気になっていたことを聞いてみた。
長野県では中学2年で登山遠足をするのが習わしとなっている。
引率は登山ガイドの人を雇うとしても、せいぜい1~2人。学校の先生も必ずしも山慣れしている人ばかりではないはず。安全対策は大丈夫なのかと。
彼によると、大抵引率する先生は全員ではないが、下見はしているとのこと。
歩くコースも危険なところのないところを選んでおり、少なくともこの10年くらいは大きな事故はないという。
しかし長野県では、大正2年(1913年)に中箕輪高等小学校の教師・児童合わせて11人が亡くなる遭難事故があった。新田次郎が小説「聖職の碑」に書き、映画化もされている有名な事故だ。御嶽山噴火の記憶もまだ生々しい。
安全対策は万全にして、登山遠足を行ってほしいと思う。
とくに引率教師は全員、一度は登っておくべきではないか。

彼の話で印象的だったのは、長野県では周りが山で囲まれ、中学生の時必ず登山体験をするのに、超一流のアルピニストは生まれていないとのことだった。
恵まれ過ぎるとだめなのかねえ。

もう一つ。私が不帰嶮で怖くて泣いたという話をしたら、「ここで泣いているんじゃあ、剱では大泣きですね」と言われてしまった。
天狗の大下りならぬ、剱の大泣きか。私はほんとに登れるのだろうか。

なんて食べている間に、ガスが晴れ、その剱岳(2999m)が見えたので、あわてて撮影に出る。
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立山はギリギリで雲がかかっている。
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不帰嶮も唐松岳のコルから望むことができた。
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ガスは晴れたのだが、とうとう雨が降ってきた。
あらかじめゴアを着てきていたので助かった。
小走りで北館に戻り、乾燥室で濡れたものを乾かす。

トイレも済ませて、寝床へ。
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しばらく歓談していたが、O君が早々に沈没。
私も8時すぎには寝てしまった気がする。
ただ、寝室の電気が夜中じゅう、こうこうと付いていて、あまり安眠できなかった。

【行程】2015年8月28日(金)
白馬山荘(6:07)~大雪渓分岐(6:16)~丸山(6:24)~最低鞍部(6:58)~杓子岳(7:22撮影7:26)~杓子沢コル(7:58)~小鑓(8:06)~白馬鑓ヶ岳(8:23撮影8:33)~天狗山荘(9:22休憩9:31)~天狗ノ頭(9:53撮影9:55)~天狗の大下り口(10:25準備10:32)~不帰キレット(11:11昼食11:35)~不帰嶮1峰(11:59休憩12:10)~不帰嶮2峰北峰(13:05休憩13:15)~南峰(13:27休憩13:33)~唐松岳(14:13休憩14:28)~唐松岳頂上山荘(14:46)
※所要時間:8時間39分(歩行時間:7時間)
※登った山:9座(丸山、杓子岳、小鑓、白馬鑓ヶ岳、天狗ノ頭、不帰嶮1峰、2峰北峰、2峰南峰、唐松岳)
※歩行距離:11.1km

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