山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

黒岳(1)

【2015年8月15日(土)】黒岳
今回、出張を含めた3泊4日の帰省をするにあたり、うち1日は山に登ることにして、高校の同級生N君に連絡。
「金曜か土曜日、空沼岳あたりに登らないか」と声をかけた。
「金曜はゴルフなので、土曜(15日)にしよう。空沼は登ったばかりだから、大雪はどう?」との答え。
大雪山に登るのは実に38年ぶりになる。
望外のことだったので、「日帰りで行けるの」と聞いたら、歩くコースに出発時間を合わせれば可能とのこと。
「じゃあ、黒岳(1984m)から北海岳(2149m)ピストンてのはどう?」
「いいよ、北鎮岳(2244m)ピストンでもいいしね」
というわけで、商談成立。当日午前5時に実家に迎えに来てもらうことになった。

直前の予報は曇りのち雨と、あまり芳しくなかったが、とにかく行くだけは行くことにした。
当日は朝4時前に目が覚めてしまい、やや睡眠不足。
なんと雨が降っている。う~むと思ったが、予報だと旭川方面の方がまだましなので期待することにする。
あくびをかみ殺しながら、朝5時に出発。

美唄あたりでまた雨が降っていたが、遠くの山々の稜線は見えるので、高曇りもしくは晴れなのだろう。
層雲峡手前のセブンイレブンで昼食のおにぎり2個を調達。
実家からまんじゅうにトマト、みかん、水ようかんを2人分もらってきているので、その旨、N君に伝え、考慮に入れてもらうことにする。

上川から層雲峡に近づくと、右に正面に大雪の山々が見えてきた。
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空はこんな状態。晴れそうとも言えるし、雨が降りそうとも言える。
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見る人が見れば識別できるのだろうが、私には同定不能。
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しかし、これは分かりそう。中央右が黒岳、左のとんがりは烏帽子岳(2072m)ではないか。
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7:20頃、ロープウエー山麓駅に到着。
正式には、大雪山黒岳ロープウェイ層雲峡駅。
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車を索道のすぐ下にある駐車場に止める。
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いやあ、素晴らしく晴れているではないか。
でも涼しい。五合目の気温は14℃だそうだ。
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リフトの時は寒いかもしれないので、雨具を防寒具としてあらかじめ着ておく。

次の便(7:40発)が出るまで、しばし売店などを冷やかす。
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6時の始発はかなり混むらしいが、この時間は閑散としている。
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お盆休みの土曜日だというのに、こんなに静かだとは。
内地ではありえない。
それでも、発車間際には20人近い人数になっていた。
往復1950円。

さて出発。
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乗ったゴンドラは101人乗り。1986年の製造であった。間もなく30年だ。

ここの経営は「りんゆう観光」。
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なんと札幌藻岩山のスキーリフトもこの会社だ。

車内に山座同定にうってつけの写真があるので、資料として写真に収める。
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ロープウエーはどんどんと高度を上げていく。
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正面に黒岳が見えてきた。
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北東には屏風岳(1792m)。
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北西には天塩岳(1558m)。
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北には朝陽山(1370m)。
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7分ほどの空中散歩で、黒岳駅に到着。
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標高660mから1300mまで一気に登って来た。

アイヌは大雪山のことを「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んでいた。
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ただ、これは直訳しすぎた誤訳で、真意は「ヒグマの遊び場(ヒグマがたくさんいるところ)」という意味だという意見もあるらしい。

ここから七合目までのリフト乗り場に行くには200mほど歩く。
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「山と高原地図」には、五合目に水場のマークがあったので、ここで補給しようと思っていたのだが見当たらない。
駅の中の洗面所のことを言っていたのかもしれない。結果として通過してしまった。
結局、スポーツ飲料とお茶の計1㍑だけで今回の山行をもたせなければならなくなった。
まあ仕方ない。足りなければ石室で買えばいい。
巨漢のN君は大量に汗をかくので4㍑持ってきているという。

途中に立っていた五合目の標柱。
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さすがに、これは水場ではない。
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間もなく、リフト乗り場に到着。こちらは往復600円。
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ここは標高1320m。
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リフトの長さは約1110m。標高差は217m。わりと緩やかに登る感じだ。

ペアリフトなのでN君と並んで座る。
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このリフト、時々足が地面の植物にふれるほど低い。
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速度も秒速1.3mとゆっくりなので、15分近くかかった。

8:10過ぎに、標高1510mの七合目に到着。
(029)
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早速、エゾシマリスが出迎えてくれた。
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振り返ると、正面にニセイカウシュッペ(1879m)の雄姿。
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その右は、平山(1771m)と丸山(1617m)。
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そのさらに右に、屏風岳。その右後ろに武利岳(1876m)と武華山(1759m)。
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案内板には、雌阿寒と雄阿寒が書かれていたが、どう考えても見える角度ではない。
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長かったリフトを振り返る。
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風もなく、暑いくらいなので、ここで雨具は脱いでしまう。

登山口のパトロール事務所で登山届に記入し、8:20に出発。
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木道や石畳の整備された道を行く。
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いきなりの急登だ。
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森林限界に近いので、見晴らしはいい。
北東に展開する山々。
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これは真北。
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ニセイカウシュッペの右手前のとんがりは大槍。その左の高まり前衛峰。
ニセイへの登山道はこれら2峰をいずれも巻いている。
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ニセイの右にあるギザギザはアンギラスというと、N君が教えてくれた。
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ゴジラ映画に出てくる怪獣の名前で、稜線のギザギザがアンギラスの背中のトゲトゲに例えられたらしい。
いつごろから、そう呼ばれるようになったのだろう。
当然、ゴジラ映画より後だろうから1955年より新しいことは間違いないが、誰かが言い出した、かなりふざけた通称がここまで定着してしまうのも珍しい。

もうひとつこの山域で面白いのは、まぎらわしい音の山がいくつかあることだ。
「平山(ヒラヤマ)」「比麻良山(ヒマラヤマ)」「比麻奈山(ヒマナヤマ)」
昔、「ヒマヤラって10回言って。次はヒラヤマって10回言って。今度はヒラマヤって10回言って。では、世界で一番高い山はどこでしょう?」「ヒ・マ・ラ・ヤ!」「ブッブー、エベレストでした」なんて、引っ掛けクイズが流行ったがまさに、それだ。
こんな名前の山があることもN君に教わった。

道はわりとよく整備されているが、階段になっているところは段差が大きい。
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途中、先行していた女性2人組を追い越す
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彼女たちは、おしゃべりしたり写真を撮ったり、ゆっくりゆっくり楽しみながら登っている様子。

その後、大きめのザックを背負った単独男性に抜かれたが、彼はすぐ先で休んでおり、こちらがまた先に行く。
そのとき、「きつい坂ですねえ。縦走ですか」と声をかけると、「ええ、白雲まで。17㌔もあるんで」との返事。
17㌔の荷物をあの大きさに詰め込むとは、パッキングのプロだ。
しかし登り始めたばかりなのに、あの調子で大丈夫だろうか。
(結局、この人は縦走を断念したようで、帰りのリフトで一緒になった)

こちらはN君のペースなので、すこしゆとりがある。天気もほんとによくなった。
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大きな石を乗り越え、乗り越え登っていく。
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刻々と大きくなっていくニセイ姿を何度も写真に撮ることができた。
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朝陽山の頂上に避難小屋(作業小屋?)らしきものが見えたが、地形図には建物の表示がない。
よくよく調べると、見えたのは小屋ではなく、北海道開発局の反射板だった。

(つづく)

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