山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

空木岳(5)

【2015年8月1日(土)】空木岳
稜線探検から空木岳(2864m)山頂に戻ると、O君は岩の上に寝転がって休んでいた。
私もしばし地面に仰向けになる。
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地面は花崗岩が風化してできた真砂土なので、何も敷かなくても汚れない。

小屋に早く着くと、こんなにのんびりできるんだなあと改めて実感。
ただ、貧乏性で長くじっとしていられない性格でもある。
彼が起き上がるまで、私はまた歩き回る。
空木平カールは、なんか仰向けになった人の太ももを思わせる。
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霞んでいるが、蛇行する天竜川の河岸段丘が、黒っぽい帯になって見えた。
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岩陰にミヤマダイコンソウ。
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神が割りし岩。
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しばらくガスが晴れるのを待ったが、この調子では夕暮れ近くなるまで変わらなそうなので、O君とともに小屋に戻ることにした。
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ほぼ1時間、山頂で過ごした。
風もなく、全く寒くなかった。
下山も10分程度。
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まだ16時過ぎだが、夕食にする。
テラスは満席なので、1階のイス席使用を許可してもらい窓際に向かい合って座る。
私の席からは丸山や空木平がよく見えた。
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メニューはアルファ米と野菜カレー。
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O君はやはりアルファ米の五目おこわ。
彼が持って来てくれたウイスキーを、私のテルモスに入れてきた冷たい湧き水で飲む。
つまみはお豆とビーフジャーキー、魚の缶詰。
同席した、たぶん50代のご夫婦と少々歓談。
彼らは愛知県在住。昨夜12時ごろ我々と同じ駐車場に着いたが、もう満車だったので少し戻って路肩に止めたとか。
我々より少し遅くスタートしたみたいだが、我々より到着は若干早かったようだ。
当初は日帰りする予定だったが、とても無理と判断して、急遽泊まることになったそう。
そういうことなのでシュラフも食事の用意もなかったが、ここは寝具も立派なのがあるし、カップめんやアルファ米も売っているので、助かっただろう。
お湯を無料で提供してくれるのが、ありがたい。
そんなことまでしてくれるならガスストーブも持ってくる必要はなかった。

食事も終了したので、いったん寝床に引っ込む。
ガスが晴れたらもう一度、頂上に行くつもりだが、まだ晴れない。
部屋は、14時に到着した時より、だいぶ涼しくなっていた。
O君は寝てしまったが、私はまだ眠れないので、山と高原地図を見ながら、次の山行プランを検討する。
すると、2泊3日で木曽側(今朝沢橋)から越百山(2613m)に登り、南駒ヶ岳(2841m)などを縦走して、空木経由で木曽に戻る周回コースが取れることを発見。
いずれ、これにチャレンジしてみよう。

18時半過ぎ、外を見ると、かなり日も傾いている。
北の稜線には滝雲が流れているが、南のガスは消えているようなので、再び山頂に行ってみることにした。なにせ10分で行けるのだ。
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今度はビールではなく、ウイスキーが効いているので、また心臓バグバグ。
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駒峰ヒュッテも赤く染まっている。
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東の空にはかなり不気味な雲が浮かんでいる。
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おお、北の滝雲も消えた。
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こんな、おちゃらけた雲になっている。
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頂上に着いた時には、残念ながらすでに陽は沈んでいた。
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タッチの差で間に合わなかった。

でも、期待通り、南の稜線がすべて姿を現していた。
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右端が南駒ヶ岳、その左奥に仙涯嶺(2734m)、その左手前が赤椰(あかなぎ)岳(2798m)。赤椰山の左に目立つドーム形の山があるが、地形図にはその名が記されていない。
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これに名前がないのは、随分もったいない。たぶん地元では呼び名があるのではないか。
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南駒ヶ岳山頂部。なかなか雄々しい姿。深田久弥が百名山を選ぶ際、空木岳にするか南駒ヶ岳にするか迷ったというのもうなずける。
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仙涯嶺。
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赤椰山。
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遠く雲海に浮かぶのは恵那山(2191m)。
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山頂の夕景。
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頂上には誰もいないと思ったら、1人いた。
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彼はちゃんと日没を見届けたらしい。
「日没ご覧になりました? みんなご来光には血道をあげるのに、日没には関心がないんですね」
と声をかけると
「日没もいいですけどね~」の答え。
聞いてみると、彼は私がさっき検討していた逆コースを1泊でやっている最中だった。
明日、南駒、越百を回って、木曽に下るとのこと。
コースタイムは駒峰ヒュッテへの往復を含め計18時間。初日ここまでで9時間10分。
相当な健脚である。

南アルプスは相変わらず見えなかったが、発達した入道雲が夕陽に映えて、恐ろし気だった。中で頻繁に稲光が光っていた。
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あちらは雷雨なのだろうか。
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こちらも昨日は雨が降ったらしいが、今日は晴れたままだった。

これは三ノ沢岳(2847m)の稜線につながる蕎麦粒岳近くの独標(2339m)。
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これはどこの山だったか忘れてしまったが、見事な山越えの雲だ。
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山の夕暮れならではの風景に満足して小屋に戻る。
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もう時計は19時を回った。
下界も明かりが灯っている。
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雷雲も稲光で白く輝いている。前者が光る前。後者が光った時。左の明るさが若干違うのにお気づきだろうか。
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テラスの東側の高まりで、空を眺めていたら、小屋番のおばさんが近くにいたので、気温のことを聞いてみた。
今朝は13℃まで下がったが、やはり例年より暖かいのだとか。
日の出は八ヶ岳の右側から登るらしい。
南アルプスは光岳(2591m)まで全部見え、北アルプスも槍穂高は見えるとか。
明日は大丈夫だろうというので楽しみだ。

いったん部屋に戻り、O君に報告してから、19時半頃、もう寝るつもりで、外のトイレに出たら、ちょうど月が昇るところだった。
真っ赤な月だ。こんな赤い月は久しぶりに見た。
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なんか日の出のようだが、もちろん違う。うさぎの餅つきが見えるはずだ。
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町と雲と月。
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最後に、西の空の怪獣を見納めに部屋に戻る。
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シュラフに入ったところで、おばさんがやってきて、ここに1人入れてもらえないかしらと言う。
この日はすでに満員で、たぶん50人くらいは泊まったのではないか。
私は他の人と同じスペースしか使っていなかったが、シュラフを丸め込んで隣との間に空きスペースを目立つように作っていたのが、失敗だった。
その割り込みおじさんは「すいません」とも何も言わず、入ってきた。
そもそも山小屋にこんな時間に着くとは非常識。
しかも何の挨拶もないとは。

なかなか寝付けなかったが、やはり知らないうちに寝ていたようだ。
23時すぎに目が覚めて、トイレに行ったら、南アルプスのシルエットがくっきりと見えた。
しかも、周辺の巨岩が月光に照らし出されて、じつに神秘的だった。
スマホを持って出なかったので、これを撮影できなかったのは残念だった。

【行程】2015年8月1日(土)
林道駐車場(5:45)~登山口(5:50)~林道終点(6:12休憩6:16)~野生生物観察棟(6:43)~池山中腹(7:05休憩7:13)~池山(7:32休憩・撮影7:46)~池山小屋(7:59休憩8:14)~尻無(8:46)~マセナギ(8:58)~(9:10休憩9:20)~(9:40休憩9:53)~大地獄(10:04)~迷尾根(10:33昼食10:55)~(11:50休憩12:03)~空木平分岐(12:23休憩12:38)~駒石(13:07撮影・休憩13:28)~駒峰ヒュッテ(14:00休憩・撮影・手続き14:48)~空木岳(14:59休憩・撮影・探索15:52)~駒峰ヒュッテ(16:00)
※所要時間:10時間15分(歩行時間:6時間32分)コースタイム:7時間
※登った山:2座(池山、空木岳)
※歩行距離:11.1km
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