山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

物見山・八風山(1)

【2015年5月17日(日)】物見山・八風山
前回の御正体山(1682m)登山で標高差800m近くを一気に登り、骨自体は1000m程度の標高差に耐えられそうな感触を得た。
しかし、ここもトレランシューズだった。
登山靴が履けないことには、北アルプスとかへの飛躍ができない。
これまで2~3回、短いコースで登山靴をトライしているが、感触は悪くなるばかり。
今後こそ、テーピングテープの手助けも借りて復活しようと、再テストの意味で標高1000m以上のところで、軽めのコースを考えた。
出た答えは、荒船山(1423m)の登山口である内山峠から北の稜線。
熊倉峰(1234m)、物見山(1375m)などをめぐる。復路に妙義荒船林道などを活用すれば、同じ道をピストンしないで済む。ついでにちょっと離れているが八風山(1315m)にも車で足をのばして、つまみ食い登山してしまおう。

ということで、4:45起床、5:40出発。
所沢周辺は少し雲が多かったが、群馬県に入る頃には天気がよくなってきた。
遠くからでも浅間山(2568m)が望めるので、今日は期待ができそうだ。
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下仁田インターで下りて、国道254号を西に進む。
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車もバイクも少なく、気持ちのいいドライブだ。
車窓で目を引くのは、やはり荒船山の艫岩。あの断崖は何度見ても迫力ある。
「荒船風穴」の標識が目立つ。
去年、富岡製糸場とともに世界遺産に登録された産業遺跡である。
2年前、荒船山登山の帰りに寄ったことがあるが、現地に行くにはものすごく細い道ですれ違いもままならない。駐車場も狭かったし、こんなに宣伝して大丈夫なのだろうか。
それとも受け入れ態勢が改善されているのか。

それはともかく、内山峠の駐車場は混雑が予想されたので、内山峠から熊倉峰をはさんで北側にある初谷分岐の駐車スペースに車を置く。
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7:50着。自宅からは134kmあった。

ここには昭和34年に建立された、めずらしい長野・群馬の県境石柱があるところだ。
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早速、登山靴を履いてみたが、履いた瞬間、NG。
傷口がこすれることもさることながら、足のむくみがまだ引いておらず、靴自体が異常にきつい。
前はこれで歩けたのになぜなのか。
とにかく、これでは登山どころではないので、あっさり諦め、念のため持ってきたトレランシューズに履き替える。
やはり、今年1年はトレランシューズで行ける山を選ぶしかなさそうだ。

軽くストレッチをして、8時すぎに出発。
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正面にもう熊倉峰の頂上が見えている(と思っていた)。
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ズミの花がほころんでいた。
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熊倉峰の登りは、いきなり直登で結構きつい。
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最初はペースがつかめず、足にも心臓にも負担がかかった。

しかし新緑が心地よい。
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ろくに地図も見ずに登り始めたので、目の前の山が熊倉峰だと思っていたが、違った。
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よく見ると、本峰は三つ目のピークだった。

下り始めると、正面に荒船山の艫岩が姿を現した
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少し肌寒かったので、ウインドシェルを着込んで出発したが、やはり暑くなったので一つ目のピークを下ったところで脱ぐ。
この日は暖かかったので、これ以後、ウインドシェル着ることはなかった。

ここはそれほど歩かれていないようで、道にはスズタケの新芽が道に覆いかぶさっていて、うるさい。
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前日の雨で路面が少し湿っており、ソックスにまで水が浸みて来た。
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メッシュのためにスカスカなトレランシューズの欠点が出た。
雨の日はとてもこの靴では歩けないことに気付く。

ただ、湿っていたのはそこだけで快調に歩を進めていく。
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コースタイムよりやや早く25分ほどで熊倉峰登頂。
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山名板を見ると、「1234m」とある。これは面白い並びだ。
山と高原地図を改めて見ると、「特異標高数字の山」と注釈が書いてあった。
どうも私はコースタイムばかり見て、あまり他の情報を読んでいないようだ。

頂上には目立つ樹木が枝を広げていた。
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ササ原を下っていく。
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300mほどで、道は直角に左折する。
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その先の下りで視界が開け、正面に荒船山の山頂部・経塚山とその右手前に御岳山(約1350m)。
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右端は兜岩山(1369m)。
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こちらは艫岩と経塚山。
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階段で一気に下っていく。
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やがてカラマツ林に入ると、道がふかふか。
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落ち葉でふかふかなのではなく、土そのものがやわらかく、足が黒土に埋まる。
トレランシューズはたぶん、この土をどんどん吸い込んでくれているだろう。
帰りに風呂に入ったら、足の指は真っ黒に違いない。
(実際その通りだった)

このふかふかの道は随分細いので、左傾斜が苦手な、今の私の足にはかなり苦痛。
それはいいが、どうも道が峠の方向とは別の方へどんどんずれていっているように思える。
地図ロイドで確認すると、やはり正規の道からかなり西に外れていた。
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戻ってみると、正規の方向に続く踏み跡があったので、それに従って歩くと、間もなく正規の道に出た。いったいどこで外れてしまったのか。
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内山峠が近づくと、わいわいと人の声がする。
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これはかなりの混雑だろうとは思っていたが、バスまで来ていてびっくり
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時間は9時前。ちょうど出発のピークといった雰囲気だ。
駐車場の混雑ぶりを撮影していると、3人組みの家族連れに声をかけられた。
おばあちゃん、おかあさん、小学生の男の子という構成。
「こっちは熊倉峰ってとこに行くんですか?」
「ええ」
「いいとこですか。今、行ってこられたんですよね」
「え、まあ、そうですね」
「有名な山ですか」
「いえ、あまり知られていないと思います」
「荒船山と景色はどちらがいいですか」
「それは断然荒船山です」
「そうですか。私たち初めてなもので。どのくらい時間かかりますか」
「(山と高原地図を見ながら計算して)え~と、往復4時間半くらいですね」
「あら、そのくらいならちょうどいいわね」
「でも、休憩時間抜きでですよ」
「え、そうなんですか。まあ、でも大丈夫ね。ありがとうございました」
「いいえ、お気をつけて」
そっか、荒船山は初めてか。というか、この人たち大丈夫だろうか。
登る山がどのくらい時間がかかるかも知らず、地図も持っていない。
現地で会った人に「こっちの山いいですよ」と言われたら、行き先を変えかねない。
まあ、荒船山は人がたくさんいるから、迷ったりすることはないだろうが、小さな子供もいるし、6~7時間はみないといけないだろうなあ。
いや、たぶん艫岩までで満足して、山頂の経塚山までは行かないかもしれない。
その方がいいだろう。

地図を見て検討するカップルのハイカー。
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ここ内山峠は長野県と群馬県の県境だ。
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さて、当方は初谷分岐に戻るべく林道を歩く。
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右手が開けると、下仁田方面の山々が望める。
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こちらは物語山(1019m)かな。
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物見山。
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南東方面の全景。
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途中、湧き水があった
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初谷分岐直前のつづら折れの工事中の箇所は一段だけショートカット。
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1時間ちょっとで戻ってきた。
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改めて西に目をやると、すっかり雪が消えた北八ツが見えるではないか。
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この先は長野県側に入り、途中から「山荘あらふね」までは登山道を行く。
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分岐に道標も何もなかったが、地形図の記述からしてここしかないと見定め、一応地図ロイドでも現在地確認して、廃道状態になったヤブっぽいところに突入する。
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ここは地形図では軽車道を示す1本の実線で示されており、現地の状況からもかつては車の通る道だったことがわかる。
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今は草木が茂っているが、一応ハイカーが通った踏み跡は識別できる。
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でも状態はあまりよくない。
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春の若葉。
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地形図通り、左に沢を見て進む。
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向かいに見える別荘と満開の桜が美しい。
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間もなく開けた場所に出る。
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かつては駐車場だったのだろうか。料金所みたいな廃屋もあった。
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(つづく)
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