山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

御正体山(下)

【2015年5月10日(日)】御正体山
御正体山(1682m)からの下り。中ノ岳(1411m)から30分弱でいきなり視界が開けた。
鉄塔の下に出たのである。正面に富士山がずどんと見える。
CIMG8848.jpg

本日随一の眺望だ。手前は石割山(1413m)
CIMG8849.jpg

鹿留山(1632m)。
CIMG8851_20150618061541a21.jpg

その右肩に三ツ峠山(1785m)がのぞく。
CIMG8859.jpg

はるか西には、本当にうっすらと南アルプスも確認できた。
CIMG8860.jpg
CIMG8861.jpg

西丹沢の相甲国境の稜線。
CIMG8852_20150618061542890.jpg

そのうちの奥に見えるのが大室山(1588m)。
CIMG8853_2015061806154450a.jpg

その右に見えるのは大界木山(1246m)あたりか。
CIMG8854.jpg

さらに手前は菰釣山(1379m)。
CIMG8855_20150618061515bb7.jpg

うう、早くも富士山に雲がかかってきた。
CIMG8856.jpg
CIMG8862.jpg
もう少し到着が遅れたら見られなかった。あぶないあぶない。

鉄塔の下ではさすがに、この景色にひかれて一息入れるランナーも多い。
CIMG8858.jpg
大会関係者のカメラマンがここでカメラを構えて、ランナーたちの写真を撮っていた。
われわれもここで昼食にする。相変わらずのコンビニおにぎりだ。

ランナーのひとりが「すいません、写真撮ってもらえませんか?」と声をかけてきた。
私はすかさず「お断りします」と答えた。
そういうことはランナー仲間同士でしなさい、しかも私はどっかり腰を下ろして座り込んでいるんだ、それをわざわざ立たせるつもりか、という気分だった。
彼は私の意外な反応にふざけているのではないかと思ったらしく、なおも「お願いします」と笑顔。
私はもう一度きっぱりと言った。
「嫌なんです」
彼はたぶん訳が分からなかったに違いない。
多少申し訳ない気もしたし、大人げないとも思ったが、ランナーにこれ以上サービスする気にはなれなかった。
記憶が薄れてしまったが、たぶんO君が撮ってあげたような気がする。
ごめんなさい。

時間はまだ12時。このまま計画通り山伏峠から下山すると、ちょっと早すぎる。
まだ歩いていない石割山までランナーのいない稜線を歩いて、国道を戻ってくることも提案したが、O君は「車道歩きはイヤ」とのことなので断念。やはり、このまま下山することにする。
40分ほど、たっぷり休んで出発。
CIMG8865.jpg

ミツバツツジの道を行く。
CIMG8868.jpg
CIMG8869.jpg
CIMG8870_201506180614300bc.jpg

次のこぶを下り始めて、奥ノ岳(1371m)を通過してしまったことに気付く。
O君に断って、山名板を探しに戻る。
ランナーのようにほとんど駆け足だ。
すると、文字がほとんど読めないが、前ノ岳(1471m)、中ノ岳と同じ標柱がちゃんとあった。
CIMG8872.jpg
これを見逃すとは、相当心が乱れているようだ。

再びO君の待つ場所に戻り、ほんの少し下ると、山伏峠方面と石割山方面との分岐。
CIMG8875.jpg

ここにも大会のスタッフがいた。
CIMG8874.jpg
おじさんの方が「お騒がせしてすいませんね。スムースに歩けましたか」などと、とぼけたことを言うので、プチ切れた。ぶち切れたのではなく、プチです。念のため。
「スムースになんて歩けるわけないじゃないですか。こっちには1000人分よけないといけないんですよ」
「すいません。普通に歩いてもらっていいんですよ。参加者には登山者優先だと呼びかけていますので」
「ランナーの方々はみんないい人ですよ。ちゃんとすいませんと言ってくれる。でも登山者優先なんてできるわけないじゃないですか。よけなければ、大渋滞になりますよ」
彼はまだ何か言っていたかもしれないが、よく覚えていない。
いけない、いけない、また血が上ってしまった。
おじさんは何も悪気があったわけではないのだ。
でも、「登山者優先」という掛け声は美しいように聞こえるが、大会では実現不可能なスローガンだ。これをトレラン大会関係者はきちんと認識してほしい。
いくら、ランナーが登山者の近くにきたらスピードをゆるめてくれても、こちらは参加者の人数分、結局は道を譲らなければならず、「普通」の歩行は全くできないのである。
トレランも「大会」も否定したくはない。となると、現状ではこちらが大会から避難するしかないのだ。

この分岐からの下りが、ものすごく急な下りだ。
しばらく雨が降っていないので、大勢の人が走ったせいもあり、細かい砂が浮いていて、非常に滑りやすくなっている。
CIMG8877_20150618061436a37.jpg

ロープがあるところもあるが、ランナーたちも苦労している。
CIMG8879.jpg

一か所だけ登りあり。
CIMG8878.jpg

鞍部に出ると、ハーフ(20km)参加の人はここから右に下って、山伏峠がゴール。ロングのランナーたちは直進し、菰釣山の方に向かっていく。
CIMG8883.jpg
CIMG8885_201506180614111d7.jpg

我々はここから左に下るので、やっとランナーたちとおさらばができる。
CIMG8886.jpg
CIMG8887.jpg

ようやく平常心を取り戻してきた。
トラバース気味に新緑の中を下っていく。
CIMG8890.jpg
CIMG8892_20150618061344b6d.jpg

降り立ったところは見るからに旧道っぽい道。
CIMG8897.jpg
CIMG8893.jpg

これは旧山伏トンネルへの道じゃないかとピンときて、すこし戻ってみると。
坑口がほとんど埋もれて、頂部だけのぞいているのを発見。
CIMG8899.jpg
CIMG8895.jpg

右手には石積みの擁壁も一部残っていた。
CIMG8894.jpg

いつまで使っていたものだろう。
現在のトンネルの銘板をみると、1982年3月の竣工とある。
CIMG8901.jpg

私がここを自転車で越えたのは1982年2月である。
ということは、このトンネルは完成目前だったわけで、私はこの今は埋もれてしまったトンネルをくぐったことになる。
帰宅して、当時の写真を確認したら確かに今のとは違う石積みアーチの旧隧道であった。
しかし新しいトンネルが掘られていた記憶など全くない。

とにかく本日の苦難と苦痛に満ちた山行はこれにて終了。
CIMG8902.jpg

道志の湯に向かう。
まてよ。考えてみれば、このレースのゴール(=スタート地点、道志中学校)は道志の湯のすぐ近く。
レースを終えたランナーたちでごった返していることが予想されたが、案の定そうだった。
DSC_3919_201506180613002c3.jpg
脱衣場は足の踏み場もない状態。試練の追い討ちである。
カランで体を洗うため、ふるちんで並んでいる男どもが10人くらいいた。
仕方ないので私もその一人となる。ふるふる。

ため息をつきつつ、汗を流し、O君と休憩室でプチ反省会。
いやあ、まいりました。でも彼は楽しかったみたい。ほんとにいい奴だ。
2週間後の乾徳山(2031m)での再開を約して、ばいばい。
当方は国道413号を相模原に向かう。

途中の車を止めて、この標識を撮影。
DSC_3920_20150618061301918.jpg
高速道路とか主要幹線国道などで「○号最高地点」というのは、わりとよく見るが、400番台の3ケタ国道でしかも「神奈川県内」というシバリ付きの「最高地点」はめずらしい。
しかも標高はわずか451m。でも、そのこだわりは嫌いではない。

最後にいい拾い物をして午後4時頃には帰宅。
長かったGWを終えた。
4月25日(土)~5月10日(日)までの16日間で出勤したのは5日のみ。あとの11日間はすべて山に登った。
天気に恵まれたこともあるが、まったくアホである。

【行程】2015年5月10日(日)
白井平上登山口(7:58)~登山道屈曲点(8:20道迷い8:39)~五合目(8:54休憩8:59)~白井平分岐(9:13)~御正体山(9:53休憩10:12)~前ノ山(10:38)~中ノ山(11:03)~送電鉄塔(11:27昼食12:10)~石割山分岐(12:24)~山伏峠(12:50)~山伏トンネル(12:59)
※所要時間:5時間1分(歩行時間:3時間54分)
※登った山:4座(うち新規3座:前ノ岳、中ノ岳、奥ノ岳)
※歩行距離:8.9km

スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

トレラン

こんにちは
トレランは災難でございました。
私も、トレランをやる人自体は好きでも嫌いでもありまsんが、自分が登山をしているときにトレランの集団と遭遇するのは気が滅入りますね。
特に、下り坂で上から。落っこちてくるように走るランナーは怖くて仕方がないです。
大会ではなくても、結構トレランナーはいらっしゃいますので、びっくりすることもありますね。

関西には、登山とトレランを同時に行う大会があり、私は登山のほうで参加したことがありますが、なんと、登山のほうがトレランよりもスタートが先。

つまり、歩いていると後ろから次々にランナーがやってくる状態で気が休まらなかったことがあります。

  • 2015/06/18(木) 19:22:07 |
  • URL |
  • まきた #ZdgJ2pdw
  • [編集]

Re: トレラン

まきたさん、またまたコメントありがとうございます。
本当にひどい目に遭いました。
下りで後ろから走ってくる音が聞こえると恐怖ですよね。

しかし登山とトレランの大会が同時開催とはびっくりですね。
登山者の方からどんな意見が出ていたのか聞いてみたいものです。

  • 2015/06/19(金) 20:34:05 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/538-834e9cdd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (91)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (96)
富士山周辺の山 (60)
八ヶ岳周辺の山 (54)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (37)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (21)
ドライブ (9)
廃線の旅 (12)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR