山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

御正体山(中)

【2015年5月10日(日)】御正体山
御正体山(1682m)の8合目を通過。
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昨年の3月に来た時は雪が積もっていたので直登だったが、道はこんなふうにジグザグになっているところもある。
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いや、とにかくランナーだらけである。
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ここからはあと標高差100mの急登。
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O君と私はのんびり。
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おっと、女子のトップかな。
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ここまで来れば、もう頂上は間近だ。
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春らしいコバイケイソウの群落。
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その中を続々と駆け抜けて行くランナーたち。
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で、我々も御正体山の山頂に到着。
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道迷いを含めても2時間かからなかった。
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ここはレースの15.45km地点のようだ。
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スタート地点は道志中学校。ここから道志山塊の稜線に登り、ブドウ岩の頭(1224m)、菜畑山(1283m)、今倉山(1470m)、道坂峠を経由して御正体山。
7時スタートなのでトップグループは2時間程度で、標高差1000m、15km近くを走ってきたようだ。
この先は山伏峠を経て西丹沢の稜線に移り、菰釣山(1348m)を越えて、いったん国道に下り、鳥ノ胸山(1208m)の急登を登り返して、道志中学校まで周回するという42kmの道のりだ。
これを制限時間10時間で走らなければならない。
自分はできるだろうか。

とにかく一服。座り込んで、行動食などを食べる。
その間もひっきりなしにランナーが駆け抜けて行く。
彼らは全く休まない。
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ここは分かっていたことだが展望がない。20分ほどでこちらも出発。

コバイケイソウのゆるやかな下りを行く。
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あまりに多くのランナーが来るので、こちらの方が道なき道を行く。
植物は踏まないように。
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左手に小さな祠。
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おお、右手には樹間に富士山が見えた。
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まだ5月なのに、雪がやけに少ない。
そもそも積雪が少なかった上に、ここのところ暑い日が続いているかなあ。

最初はなだらかだった坂もじきに急になり、標高差180mを一気に下る。
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この下りで気分が変わってきた。

ランナーたちがものすごいスピードで下ってくるのである。
そのたびにびくびくしながら、道を空ける。
彼らは「ありがとうございます」「すいません」とちゃんと挨拶をして抜かして行ってくれる。
しかし、それがひっきりなしだと、こちらも歩いているのか、よけているのか分からなくなる。
さっき大会関係者に聞いたら、出場者は1100人だという。
おいおい、これを1000回繰り返さないといけないのかい?
ランナーたちは登山者をぬかすのはせいぜい十数人であろう。
だから、十数人に申し訳ないと思えばいい。
しかし、こちらは1000回立ち止まって、道を譲らなければいけない。
彼らはそういうことにまで想像力は働いているのだろうか。
とくに下りでは、そもそも、あのどたどたという足音がものすごく怖いのである。
もし、自分のすぐ後ろで、つまずいて転倒されたら、こちらも巻き添えを食いかねない。
トレランの大会というものは、登山者に著しい恐怖と不快感を与えるものであることを初めて知った。
さっきまで「頑張れ~」などと思っていた自分が、やけにお人よしであるように思えてきた。

トレランは大勢の人々が徒歩より地面に負荷をかけて走り抜けていくので、登山道を痛めるとの指摘がある。
実際にそうなのであろう。
しかし年間を通じて言えば、おそらく登山者の数の方が多い。
1人当たりの「損壊率」は登山者の方が少ないだろうが、全体としては登山者が歩くことで道を削っているのも確かである。ランナーばかりを悪者にはできない。

私は「ここは登山者優先だろう。よける必要などないのではないか」と意地悪な気持ちが頭をもたげ、よけるのをやめてみた。
すると、ランナーたちは「すいません」とも「譲ってもらえますか」とも言わず、黙って後ろをついてくる。
その後にもたくさんのランナーが並び、渋滞になっているのが気配でわかる。
いたたまれなくなって、とうとう道を譲る。
すると、皆さん「ありがとうございます」「すいません」と恐縮して抜かしていく。
ランナーの方々個人個人は、みないい人なのだ。
あとで大会関係者に聞いたが、彼らには「登山者優先ですよ」と指導しているらしく、みな総じてマナーがいい。
それだけに意地悪をした自分が情けなく、自己嫌悪に陥る。

散発的にランナーがいる場合は、足の速い登山者に道を譲るのとあまり変わらないので、そんなに問題はない。
やはり大会が問題なのだ。大会でのランナーと登山者との関係をどうすればいいのだろう。
環境省はこのほどガイドラインをまとめ、「登山者優先」と改めてうたったそうだ。
そんなことは当然だが、大会でそれを実現することは不可能である。
役人の方々は大会中、実際に歩いてみてほしい。

私は猛烈な不快感で言葉も少なくなる。
でも、O君は相変わらず、こまめによけてあげているし、女性ランナーが来ると「頑張って~」と声援まで送っている。
私が「頭にこないかい?」と聞くと、「え、だって奴ら頑張ってるじゃん」「すごく上手に下っていて感心するよ」と言う。
なんて心の広い奴なんだ。私にはとても真似ができない。

大会時には登山者とランナーを分離することが最善の解決策だろうが、完全分離は実際には難しいだろう。
事前にHPやマスコミなどを使って開催を呼び掛けても、知らずに来てしまう人は少なくないはず。
私だって今日は知らずに来た。
来てしまった人を追い返せるだろうか。追い返したら、それはそれで問題だし、入山規制するために登山口ごとにスタッフを配置しなければならない。
公道をマラソン大会のため規制するのとわけが違う。
平地なら迂回路はあるが、山には基本的にないのである。
ていうか、そこを歩くのを目的に来ているのだから。
私もトレランに興味はあったが、完全分離されていない限り、大会に出るのは止めた。
こんな思いを登山者にさせても走っていられるほど、私は図太くない。
もちろん、事前にリサーチしてトレラン大会のある日にその山には登らない。
そう固く誓ったのであった。

というわけで前ノ岳(1471m)を通過。
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ゆるやかに30mほど登り返す小さなピークだ。展望はなし。

相当気分が悪かったと見えて、前ノ岳から中ノ岳(1411m)まで25分ほどの間、写真を1枚も撮っていない。私にはかなりめずらしいことだ。
中ノ岳もゆるやかな50mほどの登り返しであった。
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でも、もうこんな光景はうんざりである。
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(つづく)

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