山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

小鹿野(上)

【2015年4月29日(水)】小鹿野
諏訪山登山を終えたが、まだ時間は午後1時を過ぎたばかりなので、このまま帰るのはもったいない。
国道299号の旧道なども走りながら、沿道を見学しながら帰ることにした。
つづら折りの峠道を下ってくると、299号の埼玉県側最後の集落・坂本。
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ここまで西武観光バスが通じている。
ここは二子山(1166m)への登山口でもあり、民宿登人に至る平沢に沿った道には「魚尾道(よのうみち)」という興味深い名前の小さな集落がある。
地形図で見る限り、車の通れる道は通じていない。
いつか訪ねてみたいところだ。

坂本集落は旧道に沿っており、入ってみると、こんな赤錆びた標識が残っていた。
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ちなみにこちらが新道。
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次の集落は橋詰。
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橋詰集落の古い民家。
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尾ノ内集落の手前にある真福寺。
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この寺は応永年間(室町時代初期)の開創と伝わる。
境内に立つ記念碑によると、今の本堂は昭和55年に新築されたもののようだ。

ここにはかつて旧河原沢村の河原沢学校があったらしい。
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河原沢は現在、小鹿野最奥部の大字。
国道沿いを河原沢川が流れている。
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この川はすぐ下流で、日影沢と日向沢を合わせ、赤平川となり荒川に注ぐ。
合流地点の北側(南斜面)が日向、南側(北斜面)が日影という分かりやすい地名がついている。こういう地名の付け方は全国あちこちにありそうだ。

真福寺のすぐ先が尾ノ内渓谷の入り口。
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何かのイベントがあるのか、幟がたくさんはためいていた。
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カタクリの群生地が奥にあるようだが、もうシーズンは終わっているし、今回はパス。

すぐ上にある竜頭神社にだけ参拝した。
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ここは「犬札」を配る神社として知られており、一説によれば、龍頭神社は狼を派遣する神社として三峯神社より古くから知られたという。

軒下には白い狼の絵馬が奉納されていた。
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狛犬も狼。
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ここは神社の前の広場は三田川第三小学校の跡地だったようだ。
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真福寺に明治7年に仮開校した河原沢学校は、明治15年にこの場所に移転新築され、同19年には三田川小学校川原沢分校となった。
明治25年には独立して、三田川第三小学校になったというから、当時はそれなりの人口があったのだろう。過疎化によって、昭和49年3月、閉校している。

八日見山(ようかみさん)とは、両神山(りょうかみさん)のこと。
竜頭神社の奥社がある。
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その昔、日本武尊がこの山を越えるのに8日かかったので、その名が付き、なまって両神山になったとも、イザナギ、イザナミの2柱の神を祀るので両神と呼ばれるようになったともいわれる。

近くの古い民家。
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次のバス停は小金平。
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このあたりが旧河原沢村の中心地だったと思われる。
河原沢村は明治22年(1889年)、下流の三川村、飯田村と合併して三田川村(1956年に小鹿野町に)が成立している。合成地名だが、河原沢の「河」は「川」になっている。

少し進んで原のバス停。
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畑の中にたつ二十三夜塔。月待ちの行事に伴って立てられたものだ。
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さっき紹介した日向集落を通過。
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集落のはずれに古びたお堂が国道に面してたたずんでいる。
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そのかたわらに庚申塔。
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この先の納宮バス停は、バスの転回スペースがある大きな停留所。
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そこに鯉のぼりが空高く泳いでいた。背後は二子山。
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どんどん進んで間明平(まみょうだいら)集落にある法正寺まで下ってきた。
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向かいは間明平中学校跡。運動公園のようになっている。
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ここには旧道が残っているので侵入してみた。
入口からして古い木造民家がある。
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よくよく見ると、「間中(間明平中学校)」の掲示板がまだあった。
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電気屋さんには見えないが、関連商品を扱っていたのだろうか。
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集落内には古鷹神社が鎮座している。
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鳥居の前にはかつて商店があったようだ。
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こういう山村がにぎやかだった時代を生きたかった。

境内には樹齢数百年と思われる杉の大木が林立しており、町の天然記念物に指定されている。
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社殿の背後にピラミダルな山があるのが、いにしえからの信仰をうかがわせる。
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境内はなかなかいい雰囲気。
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神社のとなりは民宿三山荘だった。
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東京電力新秩父開閉所(電路を開閉する施設)へ通じる古い橋。
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現在は別の場所に新しい橋ができており、ここはもう車は通れないようだ。

ここ半平の集落に残る旧国道を行ってみる。
早速、何やら標柱が。
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「半平(はんだいら)の天王焼き」は県指定の無形民俗文化財に指定されている。
7月にこの地区で行われる火祭りのことらしい。

次の久月集落でも旧道に入る。
シダレザクラで有名な光西寺への入口。
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もう散っている時期なので立ち寄らずに通過。

昭和のかおり漂う集会場。「公会堂」を名乗っている。
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廃屋を発見。
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これは新道(上)と旧道が立体交差している場所。
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田ノ頭(たのかしら)集落に入ると、瀟洒な洋館が。
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旧三田川村役場のようだ。

さすがに電話も古くから入っていたようだ。
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次の赤谷集落は旧道ではないが、1本山沿いの道に入る。

ちょっといい雰囲気の民宿というか旅館があった。
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「山あいの宿 やしき」。HPもしっかりしていた。
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そのすぐ先に、名称不詳のお寺。
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国道に出ると、「犬木の不整合」の案内板。
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下部が1.3億年~1億年前(中生代白亜紀)の頁岩、上部が1700~1000万年前(新第三紀中新世)の砂礫層。上下の地層に時間的な不連続が認められる関係を不整合というらしい。
ただ、なぜそういう現象が起こるかの説明はなかった。
現地まで170mほど歩かないといけないし、見ても分からなそうだったので、今回はスルーする。

上飯田の集落を俯瞰。
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集落の奥に八幡神社。
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すぐ近くに集会所。
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めずらしい温泉スタンドがあった。
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大竜寺源泉ってどこのことかと思ったら、秩父鉄道の終点に近い白久の湯のことだった。
随分遠くから運んできたものである。

再び旧道に入ると、柏木橋で岩殿沢を渡る。
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この親柱はなかなか異彩を放っている。
昭和2年11月の完成で、長さ38m、幅員4.6m。
側面を見ていないが、1スパンのRCアーチ橋だそうである。

萬松山光源院を車から下りずに見学。
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滝原団地のバス停を見て気づいたが、近くに整然とした平屋の団地がある。
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地形図で見ても、整然とした建物の並びが美しい。
こんな町から離れた場所に団地があるのは、鉱山か工場の労働者の住宅であることが考えられる。地形図では、近くに二つの工場があるが、これが関係しているのだろうか。
ただ、社宅ではなく、町営住宅だ。

(つづく)
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