鎌北湖を訪ねている。
堰堤から少し奥まで行って、鎌北湖レイクビューホステルを見学。

ここも「営業しているのか?」といった雰囲気の店構えだったが、明かりはついていた。
ネットで検索してみると、安くて評判の宿のようだ。
しかし経営は厳しいだろうなあ。
真ん前が飯能の天覧山に至る総延長11kmほどの奥武蔵自然歩道のスタート地点だった。

その上の斜面がつつじの花畑になっていた。四季彩の丘公園という。

さて、駐車場まで戻って、宿谷の滝へ向かう。

家族連れのあとをついていく。階段がしばらく続く。

さらに行くと山道に。

間もなく峠。ここは標高約240mで、この日の最高地点。

この先は、ゆるやかな下り。

車道に出たら右折。

すぐに左手の階段を下る。

ちょうどお昼時になったが、食事の適地は通過して、まずは滝へ。

ここのところ雨が降ってなかったので、あまり期待していなかったが、なかなか滝らしい滝だ。


ただし、あまり清流ではない。

まわりには水にちなんだ神仏たち。


家族連れが遊んでいたので、ゆっくりできず、写真だけ撮って、後にする。
川沿いの遊歩道を下っていく。



数分で車道に出た。

埼玉県は川の表示が丁寧。

宿谷の滝は「宿谷瀑」として石碑に刻まれていた。

武甲鉱業のベルトコンベヤーの下をくぐる。

地形図によれば、これはこの先地下に潜り、日高市役所のとなりにある太平洋セメント工場まで通じている。
そのまま車道を行く。路傍にはマーガレットやアヤメなどの花々が咲いている。



お昼を食べる機会を失っていたので、河原の石垣に腰を下ろしてお昼にする。

ここにしたのは娘の提案。ちゃんとしたベンチがなくても気にしないところはえらい。
本日は、すじこのおにぎりと五目いなり。
食べ終わって出発しようとしたら、地元の方らしきおばちゃんが、河原に何かを摘みに来ていた。何だろう。

もちろん、お花ではない。

さて、富士山への道の入り口には標識がなかったが、地形図からして、ここで間違いない。

標識がないわりには、意外に整備された道。


標高差にして60mほど登ったところが峠。
ここが高麗神社方面と富士山方面との分岐だが、いきなり目立つ道標が出現。


これは見覚えがある。確か、高麗神社周辺には、このタイプのが数多く設置されているはずだ。
ここで針路を左にとる。

富士山への道は地形図には載っていなかったので、踏み跡程度かと思っていたが、こちらも意外に整備されていた。
しばらく行くと左手にピークへ直登する踏み跡があったので、これが頂上への道だと判断して左折。

しかし登り切ったところには何の標識もなく、稜線が右に続いている。
かなり手前で登ってしまったようだ。
でも、稜線にもしっかりした踏み跡があったので、そのまま進む。

頂上に近づくと、さっきの登山道が合流してきて、階段まで出てきた。

山と高原地図でもピークは巻いているように見えたので、わざわざ登山道をはずれたのに。
まあ、損したわけではないからいいや。
ピークには、ちゃんと山名板があって、うれしかった。

木造の社と石の祠もあった。さすが富士山。
しかし表記は「冨士山」になっている。地形図は「富士山」だ。
三角点は小さな四等。

ベンチがあったのでしばし休憩。
でも雲が広がってきて、遠雷も聞こえたので、そそくさと出発。
木々の切れ間から丹沢の大山が見えた。

急坂を下ると、御師岩なるものが出現。


その傍らには下浅間社。

御師岩は、かつて富士講の行者たちが禊を行った場所だという。
この岩の下には1km離れた高麗川沿いの金剛寺淵まで続いている空洞があって、その中に住んでいる白蛇の姿を山開き(6月15日)の朝に見た者はすべての願いがかなえられたという。
岩の上で足踏みをすると不思議な音色が聞こえるというが、何も聞こえなかった。
信心が足りないからか。
浅間神社の鳥居をくぐって下界へ。

舗装道路に出て、高麗川カントリークラブの横を下っていく。

今度はポピーが咲き乱れている。


路傍には、石仏や小さな社。


のどかだが、またまた日差しが戻ってきて暑い。

総合公園へ近道をしたら、橋の先に道がない。

道は、焼き物をしているらしき、この家のためのものだった。

しかし果敢に進むと、人の通れるほどの道はあった。
これを突き抜けると、山根六角塔婆。

貞和二年(1346年)の板碑を含め6枚(1枚は欠損)を六角形に組んである。


すぐそばに宿谷地蔵尊。

地元の武将・宿谷重本が寛文十二年(1673年)に建立したものだという。
さて、あとは戻るだけ。さいたまゴルフクラブの横を通る。

14:22、毛呂山総合公園の駐車場に無事、到着。
足も痛くならず無事でよかった。
帰りは狭山のCoCosに寄って、スイーツを食べて4時前に帰宅。

娘との半年ぶりの楽しいハイキングであった。
【行程】2015年5月4日(月)
毛呂山総合公園(10:48)~鎌北湖(11:26撮影・休憩11:37)~宿谷の滝(12:17)~宿谷川原(12:39昼食12:55)~富士山(13:24休憩13:34)~山根六角塔婆(14:05)~総合公園(14:22)
※所要時間:3時間34分(歩行時間:3時間5分)
※登った山:1座(富士山)
※歩行距離:8.3km
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