山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

前白根山・雪洞訓練(上)

【2015年1月16日(金)】雪洞訓練
栃木在住の高校の後輩Sさんから、1月11~12日で雪洞訓練をしないかとのお誘いがあった。
12日は別件があったので、次週であればと返信。他の参加予定者も異存なく、その17~18日の日程で決した。
もう1人の後輩Tさんは前夜から栃木入りして、栃木県勤労者山岳連盟の事務所に泊まるという。Sさんと酒盛りをするつもりだ。

一応、奥日光の日光湯元スキー場駐車場に当日朝9時集合の予定なのだが、どうしよう。
迷った挙げ句、私も前泊組に合流することにした。
16日(金)は午後6時の終業とともにダッシュで帰宅。あらかじめ用意しておいた装備をパジェロミニに積み込み、8時前に所沢を出発した。
目標は10時着。所沢ICから高速に乗る前に、コンビニで今夜の酒とつまみを調達し、一路宇都宮へ。
途中、埼玉県内では雨が降られた。明日は大丈夫だろうか。

東北道を鹿沼ICで下り、最短経路で大谷にある事務所へ。
どの建物か分からず、グーグルマップで再度確認して、ちょうど10時に到着。
私以外の参加者3人全員がすでに集結していた。
Sさん、Tさんのほかは、Sさんの職場の同僚で女性のHさんである。
4人で楽しく歓談して、12時前に就寝。
座布団の上にシュラフ。ほろ酔いだったので熟睡できた。

【2015年1月17日(土)】雪洞訓練
5時起床。おにぎりと唐揚げで朝食を済ませ、6時に出発。
4人そろってSさんの車。私の車はノーマルタイヤなので、どっかでチェーンを巻かないといけない。助かる。
最終コンビニで非常食を含め3食分の菓子パンを購入。お勤めも済ます。
下界は晴れているのだが、山の方は雪雲。
男体山はかろうじて見えているが、白根山方面は真っ白だ。
なんとTさんは観光も含め、人生43年目にして初めての日光なんだそう。
私はわずか2か月ぶり。
彼が初めて見る中禅寺湖は強風のため白波立っていた。

戦場ヶ原まで登ってくると、路面は圧雪状態で、雪もふつうに降っている。
でも茶屋は冬季も営業しているという。
7時半頃、スキー場の駐車場に到着。
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吹雪というほどではないが、しっかり雪が降っており、風も少々ある。

しっかり準備を整える。
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7:45出発。
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スキー場が登山口だ。
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まずはゲレンデを登っていく。
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今日は邪魔になるので、大きな一眼レフは置いてきた。
CASIOのコンパクトカメラのお世話になる。

ゲレンデは緩斜面だが、いつもの倍近くあるザックが重く、結構堪える。
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これでも飯豊に3泊4日で行った時よりは余程軽いはずなのだが。
今回は、冬用シュラフ、シュラフカバー、ツェルト、12本爪アイゼン、スコップ、ピッケル、着替え、防寒具、雨具、ガスストーブ、コッフェル、個人食料、共同食料、酒、その他小物類という装備。テントがないだけ、まだマシか。

スキー場はまだ営業開始前。雪上車がゲレンデをくまなく走って、滑走面に積もった雪を踏み固めている。
しばらく歩くと、暑くなってきたということで、1枚脱ぐ。
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私はダウンの上にレインウエアのままで暑くもないので、そのままだった。

時折、強い風が吹く。
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前方はしっかり雲があるが、後ろを振り返ると晴れ間も見える。
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今日は冬型の気圧配置。奥日光はちょうど日本海側と太平洋側の境にあたり、冬型になると決まって雪だ。

もくもくと歩を進める。
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1時間近く歩いて、標高差にして150mほど登ってきたあたりでゲレンデが尽きた。
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ここから、あの柵を越えて、登山道に入る。

右手に砂防ダムのある谷を見ながら進む。
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左手には急斜面のゲレンデがまだ続いている。
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ここから、等高線の密な直登コースを450mも登らなければならない。
昨夜、改めて地図を見て、うんざりしたものだが、この時点ではザックの重さにも慣れてきて、何とか行けそうな気分になっていた。

夏道はいったん谷へ下りるようだが、我々は直進。
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雪はさほど深くなく、新しい足跡がある。
Sさんは「今日のものでしょう」と言う。先行者がいるみたいだ。

なんて思っていたら、ゲレンデ最頂部あたりに1人用のテントを発見。
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前夜ここで泊まって、早朝出た人がいたのだろう。

どのあたりでアイゼンを装着したのか忘れてしまったが、このあたりではもう装着済みだったような気がする。なにせ斜面が急だから。
ピッケルの持ち手については「山側ね~。折り返すたびに持ち替えて」とSさんから指示。
ああ、そうだったなあと思い出す。
ピッケルを使うのは、初の雪山に行った八ヶ岳・天狗以来だからほぼ3年ぶり。
すっかり使い方を忘れてしまっていた。

Sさんは「12月に来た時は、もっと積もっていたのに、解けたのかなあ。雪洞作れるかなあ」と不安顔。
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ラッセルしなくて楽なのはいいが、穴を掘れないのであれば訓練にならない。

たいしたラッセルではないが、4人で先頭を交代しながら、猛烈な急坂をゆっくり登っていく。
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Hさんは足首捻挫から復帰したばかりだが、実に楽しそうだ。
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Sさんはこの日のメンバーの中では一番のベテラン。冬山経験も豊富で、本日のパーティーは彼無しでは成立しない。まさに「S学校」である。
その先生のSさんがアイゼンを忘れてしまい、この日はHさん持参の6本爪を借りていた。
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まあ、この日の状態なら、12本爪でなくても問題はない。

先頭を交代して、後ろに回る。
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こんなきつい登りでは、何でもない標識に励まされる。
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こちらの標識には「湯元」と書いてある。
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黙々と登ること2時間半近く。やっと尾根が見えてきた。あそこで標高2170mほど。
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しかもなんと晴れている。が、猛烈な風。

尾根に乗る手前で小休止。時間はまだ11時を少し回ったところだが、お昼にする。
と言っても、どっかり座り込むのではなく、立ったまま、パンを2個かじる。
ここで、前白根山(2373m)から下りてきたという単独男性とすれ違う。
主に話していたのはSさんだが、雪の量を訊ねていたようだ。
やはり少ないらしい。
さっきのテントの人だとのことだった。

我々も30分弱の休憩で出発。この後は、尾根筋のゆるやかな道だ。
CIMG3480.jpg

でも風が強く、こんなシュカブラ(風紋)も。
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風が横面をたたくので、目無し帽をかぶっていたが、口や鼻を覆うとメガネが曇ってしまうので、結局あごまでしか隠せない。
ほほが冷たいのは変わらず。雪山はコンタクトが必要だが、生まれてから一度もしたことがない。

なだらかと言いつつ、だんだん傾斜もきつくなってきた。
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時折、陽が射すと霧氷がきれいだ。
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尾根に出てから30分ほど登ると、Sさんがいきなり道をそれ、左の斜面を下りていく。
いつも雪洞を掘るところらしい。
尾根の上はせいぜい50cmほどしか積もっていないが、ここは吹きだまりで、かなりの積雪があるようだ。

Sさんの指示で、さっそく雪洞掘りが始まる。
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真ん中に幅1.5mほどの柱を残して、2か所から間口1mほどの横穴を掘り進んでいく。
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高さは1.2mくらいか。
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狭い空間での作業なので、すぐに息が上がる。筋肉にもくる。
穴掘りも交代しながら。スコップを持たない方は排雪係だ。
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奥行き2.5mほども進むと、やはり雪が少なめなのか、木の幹やブッシュにぶつかったので、ストップ。やや狭いが致し方ない。
左右の貫通は柱を奥行き1.5m分くらい残して。
天井は内部の熱で解けた水が落ちて来ないよう、ゆるやかなドーム状に整形。
片方の入口を雪のブロックでふさぎ、もう片方はツェルトで出入り口にする。
風に飛ばされないよう、ピッケルで固定した。

製作途中、6人のパーティーが下山してきて、我々の作業を興味深そうに見学して行った。
ちょっと誇らしい気分。
だいたい2時間くらいで完成。ザックを奥にしまい、中にブルーシートと銀マットを敷いて、それぞれの居場所を確保する。
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色が赤いのは、赤いツェルトを通して光が入ってくるため。
出入り口側のHさんが寒そうだったので、この後、場所を変わってあげた。

柱の奥、真ん中が調理空間だが、シートが滑ってストーブが置けない。
床面がちゃんと平らになっていなかったようだ。
もう一度、スコップで削り、整地し直して、やっと安定した。
とりあえず、中央からはシートを外して、雪の上に直接ストーブをセッティング。
これで、素敵な一夜の宿は完成だ。
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アロマのろうそくも灯してムード満点。

時間は午後2時半。予想外に雪が少なく、予定より1時間半くらい早く着いたため、作業もまだ陽が高いうちに終わってしまった。
まだ夕食には早いので、前白根に登ってきてしまおうかという案もあったが、これだけ落ち着いてしまうと、外に出る気になる人はゼロ。
迷うことなく、宴会に突入してしまった。

酒はきんきんに冷えた日本酒と、焼酎、赤ワイン、ウイスキー。
さすがに焼酎とウイスキーはお湯で割った。
今夜のメニューは鳥鍋である。
大量の肉と野菜、キノコなどを皆で手分けして運び上げてきた。

まずは焼き肉。タンとハツ。
DSC_3174_201502061408444c4.jpg
味付けは塩コショウだけだが、実にうまかった。
みなピラニアのような食欲で、あっという間に完食。

続いて、鶏鍋用の鶏肉を炒める。
DSC_3177_20150206140822d14.jpg
このボリューム。

シメジやゴボウ、ネギなども加え、〆はうどん。
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もう満腹である。

食事を終えたのが6時過ぎか。
外はもう真っ暗で、もうすることは何もない。
7時には就寝ということになった。
左右に2人ずつ並び、真ん中に4人の足を集める体勢だ。

(つづく)
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コメント

おぉ、楽しそう!
しかし「アロマのろうそく」は無いですよ…
もう、おじさんなんだから…
これから、ろうそくおじさんって呼んじゃいますよ。
この後の下山でやってしまうんですよね💦

  • 2015/02/06(金) 19:25:11 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

あ、正解はキャンドルです。

  • 2015/02/06(金) 20:49:56 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

Re: タイトルなし

おじさんですいませ~ん(笑)

  • 2015/02/07(土) 07:33:39 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
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