山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

宝登山(上)

【2015年1月2日(金)】宝登山&長瀞アルプス
2015年の登り初めである。
元日は出勤。2~6日が休みで、このうち4~6日で札幌に帰省する予定。
というわけで2~3日が空いている。
1泊で、牛ノ寝通り&日川尾根を歩くことも考えたが、年末の山行や元日の勤務後皇居ランの疲れもあり、まったくその気力がなくなってしまった。
早起きせずに行ける初詣風登山ということで、軟弱に宝登山&長瀞アルプスに行くことにした。
それだけでは多分時間が余ってしまうので、元気があったら、国道140号を越えて、金ヶ岳に登り、秩父鉄道波久礼駅に下ろうと思う。
波久礼駅の裏山にある「かんぽの宿」は日帰り入浴もできるようなので、ちょうどいい。

新所沢駅8時ちょうど発の電車に乗り、西武池袋線、秩父線と乗り継いでで西武秩父駅に9:12着。
秩父神社や宝登山神社へ初詣に行く人で混み合っているかと思ったら、ガラガラ。
飯能から先はボックス席を独占し、地図を確認しながら車窓を見て過ごした。
西武秩父駅では跨線橋から城峯山(左、1038m)、破風山(中央、627m)、宝登山(右、497m)が早速見えた。
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秩父鉄道に乗り継ぐため、一旦駅を出る。
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すると、びっくり。駅名のプレートが変わっている。いつ変更したのだろう。

駅前には「西武鉄道秩父線開通記念碑」があった。
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西武秩父線(吾野~西武秩父)は1969年10月14日に開業した。
レリーフは西武グループの創業者で、衆議院議長も務めた堤康次郎である。

仲見世を通り抜ける。まだ、ほとんどの店は開店前だ。
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あちこち写真を撮っている間に、時間を食ってしまい、大急ぎで御花畑駅へ。
乗り換え時間は7分しかなかったのだ。
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切符を買う前に、近くの踏切がカンカン鳴りだした。
駅員さんに「長瀞方面?」と聞かれ、「そうです」と言ったら、「じゃ、窓口で買って」と促された。1台しかない券売機で買っている人がいたからだ。
長瀞まで470円。財布にあった小銭を全部出すと490円。20円引っ込めるだけで、手間がかからなかった。
それでもあわてて、入線してきた羽生行きの上り普通電車に飛び乗った。

それにしても秩父鉄道は相変わらず窓が汚い。
もう洗っても落ちないのだろうか。観光路線でもあるのだから、そこはきちんとした方がいいと思う。
23分の乗車で、長瀞駅には9:42着。
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下りる人はまばらだ。

ホームでは昨年6月に誕生した秩父鉄道の鉄道むすめ、桜沢みなのちゃんが出迎えてくれた。
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駅舎は宝登山駅として明治44年(1911年)に創業した当時の建物(1923年に「長瀞駅」に改称)で、関東の駅百選にも選定されている。
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真冬だが、長瀞ライン下りは営業している模様。こたつ船があるらしい。
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秩父は最近、ジオパークとしても売り出し中だ。
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駅の真正面に大きな鳥居があり、駅前通りがそのまま参道になっている。
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駅前では昔懐かしい射的の店がまだ営業していた。
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今回もコンビニに寄る時間がないまま、ここまで来てしまったが、駅前にも国道沿いにも近くにコンビニがない。
朝飯は家で食べてきたが、お昼をどうするか。まあ、山頂駅あたりに食堂があるだろうと高をくくって歩き出す。
国道を渡り、参道に入ると、車がどんどん宝登山神社に向かって登っていく。
やはり参拝に来る人はほとんど車なのだ。

沿道にはライン下りの舟を積んだトラックが駐車していた。
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下った舟は自力で遡るのはなく、陸に上げてトラックで乗船場所まで戻す方式のようだ。

途中、国重文の旧新井家住宅なるものがあったので立ち寄る。
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中には入れなくても、外観さえ見られればいいと思ったのだが、なんと垣根で囲われ、まともに写真を撮ることができなかった。
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木造の切妻2階建てで、1745年頃の建築とされる。新井家は代々この地域に名主を務めた旧家らしい。

見上げると山頂へのロープウエーの支柱が見えた。
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北に目を向けると、左から不動山(549m)、雨乞山、陣見山(531m)への稜線。
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神社に近づくにつれ、人が増えてくる。
周辺の駐車場はだいたい1日500円。無料の神社駐車場に止めようとする車が長蛇の列。
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参道にはテキ屋もたくさん出ていて、正月らしい。
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拝殿手前の鳥居。
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手が冷たいし、混んでいたので、手水でのお清めは省略。

今年1年の安全登山を祈願して参拝。
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賽銭を投げ入れるのに、行列に並ばないといけないかと思ったが、いいタイミングですぐにお参りができた。
おみくじは小吉だった。

戻ると、手水はさらに長蛇の列。それを横目に奥社の参道を登る。
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奥社までは18丁の道のり。
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ずっと林道だ。
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さすがに暖かくなってきたので、途中でダウンからレインウエアに着替える。
その間に、子供4、5人と、そのうちの誰かのお母さんという感じのグループに抜かれた。
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登るにつれて、北武蔵の山々のよく見えてくる。
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9丁目が展望台のようになっていた。ちょうど半分の地点だ。
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このあたりで、子供たちが休憩。こちらもゆっくり撮影する。
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この先につづら折りの林道をショートカットする登山道があり、それを利用。
眺めはますますよくなる。
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東には小林山またの名を大平山(539m)。
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陣見山。
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榎峠の向こうには赤城山(1828m)が遠望できた。
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長瀞の盆地。
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全景。
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伐採されているのは、新たな「森づくり」の一環なのか。
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40分ほどでロープウエーの山頂駅に着いたが、なんと食堂が営業していない。困った。
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もう12時前だというのに、長瀞アルプスを下り、野上の集落に着くまで、あと1時間半以上我慢しなければならない。持ちこたえられるだろうか。
とにかく自販機で飲み物だけは確保。
となりにアイスの自販機もあったが、寒いし、あまり腹の足しにはならない。

人はそこそこいるのだが、宝登山神社の10分の1もいない。
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これでは売店の営業は難しいかもしれない。

とりあえず散策は続ける。
まずは外秩父連峰。左から釜伏山(582m)、登谷山(668m)、皇鈴山(679m)。
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長瀞の町並み。
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ゴンドラ「ばんび」号が上がってきた。
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これには、子供が小さい頃に乗ったことがある。いつだったっけ。

駅の裏は大展望が広がる。甲武信岳(2475m)を含めた奥秩父の山々のほか、やはり両神山(1723m)がかっこいい。
順番に見ていく。
いきなり両神山のアップ。これが一番迫力がある。
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その左に破風山(627m)。背後には奥秩父の核心部が見える。
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アップにしてみると、よくわかる。中央の山々は左から木賊山(2469m)、甲武信岳、三宝山(2484m)。
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そのさらに左は、奥秩父の主脈。右から破風山(2318m)、雁坂嶺(2289m)、左の大きい山体は和名倉山(2036m)。
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すべてつなげると、こうなる。
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右の高いのは城峯山。
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木の陰に隠れてしまっているピラミダルな山は武甲山(1304m)。
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私の嫌いな「恋人の聖地」まがいの鐘。
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でも、ここは最高の奥秩父展望台だった。
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さて、頂上に向かう。頂上への道は梅百花園の中を通っていく。
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黄色い梅ロウバイの名所だが、まだ時期が早いのか、咲いているのは、ほんのわずか。
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なぜか、花にも力がなかった。

ここまで登ると、美の山(簑山、582m)がばっちり見えた。
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秩父市街の向こうに武甲山も。
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粥新田峠の向こうに笠山(837m)。右手前は大霧山(767m)。
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梅園を抜けて、針葉樹の森に入ると、そこが宝登山神社の奥宮(奥社)だった。
ありがたいことに売店があった。
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おでん1串200円、カップ麺300円とある。
おでんは多分こんにゃくだと勝手に思い込み、カップ麺にする。
一番大きいのを選んで、湯を入れてもらった。
これで昼飯の心配はしないで済んだ。

たき火の回りに置かれたベンチに腰掛け、正月早々カップ麺をすする。
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あまり火が強くなく、日陰なので寒い。
「宝登山」のバッジもあったので購入。600円もした。
こんなものを集めるのは、もう止めたいのだが、つい買ってしまう。

そのうち、年寄りの男性が「はーはー」言いながら登ってきた。
「もう80だからきついな。若い時は誰にも負けなかったが。富士山にも8回登ったんだけど」と、誰に聞かれたわけでもないのに、独り言を言っている。
年をとると、構ってほしくなるのかな~と思う。

食べ終わってから、参拝。
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宝登山の名は日本武尊の伝説に由来する。
日本武尊は東国平定の折、この山の神秘的な雰囲気に心ひかれて、身を浄めようと山中に分け入った。すると突然の炎に包まれ、危ういところを、どこからともなく現れた山犬が火を消し止めてくれ、尊を山頂に案内すると消えてしまったという。
山犬を「山の神の使い」と悟った尊は、この山を「火止山(ほどさん)」と名付け、神武天皇や火産霊神(ほむすびのかみ)など3柱の神を祀った。
火止山はその後、霊場として栄え、弘仁年間(9世紀前半)に宝珠が山上に飛翔する瑞祥があり、それ以来、神社と山名が「宝登山」と改称されたとのことである。

(つづく)
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