山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

飯能アルプス

【2014年11月29日(土)】飯能アルプス
この日は、曇時々雨、午後遅くに晴れの予報。
普通なら、休養日にするのだが、出かけたい理由があった。
23日(日)に皇居ランに初挑戦。1周目が順調だったので、調子に乗って2周目に突入したら、通算9km地点あたりでいきなり両足のふくらはぎが痛くなり、歩くのもままならないほどになってしまった。

数日で痛みは治まったのだが、山を歩けるようになったのか確認のため、軽めのところを歩きたかった。
痛みのため、24日(月)の休みに山に行けなかった分を取り返したい気分もあった。

天気が思わしくないなら、もともと高い所へは行かないのだから、かえってちょうどいい。
晴れても、あまり展望が期待できない、飯能アルプスを歩こう。
前夜、レートショーの映画「オブローダー」を見て、帰りが遅くなったし、近場に行く条件がそろってしまった。

当日は目覚ましをかけずに、思う存分睡眠を取った。
起きたのは7:30。9時前に自宅を出た。
天気はどんよりと曇。雨は降らないでくれるとありがたいのだが。
8:58小手指発の電車に乗り、9:16飯能着。
9:20発の湯の沢行きバスに乗車。
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車内には「ヤマノススメ」のポスターが貼ってあった。
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9:35頃、久須美バス停で下車。
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今日も靴は、ローカットのトレッキングシューズ。
念入りにストレッチを行う。

地形図に従い、まずは277mピークに直接登る登山口を探す。
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該当地点に、それらしき踏み跡はあるが、ヤブの中に消えている。
こんなところで、わざわざヤブこぎはしたくない。

一応確認のため、もう1本西側の道に畑を横切って行ってみると、古い茅葺き民家に通じる道だった。
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というわけなので、277mピークは諦め、「山と高原地図」に従って、寄り道せず天覚山(445m)を目指すことにした。
古い民家の写真を撮って、立ち去ろうとすると、中からおじさんが飛び出してきた。
勝手に写真を撮ったのを咎められるかと思ったら、「どこから来たの?」と話しかけられた。
「所沢です」
「所沢のどこ?」
「新所沢です」
「新所沢だと緑町?」
「いやもっと離れていて、○○町です」
「ああ、分かるよ。だいたい分かる」
自分の話をしに来たのではないので、こちらから質問。
「古い家ですねえ。いつ頃のものですか?」
「そんなに古くないよ。江戸中期だから」
「ええっ、それは十分古いじゃないですか。中期って言えば、18世紀でしょう」
「いや、そんなもんじゃない。私で10代目だから。初代はもう300年も400年も前」
「へえ、棟札とか残っているんですか」
「いや、そんなものはない」
江戸中期の民家建築であれば、当然文化財に指定されているはず。
改築を繰り返したために指定対象外ということもあるだろうが、この家は古くてもたぶん幕末くらいだろう。この方が言っているのは、家屋のことではなく、「家」のことかもしれない。

今度はむこうが話題を変え
「どこに行くの? 武蔵横手の方?」
「いえ、吾野までです」
「じゃ、天覚山とかまで行くんだ」
「はい」
そんな調子で長くなってきたので、せっかくだから天覚山に行く道を聞いてみた。
「あの、車が走ってる道。あれを右へ右へ行くと、久須美坂に出るから。うちの裏からでも行けるけどね。イノシシ道だから」
その道を聞きたいところだったが、獣道と聞いて止めた。
やはりヤブこぎになりそうだから。
お礼をして辞去する。
この家は旧家らしく、すこし高台にあり、久須美の集落を見下ろすことができた。
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県道に戻り、すぐに右折して、飯能グリーンカントリークラブ方向に進み、Y字路をさらに右折する。右へ右へ、だ。
しゃれたカフェがを過ぎると、間もなく登山道になる。
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ここまで来て初めて、飲み物を買うのを忘れたことに気づく。
今日は短距離だし、500ccの水筒にはお湯が入っているので、まあ大丈夫だろう。

暗い植林の道を歩くこと10分。
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標高差100mほどを登り、標高約250mの久須美坂に出る。峠だ。
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ここを左折。あとは、しばらく、300m前後の稜線をアップダウンしながら歩く。
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右手には西武秩父線の電車の音が聞こえ、左手にはゴルファーたちの話し声が聞こえる。
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途中、右手の展望が開けたが、何山なのかは特定できず。
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久須美坂から20分ほどで、カマド山(293m)への分岐を通過。
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ゴルフ場との仕切りのフェンスが、倒木で壊れている場所もあった。
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ゴルフ場からおさらばした辺り、11時前頃になって、とうとう雨が降ってきた。
最初から、しっかりした降りなので、ザックカバーをして、レインウエアを着込んだ。
ザックカバーは35㍑のオスプレイザックから取り外してきたものなので、今日のザックには実は大きすぎる。外れてしまわないよう、上は縛り付けた。
しばらく行くと、ズボンもぬれてきたので、レインウエアの下も履く。
ついでに傘も差した。その方がカメラを濡らさないで済む。
もともとストックは使わないので、傘を持っていても別に不自由はない。
今日のカメラはこんな事態も想定して、一眼レフではなく、コンパクトカメラだ。

11時に338mピークを通過。
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下ると、車道に出る。東峠(約285m)だ。
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車道を横断して、向かいの尾根に取り付くが、ここがなんとロープ場。
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ハイキングコースにしては、ワイルドだ。

ここからは一気に標高差100mほどの登り。
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鉄塔下で再び、右手が開ける。
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たいぶガスがたちこめてきた。

いよいよ天覚山の登りにかかる。
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それにしても、雨が止まない。
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この登りで、立て続けに2組計4人のハイカーとすれ違う。
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いずれも熟年で、最初はたぶん夫婦、次は女性2人組だった。

天覚山へ最後の登りも傘を差したまま、ロープ場をクリア。
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歩き始めてから2時間弱で天覚山に登頂。ここまでコースタイムは2時間15分なので、出鼻で少し時間をロスしたわりには、いいペース。どうやら、ふくらはぎは問題なさそうだ。
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ここからは、ガスにまみれた奥多摩方面の山並みを眺めることができた。
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雨はいずれ止むことが想像されたので、時間かせぎも兼ねて、山頂で昼食にする。
時間ももう11時半過ぎているし、ちょうどいい時間だ。

木のベンチはいずれも濡れているので、マットを敷いて座り込む。
おにぎり2つでお腹をふくらませ、みそ汁で体を温めた。
また、はしを忘れてしまったので、落ちている枝で粉末をかき混ぜた。

20分弱休み、雨も小降りになったので、傘をしまって出発。
実はこの先、地形図には道が記されていない。
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頂上の直下に両峯神社跡があったので撮影。
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両峯とは、天覚山と大高山のことのようだ。
火事で焼失したりしたのだろうか。

ここからは東吾野駅に通じる道が延びていた。
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さて、またアップダウンの繰り返し。
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そんな中にも紅葉が目を楽しませてくれる。
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落ち葉を踏みしめて進む。
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途中、これから登る大高山(493m)が見えた。なかなかの尖峰ではないか。
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大岩なる場所を通過。
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ここから大高山へは、あと100mほど登る。
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中身が失われた仏龕。
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午後1時前に大高山に登頂。
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展望は南面のみ。
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水分を補給すべく、ホットレモンの準備をしていると、20~30代くらいの女性が2人、続いて、男女3人が逆方向から上がってきた。
トレランの方々だ。
にぎやかに、おしゃべりしながら休んでいるが、こちらは気にせず、立ったままホットレモンを飲む。
これで水筒は空になってしまった。

彼らが記念撮影をし始めたので、こちらから申し出て、撮ってあげた。
「54321の1でシャッター切ってください」という難しい注文を受け、5人がY字バランスのポーズを決めるのを撮影。いやあ、若いねえ。

こちらは先に出発。急な坂を下りる。
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しばらく歩くと、青空がのぞき始めてきた。
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雨もすっかり上がった。

もう一度、車道を横切る。
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今度はロープはなしで済んだ。
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再び、スギ植林の道。
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前坂の交差点で右折する。
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この道標は、お金をかけていない。
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吾野駅に向かって下る。
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途中、りゅうがい山(354m)への踏み跡があったら行こうとしたが、とくになかったので断念。
林床の草丈が低いので、地形図を頼りに行くこともできたが、ローカットの靴なので濡れてしまいそうだし、無理しないことにした。

登山口は法光寺の墓地の横。
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下山したら晴れる、というのは何とも悔しい。
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すこし下りると、吾野湧水があった。
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水質検査では問題ないが、あとは自己責任で飲んでくれと書いてある。
当然、飲む。さすがに喉が渇いていた。

西武線の地下道をくぐると、法光寺。
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一応、境内を見学して、駅に向かう。
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「1番線に飯能行きが・・」というアナウンスが聞こえ、走れば間に合いそうだったが、あまりにあわただしいので、14:10の電車は見送り。
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駅前のベンチで、着替え。濡れたゴアやザックカバーはレジ袋に入れて格納した。

駅前休憩所のうどんにそそられたが、時間が中途半端なので我慢。
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14:37発の電車で帰る。
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車内では、行動食として買っておいた「ピーナッツチョコ」を1袋ペロリと食べてしまった。
飯能駅で乗り換え、小手指で下車。自転車で帰宅した。
無事、リハビリ終了である。

【行程】2014年11月29日(土)
小手指=飯能=久須美バス停(9:43)~久須美坂(10:13)~東峠(11:12)~天覚山(11:38昼食11:55)~大高山(12:59休憩13:10)~前坂(13:42)~吾野駅(14:13)=小手指
※所要時間:4時間30分(歩行時間:3時間57分)コースタイム:4時間45分
※登った山:2座(天覚山、大高山)
※歩行距離:9.2km
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