山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

大菩薩嶺(上)

【2014年11月1日(土)】上日川峠キャンプ
11月2~3日は高校同窓生の山岳部で「秋の例会」を開催することになっていた。
2日は奥多摩の高水三山に登り、夜はふもとの沢井キャンプ場に泊まってバーベキュー。
翌3日は有志で大岳山、という計画だった。
しかし、天気予報はどんどん悪くなる一方で、10月30日の段階で、1~3日の3連休はみんな雨となってしまった。
それまで決行するか否か、幹事の私としてはずっと迷い続けていたのだが、30日夜、やむなく「中止」を決断するに至った。
北海道から来る人もいるので、そうそう引き延ばすわけにもいかなかったからだ。

ところが、翌日になって一転、1日は雨だが、2日からは回復するとの予報に。
あわてて、北海道組に「もうチケットキャンセルしちゃった?」と確認すると、しちゃったと・・・
なんたるちあと思っているうちに、在京の有志だけででも行かないかという話が浮上。

北海道のH君には「申し訳ない」と断って、O君、Sさん、K美夫妻と5人で大菩薩嶺に登ることになった。
もともとO君たちとは例会の前日、11月1日に大菩薩嶺を登る計画で、これも雨のため中止にしていた。これを復活させて、2日に決行することにしたわけだ。
大菩薩嶺にはすでに登ったことがあるが、K美夫妻の希望を尊重した。
彼らは今年、浜松から川崎に引っ越してきて、関東の百名山を軒並み荒らし回っているようで、次の標的がここだったのだ。

私は先程も言った通り踏破済みなので、なるべく歩いたことのない道を歩けるコースを提案。
車を丸川峠登山口に1台デポして、上日川峠~石丸峠~大菩薩峠~大菩薩嶺~丸川峠~丸川峠登山口という周回コースである。
メンバーの了解も得たので、コースはこれで決定。

栃木在住のSさんは翌3日、湘南国際マラソンの打ち上げに参加するとのことで、車では来られない。電車で来ざるを得ないが、それだと当日朝早くの合流は無理なので、前日のうちに現地入りするとの連絡が入った。どこかでキャンプするという。
ならば、私も付き合うことにし、O君も誘ったら、酒好きな彼は二つ返事でOK。
3人で登山口でもある上日川峠のキャンプ指定地に泊まることにした。

私は大月駅でSさんを拾い、現地へ。O君は静岡から単身現地へという段取り。
Sさんは中央線がイノシシ事故のため20分ほど遅れて大月着。
駅前のファミマでおでんを調達して峠へ向かう。
上日川峠への県道に入ってからが、ものすごい濃霧でスピードも出せず(もともと力がないので出ないのだが)、到着は8時近くになった。

O君は大菩薩の湯でひと風呂浴びてから、20分ほど前に到着しており、すでに車の中で一杯やっていた。
天気は霧雨。
雨の中、テントを張るのも面倒だが、車の中で飲むのも味気ない。
駐車場の車のすぐ横に張ろうということになり、私がロッジ長兵衛に許可をもらいに行く。
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(翌朝撮影)

すると、「駐車場は車をとめるから駐車場、キャンプ指定地はテントを張るからキャンプ指定地」などと嫌みな言われ方でNG。
こちらは正直に相談に行っているのだから、「いやあ、それはできないんですよ~」とでも言えばいいのに。
まあ、そんなこと質問すること自体がおかしいと思っているのでしょう。

とにかく、不許可だったことを報告すると、「言ったらダメってことになりますよね~」とSさん。黙って、やってしまえばよかったか。まあ、それができない性格なんです。
仕方ないので、駐車場の横のすこし高いところにある指定地に移動。
幸い、テントを2張はれるスペースの床板があったので、そこに並べて設営。
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(翌朝撮影)
使用料は1人300円。

少し広いO君のテントで宴会開始。
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ビールに黒霧島。つまみは、おでんにサラダ、骨付き鶏肉、かつサンドに乾き物。
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とりとめのないことで盛り上がり、最後には歌も出て、3時間半があっという間。
「そろそろ休まないと、テントキーパーになっちゃう」というSさんの言葉でお開き。
11時半、自分のテントに戻り、シュラフに入った途端に沈没した。
他の2人もそんな感じだったようだ。

【2014年11月2日(日)】大菩薩嶺
朝暗いうちから車が到着する音が聞こえたが、我々は6時近くまで爆睡。

外に出てみると、天気はなんと快晴で、眼下には広大な雲海が広がっている。
南アルプスや奥秩父の山が木々の間から見えた。
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テントをさっさと撤収し、朝食はロッジ前の屋根付き休憩所でいただく。
お湯は車の荷台で沸かして、味噌汁を作り、そちらに移動。
カツおにぎりとサケおにぎりで朝食。

7時頃、O君が丸川峠登山口の駐車場までK美夫妻を迎えに行く。
その間、トイレを済ませ、ロッジの人が野外販売に出していたバッジを確認。
すると、大菩薩嶺だけでなく、富士山や剱岳、磐梯山まで売っている。
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最近はこういうことが許されているのか。

それはそうと、O君の車を駐めてあったところを、彼が戻ってくるまでどう確保するかが問題になった。空きがあれば、当然、後から来た車に占領されてしまう。
Sさんは「ザックでも置いておきますか」と言うが、私の車を置いてある場所をO君用に明け渡し、その奥の余りスペースに、私の軽なら置けるのでは、ということで特別な対応策はとらなかった。

でも、そのうち、駐車場整理のおじさんが出現。
「ここには第3駐車場まであって、415台駐められる、今まで満車になったことは一度もない」と豪語している。
しかし、こんな人がいるんじゃあ、余白に駐めると咎められないかなと不安になり、第3駐車場とやらを偵察に。
戻ってきた頃に、O君の車でご夫妻が到着。
車を移動してみたら、一見なんら違和感がなかったので、車は第1駐車場に並べて駐めておくことにした。

K美さんのご主人とは初対面なので、あいさつ。
スリムで背も高く、すごくかっこいい人だ。

この間も続々、車が上がってきて、第3駐車場に誘導され、登山口からはどんどん登山者が登っていく。
さすが3連休の中日。昨日の雨のうっぷんを晴らすかのような人出だ。

8時前に準備が整ったので、出発。
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朝もやが幻想的だ。
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我々が行く石丸峠への道は、ほとんど誰も歩かないのではと思っていたが、意外に多い。
先頭のSさんがゆっくりペースなので、団体さんに追いつかれ、先に行ってもらう。
こちらは、おしゃべりしながら、木漏れ日の中を行く。

出発してすぐのところに大菩薩館跡なる遺跡があるはずだったが、うっかりしていて確認するのを忘れてしまった。

最初は下り気味で何度か沢を渡る。
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カラマツの林の中の道。
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歩き始めて30分ほどで、車道(小屋平)に出る。
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ここで先行の団体さんなどが休んでいた。こちらも着替えなどのため小休止。
彼らが出発するのを待って、後に続く。

ここからが本格的な登りだ。
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(やめません)

前を歩いていた4人組に追いついたが、彼らは道を譲ってくれない。
この調子でずっと行くのか~と思っていたら、10分くらい経って、ようやく気をきかせてくれた。

急坂を標高差100mほど登って、今度は林道に出る。
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登山道崩壊のため、250mほど登り口が移動しているようだ。
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林道からは、南アルプスに八ヶ岳、金峰山などの奥秩父の峰々が展望できた。
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そして林道のカーブのところからは、雲をまとった富士山。
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K美さんは眼下の大菩薩湖(上日川ダム)に気をとられ、しばらく富士山に気づかなかった。
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それにしても、このあたりのカラマツの紅葉は美しい。
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振り返ると、これから登る熊沢山(1978m)が見える。
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ここから再び、登山道に入る。
100mほど急登して、あとはだらだらの登りだ。
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紅葉の向こうの奥秩父。
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同じく富士山。
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マユミの花も咲いていた。
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実はこの日は朝から暑いくらいで、「そよ風くらい吹いてほしいなあ、午後から強風の予報なんだから」なんて言葉も出たくらい。K美さんのご主人は半袖になっていた。若い。
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ササ原になっているところが多く、展望がきくので、何度も止まって写真を撮った。
他の登山者も同様だった。
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湖の上の稜線は、源次郎岳(1477m)に続く尾根。ここは近いうちに歩いてみたい。

小金沢連嶺の主峰・小金沢山(2014m)。こちらは2012年1月に歩いている。
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毛無山(1964m)。
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奥中央は節刀ヶ岳(1736m)、その右は王岳(1623m)。たぶん。
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御坂山塊の主峰・黒岳(1793m)。
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狼平の向こうに雁ヶ腹摺山(1874m)が見えてきた。
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石丸峠のすぐ南にある天狗棚山(1957m)。
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ササ原には網の目のように鹿の踏み跡がついている。

石丸峠はもうすぐそこだ。
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富士山を振り返る。
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峠で小休止。風が出てきた。
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あとからも続々と到着。やはり人気の山なのだ。
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いやあ懐かしい。ここに立つのは、ほぼ3年ぶり。
前回は1月だったので、雪がついていた。

峠からは奥秩父の山々が見えた。
最も目立っていたのは飛龍山(右端、2077m)。
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左へ大常木山(1962m)、竜喰山(2012m)。左の凹みは将監峠。

こちらは雲取山(左、2017m)。
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富士山の笠雲が3段になっている。めずらしい光景だ。
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さて熊沢山への登り。
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防火帯からも登れる。
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賑やかな石丸峠を振り返る。
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少し登ると、奥多摩の山々が一望。
手前が牛ノ寝通りの稜線。その向こうに、奥多摩三山。
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左から御前山(1405m)、大岳山(1266m)、三頭山(1531m)、そして大沢山(1482m)。

こちらは石尾根。左のピークは七ツ石山(1757m)。
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南には雁ヶ腹摺山(中央)。その右奥は大室山(1587m)。
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雁ヶ腹摺山のアップ。
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展望のいい道は終わって樹林帯に入る。
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登山道は熊沢山のピークを巻いているが、すでに踏破済みなので、今回は道に従う。
でも、ピークに近い場所に、こんな標識があった。
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大菩薩峠までは樹林の中を下っていく。
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ここではなぜか、侍ジャイアンツや宇宙戦艦ヤマトの話で盛り上がった。

ほぼコースタイム通りに大菩薩峠に到着した。
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(つづく)
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