山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

秋田駒ヶ岳(下)&乳頭山(上)

【2014年10月5日(日)】秋田駒ヶ岳~乳頭山
前日の雨のため、阿弥陀池避難小屋に泊まっている。
夜中に2回ほど意識が戻り、3時半に目が覚めた時、再びトイレ。
今度はガスもすっかり晴れて、満天の星がまたたいていた。
思わずガッツポーズをして、シュラフに戻る。

戻ったはいいが、今度は寒い。
小屋に備え付けの毛布は、残り全部を同宿の2人が使っており、もう余分なものはない。
シュラフカバーを持ってきているが、これを今から取り出すには、音がするので、お二人に迷惑だ。
そこで、枕代わりにしていた毛布を2つ折りにして腰のあたりに掛け、着替えを入れたスタッフバッグを枕にしたら、すこしはマシになった。
もう一眠りしようとしたが、結局眠れないまま、時計を見ると4時半。
時間節約のため、日の出前に男女岳(おなめだけ、1637m)には登ってしまおうと思っていたので、お二人には申し訳ないが、起き出して朝食の準備。
アルファ米とフリーズドライの中華丼。にゅうめんはお昼用にとっておくことにした。

荷物を整理しながら食べて、5:15に外に出る。
朝焼け。岩手山(2038m)のシルエットが美しい。
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こちらは、なめらかなカーブを描く焼森(1551m)。
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浄土平の木道が浮かび上がる。
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なんと池には氷が張っていた。木道にも霜が下りて滑る。

気温は1℃まで下がっていた。寒いはずだ。
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薄明るくなってきた頃、写真を撮りながら、目の前の男女岳に登る。
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浄土平のはるか向こうに浮かんでいるのは早池峰山(1914m)。
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ここもいずれ登らねばならない。

岩手山の方もだいぶ明るくなってきた。
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眼下に阿弥陀池と避難小屋。その向こうは馬の背。
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和賀岳(1439m)方面を遠望。
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男岳(1623m)の左に鳥海山(2236m)が浮かんでいる。
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そして、5:33、登頂直前にご来光。
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あまり、くっきりとした日の出ではなかったが、不満はない。

男岳の鞍部から女岳(1513m)が覗いていた。
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阿弥陀池の全景。
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1分後に登頂。ここは秋田駒ヶ岳の最高峰である。
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驚いたことに、おじさんが1人。
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夜中、八合目まで来て、駐車場で車中泊したのだそうだ。
この時期は、マイカー規制中だが、夜間や早朝はゲートが開いているらしい。
360度のパノラマを撮影し、おじさんに周囲の山を教わった。

男女岳の火口。ちょっと不思議な穴がある。
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手前に笹森山(1414m)、その向こうの突起は乳頭山(1478m)。奥に裏岩手や八幡平(1613m)。
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森吉山(1454m)。
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女岳。
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男岳頂上。左上に鳥海山。
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田沢湖。
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様々な山を確認することができた。阿弥陀池で停滞したのは大正解だった。

少し催してきたので、先においとまする。
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下るうちに、どんどん出そうになってきたので、写真どころではなくなり、駆け足になる。階段と石畳の道で助かった。

5分程度で下って、トイレに駆け込む。
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ズボンのチャックが引っかかってなかなか下りず、あせったが、何とか間に合った。

落ち着いたので、小屋周辺からも少し撮影。
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6時に小屋に戻ると、八合目から今朝登ってきたという男性2人が1階で朝食中だった。
いろんな活用法があるものだ。
「新道は景色がいいか」「樹林帯ではないか」と聞くと、「田沢湖の方とかよく見えますよ。全然木はありません」というので、旧道はやはりやめて新道にする。
旧道も鉱山跡の道なので、ちょっと魅かれるものがあったのだ。
道は不明瞭とのことだが。

2階に行くと「いい写真撮れましたか?」と聞かれ、「まあまあですね」と生返事。
毛布をたたみ、装備をザックに詰め込んで、出発する。

改めて小屋周辺で写真を撮っていたら、さっきのおじさんが下りてきて、「乳頭山に行くなら、横岳経由の方が近いよ」と言われたが、「横岳は昨日登っているし、笹森山に登りたいから、八合目まで下ります」と説明する。
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日も少し高くなり、阿弥陀池は鏡のように周囲の山々を写しだしている。
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阿弥陀池の南岸を歩く。天気がよくて本当に気持ちがいい。
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昨日1周したカルデラをもう一度見たくて、男岳の鞍部まで登る。
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振り返ると阿弥陀池と男女岳。
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来てよかった。女岳が目の前にずどん。
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頂上を這う白煙は、いわゆる霧のガスだろうか、火山性の水蒸気だろうか。
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後者のような気がする。昨日会ったおじさんが言っていたように、山頂付近には確かに踏み跡はあり、奥の3つのケルンに続いている。
女岳にも道が通じているようだ。

ムーミン谷がよく見えなかったので、男岳方向に少し登ると、小岳(1409m)も姿を現し、池が面白い位置にあることを確認できた。
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すばらしい火山の風景だ。
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ムーミン谷とかたがり泉水。
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男岳にももう一度登りたくなったが、時間節約のため断念。
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今度、女岳に登りに来ることもあろう。眺望は堪能したので、さあ戻りますか。
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阿弥陀池まで引き返し、新道へ。
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男女岳の西山腹を巻くように下っていく。
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男岳の北斜面。
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森吉山方面。
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道はいつのまにか、木道がなくなっていた。
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田沢湖と鳥海山。
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影秋田駒。
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西に並行して連なる山々。無名だが、なかなか姿がいい。
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ふもとには田沢湖温泉郷が見える。
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頂上に湿原をのせた大白森(1216m)と裏岩手の峰々。
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乳頭山(中央左)と三ツ石山(右奥、1466m)。
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錦を敷き詰めたかのような紅葉。
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西から見上げる男女岳。
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北側に回り込むと、乳頭山、笊森山(1541m)、岩手山がそろい踏み。
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この道は実に景色がいい。登りだと男岳しか見えないが、下りだと乳頭山や岩手山など北の山々を楽しめる。
ただ日陰はちょっと寒い。

早朝、八合目に着いた方々がどんどん登ってくる。
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八合目から男岳、男女岳とも1時間半で登れるので、やはり人気があるようだ。

片倉岳展望台(赤土の広場)という場所に出て、標識に感激。
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(お、「片倉岳」、ひとつ登った山を稼げる)と思ったが、ここは片倉岳の山頂ではなく、片倉岳を望む場所であることが後で分かり、がっかり。

だが、片倉岳と言っても明確なピークがあるわけではないので、どこのことかよく分からない。
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ここは田沢湖を眺めるビューポイントでもある。
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湯森山(右、1472m)と笊森山(左)の間から姿を見せる岩手山。
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こちらからだと、尖った山頂と鬼ヶ城のギザギザが印象的だ。

ひとつカーブを曲がると、湯森山の浸食地形が見えて、思わず「わお」と声が出てしまった。
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見事な雨裂。地理おたくには、たまらない光景である。
笹森山の方がやや荒々しい。
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八合目に通じる林道の周辺は紅葉真っ盛り。
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路面には派手に霜が降りていた。
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八合目の駐車場が見えてきた。
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確かにマイカーが何台もある。

この稜線は、さっきのおじさんが薦めてくれた阿弥陀池から湯森山への近道。
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その向こうに早池峰山。
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このまま片倉岳をぐるりと回り込むと、硫黄鉱山跡。
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旧道の分岐と標識にはあるが、どの道を登るのか判然としなかった。
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上から下りて来ないと分かりにくいのかもしれない。

それにしても荒涼とした風景だ。
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八合目はもうすぐそこ。正面に笹森山。
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はい、出ました。
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着いたのは、昨日乗ったのと同じバスがちょうど到着した7時半。
今日は天気もよく、日曜日ということで、かなりの登山者が乗っていた。
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売店が開いていないかどうか確認のため中に入ったが、やはり開店前だった。
結局、秋田駒のバッジは買えず終い。

トイレに寄って、笹森山へ。
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結構下ってしまう。標高差にして60mくらいか。
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沢まで下り、徒渉の後、急坂を登り返す。
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登るごとに秋田駒のすそのが広がり、なかなかかっこいい。
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雨水のため、登山道が激しくえぐれている所もあった。
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なかなか絵になる光景だ。
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ツートンカラー。草もみじとササ原。
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何度振り返っても、いい山だ。
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これが八合目から沢まで下りてきた道。
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こちらは阿弥陀池から下りてきた道。
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焼森(左)と横岳(右、1583m)。
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雨裂の底に池塘が見えた。
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乳頭山もぐんと近づいてきた。
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笹森山の山頂もすぐそこだ。
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笹森山への分岐。ちゃんと案内があった。
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ここまで歩いてきた木道を振り返る。
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複雑に入り組んだ雨裂。
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随分回り込んだ感じだが、8:07笹森山の山頂に到着。
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展望は申し分ない。田沢湖もばっちり。
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森吉山。ここまで見せつけられると、登りたくなってくる。いつか行かなくては。
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八合目避難小屋と硫黄鉱山跡。
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見事な高層湿原を浮かべる大白森。
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景色を存分に堪能して、出発。

(つづく)
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