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山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

八幡平(中)

【2014年9月20日(土)】八幡平
八幡平山頂(1613m)を通過して、ガマ沼に向かう。
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それにしても、このあたりはまったく平らだ。
平らだから「八幡平」というと思っている人が多いかもしれないが、深田久弥の「日本百名山」によれば、「タイとは山上の湿地帯の意」と解説している。

正面に岩手山(2038m)が見える気持ちのいい散策路で、熟年カップルが手をつないで歩いていた。
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ガマ沼はすばらしい。水が透き通っている。
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これも火口湖で、湖底には3つの火口が隠れているのだそうだ。深さは約9m。
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左に目を移すと八幡沼。これまた、なんと美しい。
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八幡平最大の沼で、東西600m、南北200m。水深は22m。

こちらは5~7個の火口がつながってできたという。
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左に見える避難小屋は、陵雲荘。
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昭和32年に建設され、現在の建物は4代目。
当初は「凌雲荘」で「雲を凌(しの)ぐ」家だったが、いつの間にか「雲の陵(墓)」になってしまったという。

沼の両側には草もみじとなった湿原が広がっている。
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八幡沼の展望台は新調されてはいるだろうが記憶にある。
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ここで、大学自転車部のみんなで大騒ぎしながら写真を撮ったっけ。

陵雲荘の見学に行く。背景のわずかな突起は源太森(1595m)。
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この避難小屋もきれいだ。
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トイレに行きたかったが、さっきの熟年カップルの女性が使用していたので、我慢する。

さて、引き返して見返峠に向かう。
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ガマ沼は岸辺まで下りることができた。
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見返峠までの道で、若者カップルが1列になって歩いている。
若いのに落ち着いているなあと感心していたら、どうやら私を先に通すために道を空けていたらしい。
手をつないで、道を占領している年寄りとは心がけが違う。
私が抜かして、トイレ方面に行くと、安心したように並んで歩いて行った。いい子たちじゃないか。
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さて、見返峠。
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標柱は地味だが、ここからの眺めもまたすばらしい。
右端の畚岳(もっこだけ、1578m)の左に、雲をかぶせているのが秋田駒ヶ岳(1637m)。
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その左手前のちょこんとした突起が乳頭山(1478m)。
その手前に広く横たわるのが諸桧岳(1516m)。

岩手山(左)の右に、ぴょこんと飛び出しているのは犬倉山(1408m)。
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右端が源太ヶ岳(1545m)。

岩手山の左肩に見えるはずの早池峰山(1917m)や畚岳の右に見えるはずの月山(1984m)や鳥海山(2236m)は残念ながら見えなかった。
八幡平の駐車場が満車でもないのに、下に駐めている車が多いのは、無料だからか。
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ちょっと待て。あそこに見える昭和な建物は何だろう。ちょっと興味をそそる。
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それにしても、今日は雲の配置がいい。
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眺望を堪能したら、木道の小さな峠を越えて、八幡沼南岸の湿原に向かう。
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草もみじで一面黄金色だ。
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池塘も変化に富んでいる。
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対岸には陵雲荘が見える。
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雲に向かって歩いていくような感じだ。
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何度も立ち止まって、写真を撮っているうちに、白いジャンパーを着たおじさんが迫ってきた。
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山仕度ではないので、ただの観光客のようだが、源太森まで歩いてきた。

八幡沼分岐で10時前。予定では9時前には通過している予定だったので、1時間も遅れている。
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しかし、こんなに景色がいいので、ついゆっくりしてしまう。
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陵雲荘方面からもハイカーがやってきた。
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源太森に向け、すこしピッチを上げよう。
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木道が途切れると、まもなく源太森山頂への分岐。
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ちょっと登るだけで
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すぐに頂上。10時に到着。
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ここからの展望も絶品。
八幡沼が逆方向から見え、平らな八幡平が見える。
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岩手山。
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裏岩手方面。
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見返峠の向こうに畚岳。
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東には茶臼岳(1578m)。
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確かに先端の突起が茶臼のようだ。
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あれは安比高原スキー場のある前森山(右、1304m)と西森山(左、1328m)。
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ここで10分ほど休憩。
さっきの若者カップルが後から着いて、先に出発して行った。

ここから安比岳分岐まではヤマハハコが咲く軽やかな下り。
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(これは振り返って撮影)

分岐を過ぎると、河原石のような石がごろごろした道が続く。
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その先はひどくえぐれた道。
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石畳の後、市松模様の木道などを30分ほど下り、黒谷地湿原へ。
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ここでさっきのカップルに追いつく。
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水場があるはずなので、右折してちょっとバス停の方に向かって歩いてみたが、すぐには見えなかったので、引き返す。
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水は足りるだろうか。もう100ccくらいしかない。
いざとなれば、テルモスの中にあるお湯を飲めばいいんだけど。

展望台より黒谷地湿原の景色を眺める。
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カップルの後を50mほど遅れて歩き始める。
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たが、彼らには全く追いつかない。
大きな丸い石がごろごろある道を、小走りに近いほどのハイペースで登ったが、差はむしろ広まっているように思える。
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あの女子はK美さん並みの暴走族だ。

結局、追いつかないまま、コースタイム45分のところ25分で茶臼山荘に到着。
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ここもとても清潔だ。
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さっき思いついた方法で昼食の準備をする。
今日の昼食はアルファ米だが、熱湯でも15分待たないとならない。
その時間がもったいないので、ここで熱湯を入れて、置いておき、茶臼山を往復して、帰ってきてから食べるというプランである。

そのように準備して、空身で出発。
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山頂へは3分ほど。
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あっという間に到着。
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ここの眺望もまた、たまらない。
眼下に熊沼。奥には左に諸桧岳、右に畚岳。
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夜沼。
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畚岳の藤七温泉。
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嶮岨森(1448m)。
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源太ヶ岳(左端、1545m)と大深岳(右端、1542m)
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アスピーテライン。
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八幡平(1613m)。
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アスピーテラインから茶臼山への登山路。
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そして、遠く秋田駒ヶ岳(1637m)がとうとう姿を現した。
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北東には大黒森(中央、1446m)。
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地図を見ているうちに、ここから茶臼岳コースを安比高原方面に下ると、15分ほどで恵比寿森(1496m)への分岐があることを発見。
赤い破線にすらなっていないが、こういう場合でも踏み跡はあることが多い。
この道は大黒森につながっていて、そこからスキー場があるようなので(帰宅後に地図をよくよく見ると、「スキー場跡」とあった)、ゲレンデを下れば、御在所温泉に出る。
「登った山」を2つ稼げる上に、時間も短縮できて、温泉に入り、バスで盛岡に出られる。
すばらしい。もし道があったら、そちらにしよう。そういうことにした。

その恵比寿森。
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御在所温泉方面を見下ろす。中央奥は松尾鉱山跡の鉱水処理場。
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御在所沼と周辺の湿原。
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温かく風もないので、ここでお昼にしたら気持ち良かっただろうが、やむを得ない。
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景色を堪能して、小屋に戻る。

(つづく)

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