山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

蔵王山(2)

【2014年9月6日(土)】蔵王山
蔵王温泉から瀧山(りゅうざん、1362m)を経由して、10時半すぎに中央高原までたどり着いた。
ここには蔵王大権現堂がある。
DSC_2348_2014110721002432f.jpg

手を合わせてから、窓ごしに撮影。
DSC_1111_201411072100225d6.jpg
もともと、蔵王山は「不忘山(わすれずのやま)」とか「刈田嶺(かったみね)」「よねの山」などとも呼ばれていた。
蔵王山の名は、7世紀後半、役小角の叔父が大和の金峯山の金剛蔵王大権現を刈田岳に勧請したことに由来する。
ちなみに、「蔵王山」という個別の山はなく、地蔵山や熊野岳、刈田岳など、いわゆる中央蔵王の峰々の総称である。
ここで茂吉の有名な1首を。
「陸奥(みちのく)をふたわけざまに聳えたまふ蔵王の山の雲の中に立つ」
でも、私は雲の中ではなく、青空の下に立ちたい。
幸い天気も回復してきたようだ。

ここから温泉街に下りる業務用の車道があった。
DSC_2358.jpg
マウンテンバイクは通行可とある。
私も昔、山麓のペンションでマウンテンバイクを借りて、ゲレンデを走り下ったことがある。ものすごくエキサイティングで楽しかった。
これがきっかけで、東京に転勤後、マウンテンバイクを購入。しばらく愛用したが、今は足で歩く方が楽しくなった。お蔵入りである。

実は、正直に言うと、ここで初めて目の前にある山が鳥兜山(1387m)であると認識した。
これも「登った山」に加えようと、ゲレンデを直登し始める。
DSC_2361_20141107210027dcc.jpg
DSC_2363_20141107210029922.jpg

ゲレンデはヨツバヒヨドリだらけ。
DSC_2367_20141107210000189.jpg

ぜいぜい言いながら、てっぺんまで登ったら、ロープウエーの鳥兜山駅までは樹林で阻まれ、道が通じていない。じぇじぇ。
DSC_2375_20141107210001ff3.jpg

仕方なく少し戻り、山を巻くゲレンデを通って、駅に向かう。
DSC_2376_20141107210002063.jpg

鳥兜山の東麓にあたる中央ゲレンデに出た。背後は雁戸山(がんどさん、1485m)。
DSC_2384_20141107210004efb.jpg

三五郎小屋の右に五郎岳(1413m)。
DSC_2385_20141107210005bbd.jpg

こちらはその隣の三郎岳(1412m)。
DSC_2386_20141107205938ff0.jpg

中央高原から20分以上かかって、やっと鳥兜山駅に着いた。
DSC_2387_20141107205940d88.jpg
このロープウエーは営業しているようで、観光客もちらほらいた。

駅から1分で山頂。山頂には開運の鐘と大黒様と、ちゃんと標識もあった。
DSC_2391_20141107205941192.jpg
DSC_2393_20141107205945088.jpg
DSC_2401_20141107205847f86.jpg
DSC_2394.jpg

ここでしばし休憩。
ベンチに座って、パソコンを取り出す。
今回の山行で通算1000座を達成するはずなのだが、前回までで何座になっていたか正確には忘れてしまっていたので、それを確認するためだ。
機動させながら、早弁。お稲荷さんパック(3個)を食べる。
996座と判明したので、本日4座目の五郎岳が記念すべき1000座目になる。

ここの眺望はすばらしい。
横倉ゲレンデと鴫の谷地沼、その向こうに葉山(688m)。
DSC_2392_20141107205943c41.jpg

温泉街。盃湖の右の大きな建物は蔵王体育館。
DSC_2395_201411072059123d8.jpg

鴫の谷地沼と瑠璃倶楽リゾート&蔵王四季のホテル。
DSC_2397_20141107205913301.jpg

瀧山。
DSC_2398.jpg

上山市街。
DSC_2400.jpg

この後はドッコ沼に立ち寄ってから、五郎岳に向かう。
まずは中央ゲレンデを下りる。少女たちが遊んでいた。
DSC_2406.jpg

ゲレンデは高山植物の楽園。
ミヤマアキノキリンソウ。
DSC_2408.jpg

これは何だ?
DSC_2409_20141107205852734.jpg

そして驚いたのが、エゾオヤマリンドウ。
DSC_2414_20141107205854243.jpg
DSC_2415_2014110720582442f.jpg
こんな根元からすべて丸見えの群落は初めて見た。

ドッコ沼は山形在勤時代にその名はよく聞いていたが、訪ねたのは初めてのような気がする。
DSC_2422_2014110720582910c.jpg

ほとりには水神様が祀ってあった。
DSC_2420_20141107205827e56.jpg
昔々、この沼に住んでいる竜を鎮めるため、全国を行脚していた覚山法師が呪文を唱えながら、金剛杵の独鈷を投げ入れたところ、竜は二度と現れなくなった。
以来、この沼はドッコ沼を呼ばれるようになり、竜を水神として祀ったという。
この石碑は1857年(安政3年)に、1794年(寛政6年)から続く蔵王の火山活動を鎮めるとともに雨乞いのため、村人が建立したものだとか。
説明板には、「それ以来……噴煙噴火もなくなり」と書いてあるが、気象庁の資料によると、寛政6年以降の噴火は1833年(天保4年)に終息しており、むしろ建立10年後の1867年(慶応3年)に再発している。

山小屋フェチとしては、これもコレクションの1つ。
ロッジZAOドッコ沼。
DSC_2418_201411072058262da.jpg

三五郎小屋は6階建ての合掌造りでユニーク。
DSC_2426_20141107205830c06.jpg

ローマ字はRの足1本取れて、SANGOPO(さんごぽ)となっていたので、最初は何のことだか意味が分からなかった。
DSC_2427b.jpg

前を通過して、うつぼ沼方面へ。
DSC_2428_201411072058052b9.jpg

三五郎小屋の南にある無名の沼。でも、きれい。
DSC_2429_201411072058061f0.jpg

ヨツバヒヨドリの蜜を吸うアサギマダラ。
DSC_2432.jpg

木々の中には気の早いヤツもいる。
DSC_2436_20141107205809c3b.jpg

気持ちのいいブナの林。
DSC_2437.jpg

五郎岳への分岐にあるベンチでこの日初めて、登山者と会った。
DSC_2442_201411072057422d4.jpg
やはり、蔵王の核心部からはずれたこの辺は歩く人が少ないみたいだ。
夏休みや紅葉シーズンはそれなりにいるんだろうけど。

五郎岳への道はオヤマリンドウとウメバチソウが咲き乱れている。
DSC_2462.jpg

マシュマロのようなキノコも。
DSC_2445_20141107205744d4f.jpg

これはシャクナゲとオオカメノキの葉っぱ。一番地味な時期だ。
DSC_2446_20141107205745826.jpg

さあ、1000座目の五郎岳。
DSC_2453_20141107205746b0f.jpg

ここも頂上からは360度の大パノラマ。
順番に見てみよう。まずは鳥兜山と中央ゲレンデ。
DSC_2459_2014110720571744c.jpg

瀧山と、手前に大釈山(約1295m)。
DSC_2460.jpg

三郎岳。
DSC_2461.jpg

雁戸山(左)と南雁戸山(右、1486m)。
DSC_2463_201411072057244aa.jpg

三宝荒神山(1703m)。
DSC_2465_20141107205650c45.jpg

下りると、さっきの登山者はさすがにもういなかったが、別の登山者とまた遭遇し、彼はうつぼ沼方面に行ってしまった。
DSC_2468.jpg

こちらは、交差点をそのまま直進し、三郎岳に向かう。
DSC_2470_20141107205653d00.jpg

途中、メダマ沼周辺散策路方面の道があったが、そのまま直登。
DSC_2472_201411072056558e8.jpg

頂上は刈り込まれた、ちょっとした広場があるだけ。
DSC_2474_20141107205656755.jpg
標識もなく、樹林の切れ間から瀧山が見える程度だった。

片貝沼方面に直接行けそうな踏み跡があったが、この道を行くと、うつぼ沼や目玉沼をカットしてしまうことになるので、やむなく来た道を戻る。
気づくと、すっかり晴れている。
DSC_2479_20141107205602292.jpg

うつぼ沼の手前で昆虫採集の親子とすれ違った。
何かを見つけたようで、しばらく同じところで停滞していた。
DSC_2496_20141107205605c81.jpg

うつぼ沼は、ほんの小さな水たまりだった。
DSC_2498_20141107205606b67.jpg
DSC_2493.jpg

その先はなだらかな登り。
DSC_2501_201411072056082cf.jpg

間もなくメダマ沼周辺散策路入口の標識があった。
ここに入らないとメダマ沼が見えないのかと思い、右折する。
DSC_2504.jpg

幅の広い道だが、いくら歩いても沼が見えない。
DSC_2506_201411072055427f7.jpg

適当なところで引き返そうと思ったが、地図を見ると、周回してもとの道に合流するようなので、そのまま進む。
DSC_2509_2014110720554306e.jpg

結局何も見えないうちに、さっきの道に合流。
DSC_2510_20141107205545a8d.jpg

え、じゃあ元の道からは見えたの? と思い、少し引き返すと、展望所があった。
DSC_2511_201411072055460cf.jpg

ほんでもって、ちゃんと見えた。木の標識に「目玉沼」と書かれている。
DSC_2512_20141107205515d13.jpg
無駄な遠回りをしてしまった。

鳥兜山や五郎岳、三郎岳に寄り道しているうちに、予定を大幅に遅れてしまい、これでは刈田岳まで行くのは無理だなあと思い始めてきた。
次の分岐で、右が片貝沼とあったが、直進しても木々の間から見えるだろうと予想して、今回は直進。
DSC_2518.jpg

その通りだった。
DSC_2526_2014110720551810e.jpg
さっきの道で湖畔まで行けば、全景が見えたのだろうが、もうこれで十分。

片貝沼を過ぎると広いゲレンデに出る。パラダイスゲレンデである。
DSC_2527_20141107205520800.jpg

ふもとにはスターライトホテル樹氷の家。
DSC_2532_2014110720552113d.jpg

ゲレンデの真ん中に道標があった。それに従い、地蔵山に向け、ゲレンデを直登。
DSC_2535.jpg
DSC_2536_20141107205453f2e.jpg

途中、後ろ向きに下ってくる人がいて、びっくり。何かの練習だろうか。
DSC_2541_201411072054566df.jpg

地面に「三宝荒神」の石碑が横たわっていた。
DSC_2539.jpg

登るに従い、展望が開けてくる。
双子のような三郎岳(左)と五郎岳(右)。
DSC_2544_20141107205457baa.jpg

瀧山と鳥兜山。
DSC_2545_20141107205425a9e.jpg

三宝荒神山を望む。
DSC_2549_20141107205427a4a.jpg

少し口を開けたエゾオヤマリンドウとヤマハハコ。
DSC_2551.jpg

シラタマノキ。
DSC_2558_20141107205430d7c.jpg

この日3人目、単独の女性とすれ違う。
DSC_2561_201411072054319e8.jpg

ゲレンデの直登はさすがにきつい。ザンゲ坂まであともう少し。
DSC_2562_20141107205403d46.jpg

20分ほどで、やっとパラダイスゲレンデを登り切った。
DSC_2563.jpg
DSC_2571_20141107205406d82.jpg

(つづく)
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/401-29d3bd72
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (90)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (96)
富士山周辺の山 (60)
八ヶ岳周辺の山 (54)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (37)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (21)
ドライブ (9)
廃線の旅 (12)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR