山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

斜里岳(下)

【2014年8月29日(金)】斜里岳
さあ、頂上は目前だ。
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何を指さしているのか、H君。国後か。
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前峰を振り返る。
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馬の背で一息入れる団体さん。
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斜里岳は円錐形に広いすそ野を広げているが、山頂部にはいくつものピークがあり、かなり複雑である。
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中央左の突起が南斜里岳。右は1508mピーク。どのピークも踏んでみたいが、大変なヤブこぎになるのだろう。
斜里岳はアイヌ語で「オンネヌプリ(年老いた山)」と呼ばれていたそうだ。
火山としての活動時期は約30~25万年前と比較的古いが、そのことをアイヌはわかっていたのだろうか。

9:22、登頂。所要時間は3時間15分ほど。コースタイムより1時間近く早かった。
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標高は1545mとなっているが、地形図では1547m。最新の測量では47mなのだろう。

頂上には10人ほどの登山者がいた。
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こんな最果ての山で、平日なのに、さすが百名山は違う。

ひとまず休憩。沢靴を普通の登山靴に履き替える。
ゴアなら、多少のじゃぶじゃぶでも中に浸みてこないとH君が言うので、帰りは登山靴で下ることにした。実際、大丈夫だった。

まだ9時半でお昼には早いので、実家から持ってきた小ぶりのスイカをみんなで食べる。
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担ぎ上げてきた私はえらい。結構おいしかった。
「ここは合戦小屋か!」との声も上がった。

頂上は風もなく、虫もおらず、快適。
しばし360度の大パノラマを堪能する。
直下に三角点。三角点の高さは1535.8m。頂上より11mほど低い。
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斜里町の畑作地帯。
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斜里町の市街地。
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南斜里岳方面。奥のギザギザは標津岳(1061m)やサマッケヌプリ(1062m)のあたり。
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再び知床連山。
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三角点から見た頂上。
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北方領土に思いをはせる仲間たち。
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前峰。
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おお、雲が出てきた。
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手前に1417mピーク。その向こうに新道方面の1256mピーク。
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30分ほど休憩して下山開始。
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あれは屏風岩か。
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馬の背を通過。
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このあたりはタカネトウウチソウが群落を成している。
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アザミ。
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これは何の実だっけ。
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また登山道が沢になってきた。
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そのあたりで地元の中学生が何十人も上がって来た。
みなスニーカーにジャージ。若い! 最後に登ってきた女子が「やけに色気がある」とK美さんと意見が一致した。

上二股で小休止。ここから新道を行く。
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さっきのイボ山。
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この標識は分かりにくい。
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熊見峠の①標高が1390mなのか②現在地が1390mなのか③熊見峠までの距離が1390mなのか?
熊見峠の標高は地形図で見る限り1230mくらいしかなく、①は違う。現在地の標高も約1230mなので、②も違う。となると、③ということになるが、こんなに細かい数字を表示する意味があるのか。「熊見峠 1.4km」としてくれれば、首をひねらなくて済むのに。

新道に入って3分ほどで、竜神の池への分岐。
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寄らせてもらう。前夜、小屋で見せてもらった、この池の写真がめちゃめちゃきれいだったからだ。
小屋のおばちゃんは「いやあ、すぐ藻が生えちゃうから、あんまりねえ。時々、掃除してるみたいよ」と言っていたが、どうだろうか。

分岐から随分下るので「苦情」が出そうだったが、5分ほどで着いた。
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おお、これは美しい。掃除直後か。
赤と青のコントラストが見事である。

縁もしっかりと自然の小さな土手が囲っている。
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戻ろうとしたところで、少人数のツアー客が下りてきた。
来た道とは逆方向に踏み跡とリボンがあったので、ガイドさんらしき人に「あっちからも登山道に戻れるのか」と聞くと、「行けることは行けるけど、ヤブこぎもあるから、戻った方が安全」との答え。
その言葉に素直に従い、来た道を戻ったのだが、なんと彼らはそのヤブ道を歩いて、登山道に合流してきたのだ。
しかも、こちらにも分岐の表示がある。ちゃんとした道ではないか。
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これには一同憮然。
我々は引き返させて、自分たちだけ近道をするとは。
それに、あまりヤブで苦労した様子はない。
ひとこと「私たちは行くつもりですけどね」と言い添えてくれれば、こっちだって突入したのに。まったく、気分が悪かった。

新道コースは登りがある。標高差は60mほど。
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右手には前峰の陰から山頂が顔を出してきた。
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林立するピーク群。
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竜神の池から湧き水が滝のようにあふれ出ているのが見えた。
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イボ山があんなに奥行きがあったことにびっくり。
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1250mピークに達すると、登りで歩いてきた谷がよくわかる。
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反対側もV字状の谷。
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小休止していると、さっきのツアー客が近づいてきて、例のガイドが「さあ、竜神の池はわかるかな? 大きいのと小さいのがありますよ」などと登山客に話している。
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おのれ、あの近道の途中に小さな池もあったのか。なんか、すごく損した気分になった。

この先はハイマツ帯で見通しがいい。
でも、かなりの背があるハイマツだ。
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行く道が手術の跡のように続いている。
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お、我々が遡った滝が見える。
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熊見峠でランチの予定だが、だんだんお腹が空いてきたので、ザックの雨袋の中に入れておいた朝食の残り(おにぎり1個、ザンギ1個)を歩きながら食べる。

その直後、見晴らしのいい小ピークがあり、急遽ここでランチということにする。
O君のお腹が耐えられなくなったらしい。
こちらにも異存はない。
私はカップ焼きそばの増量版。ガスストーブは飛行機に載せて来られないので、O君からストーブとコッフェルを借りて、お湯を沸かす。
焼きそばをもどしたお湯は普通捨てるのだが、ここは山の中。
頑張って飲み干した。薄味のスープのようだった。
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そのせいもあって満腹。

30分近く休んで出発。
振り返ると斜里岳山頂部や歩いてきた新道がよく見える。
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随分雲が出てきて、山肌に黒い影ができている。

気持ちのいい稜線を進む。
お、あれは明らかに崩落地形。かなり古いようで、もう緑に包まれている。
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正午前に、熊見峠に到着。
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ここは狭く、座ると展望もきかないので、さっきの場所で食べたのは大正解だった。

少し下ると、西には藻琴山(1000m)と屈斜路湖が見えた。
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この下りで、5、6人の高齢者グループとすれ違う。
「早いですね。6時半頃に出たんですか?」と聞かれたので
「いえ、6時です」と答えたが、あの方々、昼も過ぎているのに、まだこんなところにいて大丈夫だろうか?
ここから頂上までのコースタイムは2時間。
下りは、まさか沢コースには行かないと思うが、新道でも2時間40分かかる。
昼食を急いで食べても5時間以上かかる計算だ。
下山時刻は場合によっては6時近くになる。疲れてしまわなければ、日没には間に合いそうだが、せめて沢を下らないことを祈るばかりだ。
まあ、沢を避けて、新道を来たのだから大丈夫だろう。

熊見峠からの下りは樹林帯となる。
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斜里岳を見る角度が変わり、ごつごつした岩稜が目立つようになった。
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とうとうガスが出てきた。
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足元はかなりの急坂である。稜線をはずれてからの標高差は約250m。これを一気に下る。
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いよいよ下二股に近づいてきたあたりで、昼食中に抜かれた団体さん(登りで抜かした方々)に追いつく。
しんがりのガイドさん(リーダー?)が「ここは狭いので、抜かすのは下二股まで待ってください」とのこと。
それを聞いたH君、「てことは、おれたちは下二股では休めない、ということだな」と鋭いつぶやき。

12:47、下二股通過。
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また徒渉の繰り返し。日が谷まで差し込み、川床が赤いのがよくわかるようになった。
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相変わらず、なかなか際どい道である。
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ここはじゃぶじゃぶ。
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下二股から30分ちょっとで林道に出た。
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暴走族のK美さんはここで先頭を許され、一人先行する。
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私は少しでも同じ道は歩きたくないので、森の中の近道には行かず、そのまま林道を行く。
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林道は草ぼうぼうだったり、苔むしていたり。
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このあたりはヤマハハコが目立った。
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ゲートを通過。
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回り込むと、山頂が見えた。
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で、13:41、清岳荘の駐車場に到着。皆さんと合流した。
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自販機でドデカミンを購入、一気に飲み干した。

斜里岳登山、天気と仲間に恵まれ、完璧だった。

【行程】2014年8月29日(金)
清岳荘(6:05)~林道終点(6:21)~(靴履き替え10分)~下二股(7:05)~上二股(8:27休憩8:32)~馬の背(9:01撮影9:03)~斜里岳(9:22休憩9:52)~上二股(10:30)~竜神の池(10:39撮影10:43)~1215m地点(11:21昼食11:48)~熊見峠(11:59)~下二股(12:47)~林道終点(13:23)~清岳荘(13:41)
※所要時間:7時間36分(歩行時間:6時間18分)コースタイム:7時間50分
※登った山:2座(斜里岳、熊見峠)
※歩行距離:10.5km
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