山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

尾瀬(3)

【2014年8月5~7日】尾瀬・燧ヶ岳
なか日。御池から燧ヶ岳(2356m)を登っている。
5時に出発して、8時半過ぎに8合目を通過。
見下ろせば、熊沢田代がこんなに美しく見える。
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田代とは湿原を意味する言葉のようだ。東北でよく目にする。

南東には日光の山々。
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左から女峰山(2463m)、小真名子山(2323m)、太郎山(2367m)、男体山(2486m)。

赤く地肌をさらした斜面をトラバースする。
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振り返ると、会津駒ヶ岳(2133m)。
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8合目から10分ほどで9合目を通過。
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すると、日光白根山(2578m)が姿を現した。
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ふっと、尾根に出たと思ったら、頂上の柴安嵓(2356m)が見えた。
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見事な溶岩ドーム。最後の噴火は約500年前だったらしい。

柴安嵓の右に越後の山々。
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全景で見てみる。
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おお、頂上のひとつ俎嵓(まないたぐら、2346m)が見えた。
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登頂する直前に、5人ほどの若者グループとすれ違う。
そのうちの一人から、「そのザック、私のと同じですよ。家にあるやつと」と声をかけられた。
でも、「ああ、そうですか」としか言いようがない。
彼は調子に乗って、「なあ、あのザック、おれの持っているのと同じなんだよ」と仲間に声をかけまくり、「いやあ、かぶるとは思わなかった」と、ひとり舞い上がっている。
それがいかに無礼であるかが分かってない。
たぶん、下界でもKYなタイプなのだろう。

かまわず山頂へ。
燧ヶ岳には、この2つのピークのほかに、御池岳、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)を加え計5つのピークがある。
5つみんな行けば、「登った山」を稼げるのだが、あいにく登山道が通じているのは3つのみ。

俎嵓には9時すぎに到着。所要は4時間ちょっと。
コースタイムより30分も余計にかかったのは、写真を撮りすぎたためか。

とにかく、ここも絶景である。
まずは眼下の尾瀬沼。私はこれが見たかったのだ。
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手前の禿げたピークがミノブチ岳。
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これから登ってくる方々だろう。

さっき、すれ違ったご婦人に「富士山が見えるわよ」と言われていたので、どこにあるかなと目を凝らしたら、あった!
赤城山の右にうっすらと。
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柴安嵓を往復してきたら、もう見えなくなっていたので、早めに登ってよかった。
それにしても、いったい何km離れているのだろう。

浅湖湿原と長蔵小屋周辺。
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沼尻のあたり。
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中央の袴腰山(2042m)の向こうに日光の山々。
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右端は皿伏山(1917m)。
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すぐ西にそびえ立つ柴安嵓。
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尾瀬ヶ原と右に至仏山(2222m)。左奥の雲に隠れているのは武尊山(2158m)か。
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平ヶ岳(2140m)。
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山頂の祠。
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岩場なので、あまりゆっくり落ち着ける場所はないが、とりあえず、360度の撮影を終え、眼下の尾瀬沼に目を見張りながらしばし休憩。
さあ、次は真の山頂・柴安嵓だ。ザックをデポして出発。
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敵はオバQのような溶岩ドームだ。
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50mほど下り60mほど登る。あっちの方がちょうど10m高い。
眼下のコルは木道になっている。
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登り返し。
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俎嵓を振り返る。
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日光方面。
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バームクーヘンのような御池岳。
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20分ほどで到着。
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ここからの尾瀬ヶ原の眺めは絶品。
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手前は下田代十字路(見晴)。
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武尊山。
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平ヶ岳。
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谷川岳(1977m)。
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朝日岳(1945m)。
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本当は見晴新道を下って、明日は尾瀬ヶ原を歩きたかったのだが、この崩落情報があったので断念した。
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自撮り写真に全力を挙げている青年もいた。
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男体山。
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日光白根山の雲も切れた。
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こっちから見る尾瀬沼。
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これはもう1つのピーク、赤ナグレ岳。
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柴安嵓の方が広いので、休むのに適しているが、ザックがないので戻る。

会津駒の上に大きな雲が出てきた。
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下りの途中、巨石の奥から冷風が出ているのに気づいた。
岩陰に入ってみると、すごく涼しい。息が白くなるほど。風穴だ。
しかし、そこには白いペーパーとともに汚物があった。残念。

俎嵓への登り返し。
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こちらにも大きな雲が出現。
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デポしておいた私のザックに、他の人のザックが立てかけてあり、びっくり。
私なら絶対にしない。どうしても場所がなかったら、自分のを奥に置くだろう。
まだ10時過ぎだけど、早めの昼食とする。
昨日買っておいたカレーパンとチーズパン。
夕食までにお腹がすくだろうから、非常食のジャムパンはつなぎのためとっておく。
尾瀬沼を見下ろす岩場に寄りかかり、至福の時間だった。

名残惜しいが下山。
このあたりのペンキの文字は極端な略称だ。
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「ミイケ」(御池)はいいとして、「ヌマ」は尾瀬沼方面、「ハラ」は尾瀬ヶ原方面ということだろう。

しばらくはごつごつした岩場。
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シャクナゲとハイマツの道。
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風穴があったのは、あの岩のたもと。
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御池岳の山腹を巻く。
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間もなく、ナデッ窪への分岐。
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この後、左の長英新道を下るつもりだが、ナデッ窪コースを少し下りたところの小さなピークに「赤ナグレ岳」と地形図に書いてある。
これにも立ち寄って「登った山」を増やそうと思ったのだが、随分下ったのに、あるはずの登り返しがない。
おかしいなと思って、地図をよく見ると、赤ナグレ岳が指しているのは、目指す小ピークではなく、もっと先の2249mピークで、登山道が通っていない山だった。
地形図を降りたたんで見ていたので、勘違いしていたのだ。
これで10分のロス。

でも、かつての溶岩溜まりに残雪が残っているのを見られたのは、せめてもの救いだった。
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俎嵓を見上げる。
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尾瀬沼も近くなった気がする。
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これが本当の赤ナグレ岳。
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こちらは御池岳。
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間もなく、上からだと全く登り返しがないミノブチ岳に到着。
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ここからの尾瀬沼も美しい。
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さて、長い長いと評判の長英新道を下る。
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最初は快調に下っていたのだが、傾斜がゆるやかになってからが、また長い。
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標高差は550m程度なのだが、3日前に行った言った八ヶ岳の1200mより長く感じた。

途中、木道工事中の箇所がいくつもあった。
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これがまた歩きにくく、疲れを倍増させた。

尾瀬沼まで3回も腰を下ろして小休止。
しかし、驚いたことにミノブチ岳から下では、すれ違う人が1人しかいなかった。
たぶん、長英新道を登る人は、尾瀬沼湖畔の宿に泊まっている人に限られるだろうから、みな出発が朝早いのだろう。
でも、唯一の人は、だいぶ下って、もう1時も過ぎていた頃にすれ違ったので、頂上まで行くとしたら、さすがに暗くなってしまうだろう。大丈夫か。

ミノブチ岳からコースタイム1時間50分のところ、2時間半近くかけて、やっと分岐に到着。
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いや、ほんとに長かった。

ここからは木道。楽に歩ける。こちらも付け替え工事中だ。これはヘリで運んだものか。
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大江湿原に出る。夏の雲だ。
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分岐から20分ほどで長蔵小屋に到着。
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本日登った燧ヶ岳。
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落ち着く前にまずトイレ。そして、冷たい豊富な水で顔を洗う。
で、売店でスイカアイスを買い
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ひと心地ついてからチェックイン。
聞くと、気温は25℃とのこと。都会から比べれば天国だが、上から下りてきた身には十分暑かった。

【行程】2014年8月6日(水)
御池(4:58)~登山口(5:04)~1合目(5:17)~2合目(5:35)~3合目(6:00)~広沢田代(6:09朝食6:28)~4合目(6:47)~5合目(7:05)~熊沢田代(7:32)~6合目(7:50)~7合目(8:05)~8合目(8:36)~9合目(8:47)~俎嵓(9:06休憩9:20)~柴安嵓(9:41休憩9:56)~俎嵓(10:17昼食10:45)~ナデッ窪分岐(11:01往復11:11)~ミノブチ岳(11:19)~長英新道分岐(13:45)~長蔵小屋(14:06) 長蔵小屋泊
※所要時間:9時間8分(歩行時間:7時間22分)
※登った山:3座(俎嵓、柴安嵓、ミノブチ岳)
※歩行距離:10.6km

(つづく)

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