山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

有間山

【2014年7月21日(月)】有間山
この日は曇の予報だったが、家でじっとしているつもりはなかった。
展望が利かなくても、それほどがっかりしない所ということで、有間山(1213m)を選んだ。
奥武蔵アルプスから蕨山(1044m)を経て名栗に下りるルートと長沢背稜から棒ノ嶺(969m)に至るルートは歩いたことがあるのだが、その結果、蕨山近くの橋小屋ノ頭(1163m)から日向沢ノ峰(1356m)に至る有間山稜がぽっかり空いてしまっていた。

ここをつなぐために、極力これまで歩いた道を歩かないようなルートを考えた。
浦山大日堂から鳥首峠に登り橋小屋ノ頭へ、そこから有間山稜を歩き、長沢背稜に出たら、右折、仙元峠(1444m)まで我慢して、仙元尾根を大日堂へ下る周回コース。
コースタイムは9時間。
これだと、鳥首峠~橋小屋ノ頭間と日向沢ノ峰の分岐~仙元峠までが重複部分となるが、コースタイムベースで30%程度のだぶりで済む。

3:45起床。3:56出発。国道299号で現地へ向かう。通い慣れた道だ。
でも、浦山ダムに入るところで、すこし道を間違えてしまった。
5:40頃、浦山大日堂近くにある渓流荘に到着。
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この渓流荘は登山地図に「ゆ」のマークがついているので、ネットで確認したら、なんとここは秩父市の老人福祉センターで、入浴は秩父市民でかつ60歳以上の方に限られる、とある。
ここで入浴できればばっちりなのに残念だが、車を置く場所はありそうだから、ここを目指してきたわけ。
駐車の許可を得ようとしたが、建物は無人で鍵がかかっていたので、そのまま出発する。
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出発時は青空が見え始めていたが、結局、雲はとれなかった。

右手には浦山川の清冽な流れ。
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大日堂の入口には、縁起を記した巨大な石碑が立っていた。
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参拝は帰りにして、先を急ぐ。

市営バスの終点、浦山大日堂バス停。
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しばらく舗装道路を浦山川沿いに遡る。
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上名栗線ということになっているが、つながってはいない。

この通り、車両通行不可。冠岩から登山道になる。
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なんか暗くて不気味。ぞわぞわする。

30分ほどで車道の行き止まりに到着。
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最初から、なかなかしんどい。
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橋を渡ると、こんな暗い道。
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すぐ先に「冠岩」の表記が地形図にあるので、どんな岩かと思ったが、何も見つけられなかった。よく見ると、これは地名だ。

廃屋が1軒あった。
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平成19年更新の地形図には周辺が畑の記号になっている。
まだ、その頃は人が住んでいて、細々と野菜を作っていたのかもしれない。

近くには中世の板碑が集められた遺構があった。
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この先は植林の中を行く。
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2回尾根に出て、その度に裏側をトラバース。
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途中、木の葉を打つパラパラという音が聞こえてきた。雨かと思ったが、露が落ちる音だった。

登山口から1時間ほどで鳥首峠。
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2年半前に歩いた時の記憶とはちょっと違う気がする。
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あの時は雪が積もっていたからか。

休まずに通過。
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この先はその時に歩いた道だが、前回以上にガスで真っ白だ。
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鉄塔があって展望が開けているはずの場所もこの通り。

しばらく急坂を登ると、右斜面が皆伐されている尾根に出るのだが、今回はそれすら見えない。
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ジャコウソウと野イチゴ、ギンリョウソウ。
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滝入ノ頭(1071m)でリス発見。
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あまりにすばしこくて、うまく撮れなかった。中央やや右下、走って下ってます。わかるかな?

しょうじくぼノ頭、ヤシンタイノ頭(標識なし)はいずれも通過。
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橋小屋ノ頭への最後の登り。
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8:36に到着。
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標識はこの山を「有間山」としているが、地形図ではこの先の1213mピークが「有間山」になっている。登山地図では1213mピークは「タタラノ頭」と表記し、有間山は「このあたりの山の総称」と注記してある。登山地図が正しいような気がする。

前回と同様ここで休憩。
前は木の株に座ったと思ったが、岩だった。
よく思い出してみたら、銀マットを敷いた覚えがある。
チャーハンのおにぎりを1個食べる。

有間山稜は、低いササの美しい道。
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いくつものコブを越えていく。
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9:09、タタラノ頭に到着。
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残馬山という手作りの札が吊り下げられていた。
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標高が違うし、誰かが間違えて設置したのだろう。
有間山稜には1107mのピークはない。どこと間違えたのだろうか。

この先も有間峠まで、いくつもこぶを越える。
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ガスのおかげで幻想的だ。

有間峠には名栗側から車が入れるようだ。
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現在9:40だが、今到着したパーティーは、おそらく蕎麦粒山(1473m)もしくは川苔山(1363m)を目指すものと思われる。今日初めて人に会った。

秩父側は通行止めだ。
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峠の立派な標識があった。
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学生時代に自転車で来ていたら、感激しただろう。
でも、新しいので、だぶんその頃はまだなかったかもしれない。道も通じていたかどうか。

ホタルブクロが雨に濡れている。
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さっきの登山者(5人ほど)と挨拶を交わし、すぐ別れる。
彼らは林道経由で行ったが、こちらは仁田山(1211m)を落とすため稜線を行く。
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10分ほどで仁田山。
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晴れていても眺望はきかない。

いったん林道方面に下っていく。
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林道が眼下に見えてきたが、当然さっきの方々の方が先行しているはず。
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登り返しは150段に達する階段。
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その先の鉄塔下で、彼らは休んでいた。抜かす。
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ここから長沢背稜まで100mほどの登り。
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色鮮やかなコガネムシを発見。
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鉄塔から15分ほどで長沢背稜。
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休憩したかったが、分岐で2人休んでおり、仕方なくこちらは通過。
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さっきからザックの中でカラカラと音がするのは何かと思ったら、凍らせてきたペットボトルの氷が解けて、ボトルにぶつかる音だった。

桂谷ノ頭(1380m)で地べたにマットを敷いて、ザックを背もたれに休憩。
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そうとう疲れていたので、10分弱、足を伸ばす。いい休憩になった。
蕎麦粒山への途中、2人とすれ違った。

回復したとは言え、やはり蕎麦粒の登りはきつい。
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1年半前に逆から来て下りた時、「登りはきついだろうなあ」と思ったが、全くその通りだった。

それでも、最後に2人に追いつき、登頂。
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ほかにもう1人いた。

彼らとは少し離れたところでお昼にしようとしたが、虫がひどい。
蚊ではないようだが、非常にうっとうしい。
直前にハイドレーションがなくなり、氷から解けた水を補給。
彼らが出発したので岩場に移って、おにぎりを2つ。
帽子で虫を払いながら食べる。
まあ、さっきの場所よりはマシだったかもしれない。

下りでマウンテンバイクの人とすれ違う。
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歩いてきた道にタイヤの跡があったので、この人はどこかで引き返したのかもしれない。

仙元峠は11:52に通過。
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ここも1年半前の印象と若干違う。やはり季節の問題なのだろうか。

ここから先の仙元尾根は初めての道。コースタイム2時間半の下りである。
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仙元峠からの下りで、さっき蕎麦粒で逢った人を抜かす。

途中、1167mピークのところに「大楢」という表記が登山地図にある。
ピークの名前なら「登った山」にできると思ったが、これはそこにある大きなナラの木のことだった。
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それでも一応、1167mピークを見学に行く。ちょっと登山道をはずれる。
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やはり山名板はない。

戻ったところで、さっきの人が下りてくるのを見えた。
暗い植林の道を、トラバース状に延々と下る。
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このあたりは明治神宮所有の森林のようだ。

手作りの小さな道標。
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こんなところからエスケープルートがあるとは。
地形図にも登山地図にも載っていない。

鉄塔のたもとで、この日3度目の休憩。標高910m地点。
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ここで再び水を入れ替える。
FBしている間に、さっきの人が追いついてきたので、雑談。
「ピストンか」と聞いたら、川乗橋から登ってきて、大日堂からバスに乗るという。
時間が合わなければ、もう少し歩くとか。

この時間になって、少しずつガスが晴れてきた。
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あれは蕎麦粒山かな。

今朝歩いた滝入ノ頭(1071m)あたりの稜線。
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眺望が開けてきたようだが、別に悔しくもない。

この後、鉄塔を2つ通過する。
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843.5mの三角点も通過。
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緑も明るくなってきた。
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最後の鉄塔の先は急坂。でもジグザグでよかった。階段になっていた。
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大日堂に仙元峠から2時間弱で下りてきた。寄り道や休憩したことを考えると成績優秀。
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当然、参拝し、無事下山のお礼をする。

大日堂のバス停にバスがいた。
発車時間は午後2時。現在は13:58なので、おそらく、さっきの人は間に合わないなあ。
次のバスは2時間後だから、相当歩くことになりそうだ。

こちらは渓流荘に、車を勝手に止めたことのおわびに行く。
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すると、おばさんが「いえいえ」とのこと。
貼り紙を見ると、平成14年7月から入浴料が市内・市外とも100円になったとある。
HP情報とは異なる。
念のため聞いてみると、入れるという。これはラッキー。

車に戻り、着替えをとって引き返す。
風呂はふつうの大きな浴槽。沸かし湯のようだ。
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今日も1人占め。シャンプーがなかったので石鹸で洗髪した。
出る間際に、もう1人60がらみの登山者が来た。

入れ違いで15:40に出発。外に出ると、完全に晴れていた。
途中、何度か渋滞したが、17時すぎに帰宅。
ずっとガスだったが、よく歩いた。満足だ。

【行程】2014年7月21日(月)
川俣・渓流荘(5:57)~登山口(6:28)~鳥首峠(7:27)~滝入ノ頭(8:00)~橋小屋ノ頭(8:36休憩8:45)~タタラノ頭(9:09)~有間峠(9:40)~有間山分岐(10:32)~桂谷ノ峰(10:48休憩10:56)~蕎麦粒山(11:17昼食11:38)~仙元峠(11:52)~大楢(12:16)~鉄塔(12:53休憩13:11)~大日堂(13:50)~渓流荘(13:59)
※所要時間:8時間2分(歩行時間:7時間24分)コースタイム:9時間
※登った山:9座(うち新規2座:タタラノ頭、仁田山)
※歩行距離:17.5km

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