山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

苗場山(下)

【2013年7月20~21日】苗場山
小松原分岐を7:26通過。
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この先はおそらく、ほとんど人と会うことはないだろう。

前方にはすでに次のピーク、霧ノ塔(1997m)が見えている。
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あまり歩かれていないだけに、道はそれなりに荒れている。
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でも少しだけ青空も覗いてきた。
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角度を変えて苗場山を見ると、頂上台地があんなに広いことが分かる。
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ところどころに小湿地が現れる。
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これは霧ノ塔の前山なのだが、標高差で100mを一気に登らないといけない。
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このあたりでは、別名幽霊草とも呼ばれるギンリョウソウをよく見かけた。
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左前方に鳥甲山(2038m)も姿を現した。
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あのなだらかなのは、たぶん奥志賀。
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ぜいぜい言いながら、急坂を登りつめたら、ただの前山だと思っていたピークに名前があった。
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うひょ~これでまた1つ「登った山」が増える。ありがたい。

目指す霧ノ塔はあれだ。
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東の緩斜面はササ原になっている。

老木を取り巻くゴゼンタチバナ。
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右手、テーブル状の台地に手つかずの湿原。
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もう霧ノ塔のピークは過ぎてしまったのかな? というくらい下り始めたあたりで、道端に木の板が置いてあったので、小休止。
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正面に湯沢盆地が見下ろせる場所だ。
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時間は8時半すぎ。小屋を出発してから、ほとんど休んでいないので、結構疲れた。
というか、新品の靴がまだ足になじまず、痛いので、脱いで足を解放させた。
何か行動食を食べた気がする。

20分ほどで出発。
すると、ものの30秒で「霧ノ塔」の標識が現れた。
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もう地面に倒れてしまっている。当然、通過。

この先は標高差で200mほど下る。
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これから歩く、尾根づたいの道が手術の跡のようによく見える。

1800m級の稜線だが、樹木が少なく眺望がきく気持ちよさそうな道だ。
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ササが繁茂しているが、数日前に刈ってくれたような痕跡がある。
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もし前の週に来ていたら、大変なヤブこぎになっていたかもしれない。
ありがたかった。

正面に三ノ山(日陰山)が見える。
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秋山郷の谷と鳥甲山
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妙高と火打。
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霧ノ塔を振り返る。
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右のピークが三ノ山(1860m)。
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字はもう読めないが、ここが三ノ山の頂上。
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三角点がササに埋もれていた。
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今、歩いてきた道を振り返る。
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苗場山(2145m)の向こうに佐武琉山(2192m)が顔を出した。
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この先は、標高差260mほど一気に下る。

20分ほどで沢に出た。
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そこから10分で小松原湿原。
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やっと平らなところに下りてきて平和な気分だが、なにせ足が痛い。

幸い、避難小屋があったので、ここで大休止。もちろん誰もいない。
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少し早いがお昼にしてしまった。
昨日に続いて、靴を脱ぎ、頂上の山小屋で用意してもらった、おにぎりをほおばる。
横になったり、足をマッサージしたりして、40分ほどで出発。

小屋から出ると、単独の男性とばったり。
何を話したか、よく覚えていないが、バスの時間を気にしていたような気がする。
自分は麓から津南駅までタクシーで下るつもりなので、バスの時間はよく分からなかった。

彼もここで休むようなので、挨拶をして分かれる。
小松原湿原はかなり広い。
華やかさはないが、古びた木道が延々と続く。
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池塘もなんとなく個性的だ。
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高山植物たち。
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黒倉山(1778m)を背景に。
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緑のじゅうたんのようだ。
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その中をさらに進む。
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少し乾いた感じの湿原だが、誰もいない。楽園である。
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ワタスゲの乱舞。
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川のような池塘。
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中ノ代(中屋敷1512m)の分岐。直進すると下ノ代方面。
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こちらは左折して金城山(1354m)方面へ。

湿原はまもなく尽きて
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いきなり暗い道に入る。
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ここから180mほど下ると沢を渡る。
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しばらく軽いアップダウンを繰り返す。
12:35、山名板は見当たらないが、金城山のピークらしき場所を通過。
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もう疲労困憊で休みたかったのだが、そんな場所ではない。

3分ほど進むと大きな倒木があったが、越える元気がなく、この木の上に横たわって、しばしうとうとする。
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15分ほどで出発。さっきのおじさんはまだ追いついてこない。

ここから車道までは600mの下り。
この靴では非常につらい。
牧之ではないが、「一歩に一声を発しつつ」の下りとなった。

途中、木々のすき間から下界の集落が見えたが、そこからがまた長い。
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この道はキノコがすごかった。
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何とか1時間弱で林道の近くにある風穴まで下りてきた。
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ここは近づいただけで空気がひんやりとする。
しばし、地中から吹き出してくる涼風にあたって、ほっと一息。
でも、離れると下界の暑さがなおさら堪えた。

すぐ近くにある、この道標に従い、山道を歩いたが
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地形図にあるように林道に出る気配がない。

どうやら、これは林道に出る道ではなさそうなので、戻って、直接、林道の駐車場におどりでた。6分のロス。
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ここは林道と言っても立派な舗装道路で、こんなに大きなトンネルもある。
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道端にベンチがあったが、誘惑されずに進む。
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道路をカモシカが横断した。
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見倉集落。
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古い山村の雰囲気をよく残している。

こんな歌碑を見つけた。
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「五戸此里に女もあるか子もあるか日あたる軒に赤きもの干す」
新潟県出身の民俗学者・小林存(ながろう、1877~1961年)がいつの頃か判然としないが、この地を訪れた時に詠んだ歌らしい。
「赤きもの」とは下着のことだろうか。

こちらは幕末の万延元年に建立された青面金剛(おかねさま)。
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さてここからがまたつらい。
中津川の対岸にある結東温泉に至るため、標高差170mほど下らなければならない。
また一歩一声である。「ああっ」とか「うっ」とか情けない声が出る。

こずえの間から対岸の集落が見える。
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何とか下り、吊り橋(見倉橋)を渡る。
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渓流がめちゃめちゃきれいだ。
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登りは60mほど。

結東集落は石垣が発達している。
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じゃまくら石というのがあった。
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蛇の枕だそうである。昔むかし、まだこの地に人が住んでいなかったころ、ここは沼地で大きな蛇がこの岩を枕に寝ていたそうな。
だんだん人が住むようになって、沼が汚れてしまうと、蛇は信濃国へ逃げてしまったとのこと。そんな伝説が残っている。

結東集落の風景。
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そして、やっとたどりついた結東温泉。
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時間は3時前。3:50にタクシーを呼んでもらい、2日間の汗を流す。

お風呂は独り占めだった。
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ここは弱アルカリ性低張性温泉だそうで、源泉の温度は39.5℃。じゃっかんぬるめだ。

すっかり垢も落としたので、タクシーでさらに下界へ。
16:17、津南駅に到着。
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ここは駅なのか公民館なのか分からないような面構えだ。

でもホームはとてもいい雰囲気。
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列車が来るまで、イスに腰掛けてカップのアイスなど食べてまったり。

来るときは、上越新幹線、ほくほく線経由で来たが、帰りは長野経由。
飯山線の車窓がまた楽しい。
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信濃川。
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窓に映っているのは私の影。
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いつかは登りたい高社山(1352m)。
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建設中の新幹線飯山駅。
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のどかな信州の田園風景。
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長野で新幹線に乗り換え。
幕の内弁当をいただく。
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あとは爆睡。大宮経由で所沢の自宅に戻った。
秋山郷散策も含めて2泊3日の旅。
実は自身の○○生活最後の出張だったので、なかなか感慨深いものがあった。

【行程】2013年7月20~21日
20日:苗場荘(7:14)~1合目(7:42大瀬の滝見学7:48)~2合目(8:19)~3合目駐車場(8:50休憩9:02)~4合目(9:35休憩9:45)~5合目(10:08休憩10:19)~6合目(10:48)~7合目(11:09)~8合目(11:31)~坪庭(11:38撮影11:51)~9合目(12:11)~苗場神社分岐(12:30)~龍ヶ峰(12:45昼食13:30)~分岐(13:50)~苗場山山頂(14:29)~昌次新道坂上(15:08撮影15:12)~山頂ヒュッテ(15:35休憩16:06)~周辺散策(16:06~35)~ヒュッテ(16:35休憩・夕食17:53)~雲尾坂上(18:04)~ヒュッテ(18:19休憩18:50)~夕日見学(18:50~19:04)
※頂上までの所要時間:7時間15分(歩行時間:5時間38分)
※歩行距離:12.9km

21日:周辺散策(4:20~4:51)~ヒュッテ(4:51朝食・準備6:03)~お花畑(6:44)~神楽ヶ峰(7:12)~小松原分岐(7:26)~大日陰山(8:23)~霧ノ塔(8:34休憩8:55)~三ノ山(9:43休憩9:50)~小松原小屋(10:28昼食11:05)~中屋敷(11:41)~金城山(12:36)~(12:39休憩12:53)~風穴(13:48)~見倉集落(14:13)~見倉橋(14:34)~結東温泉(14:58)=津南駅
※所要時間:8時間55分(歩行時間7時間26分)
※歩行距離:15.4km
※登った山:7座(苗場山、龍ヶ峰、神楽ヶ峰、大日陰山、霧ノ塔、三ノ山、金城山)

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