山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

甲州高尾山・棚横手山(下)

【2014年3月29日】甲州高尾山・棚横手山
大滝不動尊の仁王門まで下りてきた。
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時間はもう12時を過ぎているが、ここでこれから登る人と会う。
「この上には滝があるだけですか?」
聞かれた意味が分からず、「と言いますと?」と返すと、
「登山道はないんですよね」
と聞いてきたので、「いや、あります。この上から行けますよ」と返答。

彼はこの林道から行くことを想定していたようだ。
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仁王門まで車が入って来られるようだ。
駅からここまでタクシーで来る手もあったかもしれない。

ここまで呼ぶ気もないので、舗装の林道をてくてく歩き始める。
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一瞬開けた展望。
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眼下には「ぶどうの丘」
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さて、本格的なお昼はどうする?
どうせこの先には気持ちのよさそうな場所はないだろうから、歩きながら残りのお昼を食べることにする。
マーガリンとメープルを包んだ食パンと豆のサラダ。

沢にはまだ大量の雪。
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でも、春はそこまで来ている。
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三滝橋まで下りてきた。昭和40年の竣工。
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ここを右折して、大滝川沿いにまっすぐ下る。
舗装道路のきつい下りは長いと、腰が痛くなる。
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虚空蔵菩薩堂を通過。
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このあたりは大滝山青少年旅行村。
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しかし、休業中らしい。
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午後1時、前不動まで下ってきた。
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あまりに腰が痛いので、ここで小休止。
コンビニの100円大福(8個入り)をいくつか口に放り込む。
ここで、1.5㍑あった飲料はすべて空に。
でも、この先は市街地なので問題ない。

三光寺の大スギを通過。
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1342年頃、宮宕山からここに移されたとのこと。

菱山地区から望む甲州高尾山。
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甲州独特の道祖神。
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なぜ、丸石を積むのかは諸説があるらしい。
まん丸な石に神聖さを感じたとしてもおかしくはない。

中央線の線路を「菱山道路隧道」でくぐる。
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長さ29m、幅3mのレンガ積みアーチ構造。上部は明治36年の中央本線開通時に完成、下部は大正2年の勝沼駅開設に伴いスイッチバックの引き込み線対応で造られたとのこと。

ここからはしばらく鉄道遺産めぐり。
久々に「山と鉄」の本領発揮だ。

駅前に出て、すこし塩山方面に戻ると、甚六桜公園。
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ここには旧勝沼駅のホーム跡が保存されている。
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中央本線の車窓から、このホーム跡を見るたびに、ちゃんと写真を撮っておきたいと思っていたが、やっと願いがかなった。
勝沼駅は昭和43年の複線化に伴い、ホームは東側の現在地に移ったが、これは単線時代のものだ。
もう少しすると、ホームに植えられた桜があでやかに咲き誇るのだろう。

111㌔ポストのモニュメントが立つ勝沼ぶどう郷駅。
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私はこういう命名はきらいだ。
高知龍馬空港とかもきらいだ。
しかし、そうまでして人を呼ばなければ地方は生きていけなくなった、というさみしい現実もある。

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この駅舎は1980年の完成。
勝沼駅が現在の名称に変わったのは、1993年。もう20年以上たつのか。

トイレを済ませ、アイスでも食べようかと思ったら、食べたいものが自販機で150円。なんと手持ちの小銭は140円。千円札でも買えるのだが、我慢する。

駅前に展示されている電気機関車EF6418。
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1966年に作られ、主に中央本線で貨物車を牽引、南武線、篠ノ井線を転戦し、2005年に引退した、と説明板にある。

これは旧勝沼駅のスイッチバックの終点と大久保沢河川隧道。
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さて、目的の大日影トンネル遊歩道。
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現役のトンネルと並行して走っている。
当初の計画では、駅から勝沼氏館跡まで地上を歩くつもりだったが、このルートもそんなに遠回りではなく、「鉄」も楽しめると知って、こちらを選んだわけ。

大日影トンネルは1903年に開通、68年の複線化により下り線専用となり、時間短縮のための新トンネル建設に伴い、97年にその役割を終えた。
延長1368m、幅3.7m、高さ4.9m。
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以前、読売新聞の「梯久美子の廃線紀行」で紹介されていたが、やっと私も訪ねる機会を得た。

中は結構気温が低い。
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内部はほぼ現役時代のままのようだ。
この鉄道の開通は、勝沼のぶどう産業の振興に大きな影響を与えたという。

中にはたぶん同じ作家が作ったオブジェがいくつも展示されていた。
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30分近くかけて、ゆっくり歩き、出口へ。
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深沢川河川隧道。
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正面の深沢トンネルは、勝沼トンネルワインカーヴになっている。
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この上を通って、国道20号に向かう。

振り返ると甲州高尾山。
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国道に出る直前に、史跡公園めいた場所があった。
江戸期、明治期、大正期の柏尾橋の跡である。
大正期の橋の橋台はこれ。
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それぞれに丁寧な説明板が設置されていた。

このあたりは戊辰戦争の中で、柏尾戦争と呼ばれる戦いが行われた場所らしい。
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説明板のよると、明治元年3月6日、近藤勇率いる旧新撰組と会津藩兵からなる幕軍と、因幡、土佐、高遠藩兵からなる官軍がこの地で激突。
甲府城奪還を目指す幕軍は、勝沼宿に2つの柵門、柏尾に砲台を設けて、官軍に備えたが、むなしく敗走した。
この戦いは甲州では唯一の戊辰戦争であり、甲州人に幕府の崩壊を知らしめるものとなったという。

鉄塔の立つのが柏尾山だ。
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江戸期の街道の雰囲気を伝える馬頭観音。
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1836年に勝沼宿の脇本陣家が中心になって建立したものという。

この先は国道歩き。
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大善寺はさすがにパスすることにする。

ここは東京から118kmかあ。
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午後3時前、くたくたになって駐車場に到着。
車内は熱帯になっていた。もう、そんな季節になったか。

本日の立ち寄り湯は景徳院の奥にある「田野の湯」と決めてある。
営業しているかどうか確認しようと、スマホで調べたら、午後4時までとある。
じぇじぇ、あと1時間しかない。
あわてて、車を発進。すっ飛ばす。

3時15分に着いたので、余裕で入れた。市外の人は600円。
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浴室に入ってみてびっくり。誰もいない。
これは写真撮り放題。
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調子に乗って自分も撮ってしまった。
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この湯は明治時代から知られていたようで、湧出温度は22℃(つまり沸かしている)。
pH10.3の極めて高いアルカリ性の硫化水素臭のする単純硫黄泉で、体がぬるぬるすべすべになった。
すっかり、とろんとしてしまったが、頑張って運転。
大月ICから乗り、小仏トンネルと所沢市内で渋滞に引っかかったが、6時過ぎ、明るいうちに帰宅できた。
富士山もさることながら、久しぶりに南アルプスの眺めを堪能した山旅だった。

【行程】2014年3月29日
勝沼氏館跡(7:17)~大善寺(7:38)~柏尾山(8:13)~甲州高尾山(9:13撮影・休憩9:37)~富士見台(10:12)~棚横手山(10:36休憩10:49)~大滝山(11:05)~富士見台分岐(11:35)~展望台(11:53)~大滝不動尊(12:08)~三滝橋(12:46)~前宮(13:02休憩13:07)~勝沼駅(13:36)~勝沼トンネルワインカーヴ(14:17)~勝沼氏館跡(14:56)

※所要時間:7時間41分(歩行時間:6時間59分)
※登った山:6座(柏尾山、剣ヶ峰、甲州高尾山、富士見台、棚横手山、大滝山)
※歩いた距離:18.3km

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