山と鉄

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根本山・熊鷹山(上)

【2014年1月12日(日)】根本山・熊鷹山
どこかあまり土地鑑のない地域で手頃な山はないかと物色していたら、出てきたのが栃木県の熊鷹山である。
山と渓谷社の「新・分県登山ガイド 栃木県」には、熊鷹山と丸岩山を周回するコースが載っていたが、これだとちょっと軽すぎる。
昭文社の登山地図を広げて、栃木・群馬県境の根本山と熊鷹山、氷室山を周回するコースを設定できることを発見、これに決めた。
コースタイムは約6時間半である。

ちょっと遠いので、いつもより早めに4:30に起床、4:52に車で出発。
関越に乗り、初めて北関東道を走る。
伊勢崎インターで下りて、北上。大間々あたりでようやく薄明るくなってきた。
スタート地点の黒坂石バンガローテント村には7:16着。
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自宅から142kmもあった。車はテント村前の駐車スペースに置いた。

トイレに行きたくなり、テント村の施設に行ったが鍵が掛かっている。
やむなく近くにあった蚕影神社の裏でする。
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罰が当たらないかと不安になったが、これが当たってしまうのである。

7:44出発。1時間ほどの林道歩き。
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今回は前夜に行き先を決めたので、地形図を持っていない。
頼りになるのは5万分の1の登山地図だけだ。

右手を流れる中ノ沢はかなり氷結している。
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道にも雪が残り始めた。
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途中渡った椀名條橋は昭和36年の竣工。
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結構古い林道のようだ。

30分ほど歩くと分岐に至り、山神社があたりを守っている。
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改めて安全祈願を行う。

分岐は右に入る。全面、雪に覆われた路面も現れる。
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ようやく日も高くなってきたようで、尾根の方は明るい光が注いでいる。
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谷は深い。
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道も荒れて、車では入れないような状態になってきた。
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落石の跡も恐ろしい。
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こちらは壁面の岩がぱっかり剥がれて、下に落ちているのが分かるだろうか。
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1時間ちょっと歩いたあたりで、いよいよ林道も尽き、登山道に入る。
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入口はやや分かりにくいが、「根本山登山道」と標識があるので迷うことはない。
ここから植林の中に分け入っていくわけだが、そもそも登山道が荒れている上に、林業関係者の踏み跡やピンクテープが木材に付けてあるので、実にまぎらわしい。

すぐに、そのまま進むのがためらわれるような路面状態(木の枝がたくさん落ちている)になったので、左に折れる細い踏み跡が正規の道かもしれないと考え、行ってみる。
だが、これも間もなく、とても登山道とは思えない状態になったが、踏み跡に従って沢に下りる。
沢の横に白く雪の道のようなものがあったので、これを行けばいいのかと思い、しばらく沢を遡行したが、この雪がなかったら、とても登山道とは思えない道だ。
それでも、これを登り切った方が頂上への近道であることは分かっていたが、詰めに滝や壁が現れると万事休すなので、やはり元の場所に戻ることにした。これで13分のロス。

元の道を枝に我慢しながら進むと、ジグザグの道がちゃんとあった。
それを3回くらい折れると小さな雪原に出る。それを突っ切って歩くと、また道の状態が悪くなったので、振り返るとさっきの雪原で左に折れるしっかりした道が見えた。
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この写真の状況だ。
これを見たら当然、戻って雪原から左に折れるでしょう。
その道の入口に、通せんぼしているような丸太が2本あるのが気になったが、とりあえず行ってみる。
ところが、この道もすぐに細い踏み跡になり、おかしいなと思いながら行けるだけ行ってみると、さっき引き返した沢のあたりに達してしまった。
やっぱこっちでいいってことかなと一瞬思ったが、そんなわけもないので、また引き返し、雪原をもう一度直進する。
これで8分のロス。

この道もじっと我慢して歩くと、やはりジグザグに道はつながっており
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とうとう尾根に出た。

そこに「登山口」の看板も出ていて、ひと安心。
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結局、枝に惑わされず素直に登ってくればよかったのだ。
これが神様の罰だったのかもしれない。
それにしても地形図がないのが悔やまれる。

ずっとここまで陽の当たらない暗い道を歩いてきたが、尾根に出た途端、ご褒美。
なんと真っ白に冠雪した日光白根山(2578m)が見えるではないか。
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アップにしてみる。
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いやあ、奥秩父や丹沢、富士山、八ヶ岳、南アルプスなどの展望には慣れているが、日光の山々は実に新鮮だ。

なんと、3分も登ると今度は男体山(2486m)も顔を出した。
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これには感激した。

高度を上げるにつれ、どんどん見えてくる。
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わくわくしっぱなしである。
男体山の左に、昨年秋登った太郎山(2367m)と山王帽子山(2077m)。
そのさらに左は黒檜岳(1976m)だろうか。

男体山は、富士山をつぶしたような、何となくキレの足りない山のように思っていたが
全くイメージが違う。鋭い彫刻のようである。
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ほれぼれする。

9時半になって、ようやくこちらも陽の当たる場所に出てきた。
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男体山の右肩から姿を現したのは、大真名子山(2375m)。
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その右には、地蔵岳(1274m)の向こうに女峰山(2483m)。
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つなげると、こう見える。
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稜線へは一旦、道がトラバースするが、あえて直登。
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ロープもあり、登る人がいることも想定されていた。
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稜線に出ると、雪に足跡があった。
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広い尾根のところでは見失ってしまったが、とくに問題なかった。
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たぶん、あれが第1目標の根本山(1199m)。
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展望のいい場所に立つと日光連山が一望である。
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女峰山も美しく見えてきた。
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左は日光白根山。
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最奥は燧ヶ岳(2356m)か。
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再び、太郎山と山王帽子山。
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手前は半月山(1753m)。

根本山の頂上直下に至ると、右にトラバースするが、これが危険な道だ。
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クサリはあるが、路面は凍りかけた雪で、ほんとうに怖い。

しばらくトラバース道は続くようだが、まどろっこしいので、ショートカットして雪の斜面を直登。尾根に達する。
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ちょっと息が切れたが、雪だからこそできる芸当だ。
地図で見ると500m分くらい節約できたようだ。

尾根に出たら、間もなく頂上。
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10:20。コースタイムは登山口から2時間なので、40分近く余計にかかった。
やはり道迷いがよくなかった。
ここでポテトパイを食べて、チェーンから6本歯アイゼンに履き替える。
眺望はよくないので、小休止のみで出発。

ここから10分ほど下ると、根本山神社。
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傍らに立つ石碑によると、ここに神社が建立されたのは1771年。
1806年に薬師如来を守る十二神将が奉納されてから、ここを十二山と呼ぶようになったという。
明治29年から昭和2年までは、神職が住んでいたが、昭和3年、本殿・拝殿とも全焼。すぐ木造の小宮と上屋が建てられたが、腐食破損が甚だしくなったため、昭和61年に取り壊し、新たに石祠を奉納したようだ。

ここは土塁状の地形も残っており、それなりに立派な神社だったことが想像できる。
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ただ、その十二山の場所がよく分からない。
登山地図には神社のすぐ東の1128mピークがそれのように書いてあるが、標識なし。
他の本には分岐の1143mピークとして書いてある。
地形図でも、分岐が十二山と読める。
しかし、この分岐にも山名板はない。
でも、分岐を十二山と見なすことにする。

その分岐を10:58に通過。
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ここが後で、氷室山に行く道の分岐でいいのか、実はちょっと不安だ。

ここから熊鷹山までピストン。
分岐を右折し、少し下ったあたりに、こんな道標があった。
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これだと、ここが「十二山」ということになるが、ピークでも何でもない。
この辺、きちんとわかりやすく表示をしてほしい。

この先の小さなこぶには、三滝方面への分岐の標識があった。
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これは地形図にも登山地図にも載っていない道だが、その方向から集団の話し声が聞こえてきた。こんなところから登ってくる人もいるのか。

この先はなだらかなアップダウンが続く、歩きやすい道だ。
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コースタイムは熊鷹山まで30分だが、さっきの標識に1.6kmとあり、いくら歩きやすくでも、そんな距離があったら、30分で着くわけながい。
もっと時間がかかるのではと思ったが、30分で着いてしまった。
地図ロイドで見ると、距離は1.3kmだった。

途中、右手に真っ白な山が見えてきた。
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浅間山(2568m)だ。その右は赤城山(1828m)。

遠くに霞むのは八ヶ岳。
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最後にぐいっと標高差30mを登ると、熊鷹山(1169m)の頂上だ。
DSC_8147.jpg

(つづく)
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