山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

扇山・百蔵山(上)

【2014年3月7日(金)】扇山・百蔵山
前夜、一応、行き先だけ決めて、何の準備もしないまま沈没。
ここんとこ、いろんなことがあって疲れているが、1日家で寝ころんで無為に過ごすわけにはいかない。
朝5時に目覚ましが鳴る。
う~~~マジかよ。まだ寝てたいよ~。
でも、気合を入れて起きる。
とにかくパッキングだ。

本日のコースは、道志渓谷から西丹沢方面。
道の駅どうしから城ヶ尾山、大界木山をめぐり、鳥ノ胸山を経由して下りてくる周回コース。
地形図には登山道が書いていない部分が多いので、登山地図を見ながら、鉛筆でなぞる。
この作業のせいで結構時間を食い、5:38に出発。
本日は車だ。

すぐに空が白んできた。1週間休んだだけで、随分日が長くなった気がする。
ラジオの天気予報は、関東北部が晴れ時々曇、南部が曇時々晴れ。
いずれも午後には雲が広がるとのこと。
丹沢方面を見ると、なんと、もうガスがかかっている。
じぇじぇ。
しかし北の空は真っ青だ。いずれも曇なら、予定通り決行だが、こちらが晴れているのに、わざわざガスの中に出かける必要はない。

国道20号から道志への分岐手前で、一旦車を止め、どうするか検討。
丹沢の地図しか持っていないが、今やスマホの地図アプリがある。
ここから最も近い、行ったことのない山と言えば、扇山だ。
扇山の登山口がアプリの地形図で確認できたので、予定変更して扇山に決定。
この先のセブンイレブンで用を済ませながら、さらに詳しくアプリをチェックした。

国道から旧甲州街道に入る。
犬目宿の次、恋塚集落の手前にある登山口を発見したが、近くに車を駐めるところがない。しばし、行ったり来たりしているうちに、君恋の宿という看板を見つけ、ひらめいた。
DSC_0555.jpg

温泉宿のピンポンを押し、インタホンで「登山の帰りに入浴するから」と断って車を置かせてもらう。一石二鳥だ。
DSC_0226_2014031106123482b.jpg
女将に「雪、大丈夫かしら」と言われたので、「だめなら引き返します」と答えて、安心させた。

なんとこの温泉宿の目の前から富士山が望める。
DSC_0230_201403110612367ae.jpg
手前にはお馴染みの鹿留山(1632m)。

しかも残雪の上に、梅が咲いている。
DSC_0233.jpg
奇妙な季節感だ。

さて、さっき見つけた登山口に向かう。
雪はモナカ状でずぼずぼと埋まったり、埋まらなかったりで、かなり歩きにくい。
林道めいた道を少し下って、登山道と合流しようとしたところに沢があり、徒渉しなければならない。
それは可能なのだが、その先に道らしきものがない。雪のせいで見えないわけでもなさそうだ。
ちょっと、おかしいので、山旅ロガーの地図ロイドを覗くと、やはり道が違う。

さっきの温泉宿まで戻って、裏に回り込むと、それらしき道があった。
いきなりの道間違いで10分のロス。
正しい道は畑を突っ切って、植林の中に続いている。
DSC_0240.jpg

何も見えなくなる前に振り返ると、富士山の手前に、左から倉岳山(990m)、高畑山(982m)、大桑山。
DSC_0238.jpg

雪の状態は非常に悪い。ズボズボである。
この状態が山頂まで続いたら、相当疲れる。
今日はマジでピストンになるかもしれないと覚悟する。
わかんを持ってくればよかった。

雪面を見る限り、大雪の後、この道を歩いている人はいない。
あれが目指す扇山。
DSC_0242.jpg

埋まったり、埋まらなかったりの不規則な運動を続けているうちに、道は尾根をはずれて階段で右に下りる。
DSC_0244_20140311061209211.jpg

トラバース道かなと思ったら、正面に滝があり、橋で沢を渡って、登った対岸にお堂が見える。
DSC_0245_20140311061211408.jpg
アプリを確認すると、地図上の登山道からは完全にはずれている。

これは戻って、尾根を行く登山道を見つけなくてはと思ったが、とりあえず折角なので、滝とお堂を見学していくことにした。
この滝は「白滝」というようである。

お堂に着いてみて気づいたのが、ここに扇山への道標がある。
DSC_0248_20140311061213674.jpg
どうやら、地形図に出ている道は廃道のようで、この道で間違っていないようだ。
戻って道を探し混乱する羽目にならなくてよかった。

お堂は白滝不動尊。
DSC_0253.jpg
安全祈願をして出発する。

なんと、ここからトレースがあった。
犬目宿からの登山道で、ここに寄るコース取りもできるらしい。
そんなことを知ったのは帰宅して、登山地図を見てからなのだが、考えてみれば、その場ででも登山地図の電子版を購入すればよかったのだった。
失敗した。買っておけば、あとでコタラ山を見落とすこともなかったのに。
全く思いつかなかった。まだまだ、頭はアナログである。

道標に従っていくと、間もなく犬目宿からの登山道に合流する。
DSC_0256.jpg
段々雪が固く締まってきて、ほとんど埋まらずに雪の上を歩けるようになった。

トレースはこのようについているのだが、こんなのに合わせて歩く必要は全くなかった。
DSC_0257_201403110611441b9.jpg
全く滑らないのでアイゼンも不要。土の道よりずっと歩きやすい。これは助かる。

しかし、しばらく登ると、トレースはなくなってしまった。
まだ雪深い時に歩いた人が断念して引き返したのかもしれない。
まあ、さらに歩きやすくなったので歓迎である。
君恋温泉から1時間弱、ほぼコースタイム通りで荻野・犬目分岐に到着。
DSC_0267_20140311061145bff.jpg
ここから道はゆるやかになり、さらに歩きやすい。

右手には、権現山(1312m)の稜線が木々の間から見える。
DSC_0268_201403110611488d9.jpg

15分ほどで、鳥沢駅方面に下る「三境」と呼ばれる分岐を通過。
DSC_0271.jpg

ここからまたトレースが出現する。鳥沢駅方面から登ってきた人のものだ。
このトレースは相当古く、凹んでいないで凸状になっている。
DSC_0274.jpg
踏んだところが固まって、解けにくくなったものとみられる。

道もかなり明るくなってきた。
DSC_0273_20140311061112797.jpg

まったく埋まることのない、しかも滑らない雪の上を歩くのが、こんなに楽だとは思わなかった。
DSC_0278_20140311061115031.jpg

9:28、君恋温泉から1時間40分で、扇山(1138m)に到着。
DSC_0301_20140311061013d24.jpg
コースタイムより10分ほど遅かった。
頂上は平らで広い。しかも一面の雪景色。

南には富士山がずどんとある。
DSC_0286_20140311061117636.jpg
DSC_0292.jpg

手前に、大雪の日(2月14日)に登ろうとして断念した倉見山(1256m)。
DSC_0295_20140311061046d36.jpg

鹿留山。
DSC_0296_20140311061048aeb.jpg

御正体山(中央右、1682m)と今倉山(中央左、1470m)。
DSC_0298.jpg

東も眺望がよい。
生藤山(990m)方面。
DSC_0287.jpg

影信山(727m)、高尾山(599m)方面。
DSC_0288.jpg

北面は木々があって見えにくいのだが、これは多分、大菩薩峠。
DSC_0306.jpg

撮影をひと通り終えたところで、雪面にマットを敷き、腰を下ろして小休止。
富士山を眺めながら、熱いホットキャラメル。ふう、温まる。
出発しようとしたところで、30代くらいの単独男性が百蔵山方面から到着した。
平日なのに、人に会うとは思わなかった。
この先の雪の状態を訪ねると、あちらも固く締まっているという。ありがたい。
どこから登ってきたかを聞いたら、「梨のつくところ。えっと何と言いましたっけ」という。梨ノ木平だ。

進んで写真を撮ってあげた。
デジカメは一瞬電池切れになったが、なんとか回復してもう1枚撮れた。
「これが最後の1枚でした」と笑う。
めったに撮らないから、つい充電を忘れるのだろう。
私は帰宅したら、すぐカメラのバッテリーを充電するクセがついている。

確かに下りも固くて歩きやすい。ほんとにアイゼン入らずだ。
DSC_0309.jpg

コルまで下ると、そこが鳥沢駅への分岐。
DSC_0313_20140311061020550.jpg

ちょっと登り返したピークが大久保山(1109m)。ちゃんと山名板があって、にっこり。
DSC_0316.jpg
地形図に山名の表記はなかったので、期待していなかっただけにうれしい。

ここからは標高差300mほどを一気に下る。
木の根や浮石、段差など全く気にすることのない軽快な下りだ。
DSC_0319_201403110609474e7.jpg

スノーシューの跡を発見。
DSC_0327_20140311060952a14.jpg
先週あたりは、まだ雪が柔らかかったのかもしれない。

北の空には、奥秩父の山々がこずえの間から見えた。
これは飛龍山(2077m)。
DSC_0322.jpg

竜喰山(中央左、2012m)と大常木山(中央右、1962m)。
DSC_0321_20140311060949a04.jpg
あちらは真っ白だ。さぞ雪が深いんだろうなあ。

下り切ったところに道標。指示は左に行けとのこと。
DSC_0330_20140311060954b60.jpg
しかし、目の前に小さなピークがある。
これをパスすると、カンバノ頭(818m)を見逃すところだったが、ここはあえて登ったので、ちゃんと「登った山」に加えることができた。
危なかった。

スノーシューのトレースに従って、巻き道を行ってしまった箇所もあったが、枝が随分、繁茂して道に張り出しているので、「これはやめよう、ピークを越えよう」と思って引き返したら、そのトレースは百蔵山への銃走路ではなく、宮谷方面に下っていく道だったことがアプリで判明。またしても危なかった。

(つづく)
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/320-33b9cba9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (154)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (96)
富士山周辺の山 (68)
八ヶ岳周辺の山 (54)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (45)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (26)
ドライブ (9)
廃線の旅 (12)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR