山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

沼津アルプス(上)

【2014年2月22日(土)】沼津アルプス
2月14日の大雪で、関東甲信の山岳交通はマヒ状態。
1週間たって、孤立集落はほぼ解消されつつあったが、除雪された車道の幅が狭く、バスがすれ違えないということで、奥多摩の西東京バスは運休のまま。
アプローチすらできない状態だ。
秩父も同様。丹沢もメインルートしかトレースがないようなので見送り。

思い切って伊豆まで遠征することにした。
裾野市に住むO君を誘ってみたが、彼はもう白い粉に夢中で、この週末は白馬へ行くとのこと。私は一人さみしく歩くことにした。

5時起床、5時半に出発。
5:49新所沢発の電車に乗り、品川から7:04発のこだま633号新大阪行きに乗り込む。
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車内はガラガラで、久々に進行方向右側に陣取った。

武蔵小杉近辺のあまりの変わりようにびっくり。高層マンションだらけだ。
大学時代、武蔵小杉のとなり新丸子に2年間住んでいたが、もう別の国のようだ。

もしかしたら山に登るようになって、新幹線の右側に乗ったのは初めてかもしれない。
丹沢の山をものすごいスピードで過ぎていくのを初めて体感した。
Facebook用に大山の写真を撮って気づいたが、箱根伊豆方面は曇っている。
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曇時々晴れの予報なのだが。

三島には7:53に到着。
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なんと富士山が見えない。
駅を下りると、雪がぱらっと降ってきて、びっくり。

若干の失意を抱えつつ、8:09発の伊豆箱根鉄道に乗り換える。
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駿豆線はわりと混んでいる。

目的の原木には8:26着。
ここで、大量のじじばばが下りて、またまたびっくり。
みんなハイキングの格好である。
この方々全員、沼津アルプスが!?とくらくらしそうになったが、ふと駅舎の方を見ると、「JRさわやかウォーク」という幟が林立している。
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なにか催しがあるようだ。
まさか、登山地図で破線になっている、あの道は歩かせまい。
そう合点して、配られていた地図をもらうと、やはり、この近辺を10kmほど歩くコースであった。

初めは彼らと同じコースなので、一緒になって歩かなければならない。
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いきなり、うっとうしい。正面に見えるのは、本日1座目の茶臼山(128m)である。

狩野川の土手に上がると、彼らは右へ、私は左。
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昭和37年竣工、3連トラスの石堂橋を渡る。
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南に見えるのは、ロープウエーのある葛城山(452m)と城山(左、342m)。
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これが茶臼山の頂上。
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橋を渡って、岩崎集落の中にある村社天神社にお参り。安全祈願だ。
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境内にはもう梅の花が咲いていた。
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長い石段がある。
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これを登って、本殿の裏から尾根に出てしまおう、たぶん踏み跡があるのではないか、との下心もある。
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裏に回り込むと、踏み跡なく、やぶがひどいので断念。
折角登ったが、また下りる。

昭文社の登山地図は大抵、縮尺は5万分の1だが、伊豆は8万分の1。
やや小さく、登山口がわかりにくい。地形図にも徒歩道の表記がない。
登山口は分かるだろうかと思っていたら、ちゃんと標識があった。
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すぐ尾根に出るのだが、あまり道の状態はよくない。
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スズタケが繁茂している。

手書きの標識があちこちにある。
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登山地図で破線になっている大平山より東は、奥沼津アルプスというらしい。

尾根づたいにだらだら登っていくと、間もなく頂上らしきところに出るが、本当のピークには竹やぶがひどくて入れない。
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こんな状態である。
でも、それなりにやぶこぎもしたし、もちろん「登った山」には加える。

さて、次の日守山に向かおうかと、少し下ったら、なんと妙な場所に山名板があった。
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ここを一応、山頂ということにしてくれているのだろう。
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前方に、次の日守山がすでに見える。
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この縦走路は最高峰でも400mに満たない低山だが、それぞれの山の頂上付近はみな急峻で、必ずと言っていいほど、補助のロープが張ってある。
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沼津アルプスは遠くから眺めると、なだらかな稜線ではなく、それぞれのピークがぽこぽこして、とても凹凸が激しい。
それが実際に歩いてみると、こういう形で実感されるわけだ。

北へ下りると中里集落に通じる、茶臼山と日守山の鞍部。
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ここから標高差130mほどの登り。

20分ちょっとで、日守山(大嵐山)頂上。
しっかり柵があって、こちらからは、この柵を越えなければならない。
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ここは日守山公園ということになっている。

北側からは整備された遊歩道があり、さっきの「さわやかウォーク」の方々が大挙して登ってくる。
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なので、山頂もこの賑わい。
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ここの三角点の標高は192.2mとあるが、地形図には191.2mとある。
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地形図の誤記だろうか。

ここからは富士山の眺望が素晴らしいらしいが、裾野すら見えなかった。
その代わり、下界の眺めはいい。
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蛇行する狩野川。
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田方平野と奥は箱根方面。
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こちらは奥に愛鷹山。
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西には、手前に大平山、向こうに鷲頭山。
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やはりぽこぽこしている。

展望台で山名板の前に腕を置いて景色を見ている人がいるので、すいませんと言ってよけてもらう。
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この日は、結局こんな形で4人によけてもらった。多比峠で道標の近くに立ち止まっている人、徳倉山で標識にストックを掛けている人。きらら展望台で標識にひじを置いてしゃべり続けている人。みなさん、標識は写真を撮る人が多いので気をつけましょう。

ちょっと人酔いしてしまいそうなので、長居は禁物。撮影を終えたら出発する。
ここの下りも、ちゃんとロープがある。
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少し下ると、中世のやぐらのような、切石状態のところを見つけ
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何だろうと、ちょっと道を逸れてみると、なんと巨大な石切り場の跡があった。
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いつの頃のものなのだろう。

大平山までは延々アップダウンが続く。
景色の開けた場所に出た。見晴し場とある。
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南にさっきも見えた葛城山や城山が左に見える。
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その右奥には、伊豆半島のくびれ部に浮かぶ淡島と達磨山(982m)を望む。
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達磨山の手前、アンテナのあるのは小達磨山(791m)。

結構やせ尾根があったりして、並みの里山とは違う。
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さすがアルプス。

このあたりは礫岩が多い。
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これは何が口を開けているように見えますか?
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大きな岩の上に出ると再び展望が開け、南に大男山(207m)。
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はるか南に万二郎、万三郎の天城山。
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岩から先に進むには、このハシゴを下らなければならない。
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巻き道もそう簡単な道ではない。
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ここを通過したところで、杖を持った単独の高齢男性とすれ違う。
彼は、大平山はよく登るが、この道は通ったことがないという。
「この先がこのルート最大の難所ですよ」と伝えた。

礫岩の壁の横を行く。
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そして北側が開けた場所に。
沼津アルプスの支脈がお饅頭のように並ぶ。
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どれも登れるんだろうか。
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三島市街。
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田方平野。
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ちょっと分かりにくいが、箱根の駒ヶ岳(右)と神山(左)。
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再びロープ。そしてハシゴ。
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標高300mを超えると、やっと雪が。
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日守山から1時間半近く、11:19にやっと大平山(356m)に到着。これで「おおべら」と読む。
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すこし早いがここでお昼にする。
ベンチは賑やかな女性4人組みに占拠されていたので、高さも微妙で不安定なこの金属のベンチに座る。
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メニューは稲荷寿司3個パックと鮭のおにぎり、ホットキャラメル。
食べている間に、鷲頭山方面から3人の女性がやってきたが、彼女たちは座る場所を探した挙げ句、横になった丸太に腰掛けた。

山頂は木々に囲まれ、眺望はほとんどなし。わずかに北のすき間から江浦湾が見えたのみ。
ここを境に東は奥沼津アルプスで、標識などは「沼津奥アルプス大平会」が整備している。
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そして、この先、西の沼津アルプスは沼津アルプス保全協会の管轄。
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「沼津アルプス」の名は1980年に命名されたことを知る。

さて、25分ほど休んで出発。
正面に鷲頭山(392m)が見える。
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なかなか手ごわそうだ。

(つづく)
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