山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

破風山

【2014年1月18日(土):破風山】

まだ未報告の山行が10件以上残っているが、忘れないうちに、直近の山行を書いてしまおう。
前夜は同窓会の行事で帰宅が午前様になってしまった。
いつもなら、それでも早起きをして出かけるのだが、さすがに今回はその元気がなく、目が覚めるまで寝ていることにした。
起きた時間によって、どこに行くか決めよう。

目覚めたのは7時過ぎ。
曇りだったので、「もう今日は止めようかなあ」とも思ったが、1日家にいると絶対、「ああ行けばよかった」と後悔するに違いないことは分かっていたので、えいやあっと出かけることにした。

行き先は秩父の破風山。「はっぷさん」と読む。
調べてみると、皆野駅から破風山、大前山、天狗山を縦走し、バス停のある小前入口までコースタイムは4時間5分。帰りのバスの時刻は13:53。
今から出発すると、皆野駅着が10:10なので、かなりタイトではあるが、不可能ではなさそうだ。

そのつもりで出発。新所沢駅8:41発の電車に乗る。
所沢で特急ちちぶ7号に乗り換え。
車中さらにいろいろと考える。
バスに乗り遅れたら、駅まで2時間以上、車道を歩かなくてはいけない。
初めての道なら、まだそれもいいが、実はこの道は以前、車で来て、くまなく撮影を終えている。秩父華厳の滝も水潜寺も旧日野沢小学校も。

そうだ! 行きにちょうどいいタイミングのバスがあったら、それに乗って小前入口まで行ってしまえば、帰りのバスの時間を気にする必要はなくなる。
見てみると、なんと日野沢線のバスが皆野駅前10:15発。
ドンぴしゃじゃないか。逆コースに決定!。

それと帰りには、日帰り温泉に寄りたいなあと思って、地図を見てみたら、皆野駅側に下りずに、風戸方面に下りれば、バス停の真ん前に秩父温泉・満願の湯があるではないか。
結局帰りのバスの時間を気にすることには変わりなくなってしまったが、歩く時間も2時間50分と、1時間以上短縮できる。
最終的にはそういうプランに決定。
あとは車窓を見ながら、車中のんびり過ごす。
もう杉林が赤く染まり始めていて、久々に花粉の恐怖を思い出した。

横瀬で秩父鉄道に乗り入れる各駅長瀞行きに乗り換え。
久々の秩父鉄道だ。
皆野駅には定刻通りに到着。
乗り換え時間が5分しかないので、ホームから見えた破風山らしき山を1枚だけ撮って、急いで改札を出る。
DSC_8274.jpg

駅前には「満願の湯」の送迎車が来ていて、「お、これは帰りに使えるかも」と思いつつ、運転手さんにバス停の場所を聞く。
100mくらい離れた場所にターミナルがあって、皆野町町営バスが2台並んでいた。
こちらが私の乗った日野沢線の西立沢行き。
DSC_8276.jpg
もう発車まで1~2分しかないが、運転手がまだ乗っていないことをいいことに、待合室のある建物に入って、トイレを済ませる。
運転手らしき人は詰め所で同僚と雑談をしていて、時間通り発車させる気がない。
3分も遅れてやってきて、10:18発車となった。
その直前に、4人の若者がどどっと乗ってきたので、彼らにとってはラッキーだったろう。
乗客は私を含め6人。

このバスはまっすぐ満願の湯方面には向かわず、役場だの福祉施設だのを寄り道して行く。だから、登山口までそう大した距離でもないのに30分かかった。
4人組は秩父温泉で、もう1人の男性が札所前(水潜寺前)で下りた。

小前入口バス停には10:45着。
DSC_8278.jpg
軽くストレッチをして、10:47出発。今日は小さなザックでとても軽い。

はじめはしばらく、林道小前線の舗装道路を歩く。
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2つ目の分岐に立派な神社があった。
DSC_8282.jpg

ここは峠になっており、見下ろすと小前の集落の一部が見える。
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ここで左折し、さらに細い林道に入る。
DSC_8288.jpg

林道の尽きたところが大前集落。
DSC_8291.jpg

ここに道標があったので助かった。
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今回は地形図なしなのだ(たまたま「皆野」の2万5000分の1を買っていなかった)。

この集落は標高530mほど。北東方面の展望がきいた。
これはゴルフ場を抱えた宝登山(ほどさん)。
DSC_8300.jpg
右肩にロープウエーの山頂駅が見える。

その左には山腹の高松集落の向こうに、外秩父の大平山(539m)が望めた。
DSC_8301.jpg

これは城峯山(1038m)から東に延びる稜線。
DSC_8302.jpg

さていよいよ登山道に入る。
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路傍には幕末期の石碑群。
DSC_8304_20140119223217ae5.jpg

少し登ると分岐に出る。
DSC_8307.jpg
これは標識がないと分からない。
当然「登った山」を稼ぐため、遠回りの右の道を選ぶ。

植林の中の道。
DSC_8308_2014011922314157d.jpg
真っすぐ登っていく。

植林を抜けると落葉樹の明るい道に。
DSC_8310.jpg

尾根に出ると
DSC_8311.jpg

まもなく天狗山の頂上。
DSC_8314.jpg
このお社は「お天狗様」だそうだ。
ここまでバス停からわずか40分。コースタイムは1時間10分だから、いきなり随分、時間を節約できた。

眺望としては北武蔵の山々の稜線が見える程度だった。
DSC_8317.jpg
撮影だけして通過。

ここから40mほど一気に下る。
DSC_8320.jpg
結構な急坂である。

正面が大前山(659m)。
DSC_8323.jpg
40mほど登り返す。

この山にはしめ縄がかかっている。
DSC_8324.jpg

で、初めてのクサリ場。
DSC_8327.jpg
でも、3点支持で十分登れる。

クサリ場を登り切った場所が展望全開。
DSC_8328.jpg
中央左のピラミッドが武甲山(1304m)。
その右奥に連なる稜線は長沢背稜。

秩父市街と二子山(右)。
DSC_8331.jpg

奥武蔵の最高峰・丸山(960m)。
DSC_8332.jpg

全体で見るとこんな感じ。
DSC_8333.jpg

これは雲取山方面だが、ちょっと同定は難しい。
DSC_8334.jpg

西には、城峯山(左)がくっきり。
DSC_8337.jpg

大前山頂上直下にある神像。
DSC_8340.jpg
首が欠けている。

で、11:40、大前山を通過。
DSC_8342.jpg
このあたりで今日初めて人に会う。
単独のじいさんだった。

この先にも何か所かクサリ場があった。
DSC_8344_20140119223017b42.jpg
これを登るとまた展望が開けた。

振り返ると、天狗山。
DSC_8345.jpg

奥秩父方面。
DSC_8346_201401192230215ec.jpg

このあたりはヤセ尾根であったり、クサリ場があったりで、低山にしてはスリルのある道だ。
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すると、ピークとも言えない場所にいきなり鞍掛山の標識が。
DSC_8353.jpg
これは登山地図にも載っていなかったので、得した気分。
堂々と「登った山」の1つに加えさせていただく。

と、目の前に巨大な岩が。
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登山地図に出ている「奇岩ノッキンボウ」とはこれだろう。

と思って回り込むと案内板があった。
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「ノッキンボウ」ではなく「ニョッキンさま」ではないか。
「金精大明神」というから、男根の神様である。岩の形状そのまんまだ。

その先には「富士山浅間大神」の石碑。
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明治26年の建立と彫ってあった。

あとは一気に下り、鞍部が札立峠(約535m)。
DSC_8367.jpg
ここはかつての巡礼道で、33番菊水寺から34番水潜寺を結ぶ道だった。
その名は、その昔、大干魃の時、旅の僧が「雨を祈らば観音を信ぜよ」の教えを書いた札をここに立てたことに由来するという。

ふと菊水寺方面の道を覗くと、なんと廃屋がある。
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これはかつての峠の茶屋的な存在だったのだろうか。

中を覗いてみたが、家財道具はそっくり持ち出されており、いつまでここに住まっていたのかの手がかりがない。
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でも、アルミサッシも入っているし、少なくとも高度成長以降くらいまでは住んでいたと思われる。
車の入らない場所だから、お年寄りには随分不便だったことだろう。

峠に戻ると、2人目の人とすれ違う。やはり単独のおじさんだった。
破風山への登りは明るい道で、日だまりハイキングと言うにふさわしい。
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頂上直下から見える、城峯山とその山腹にへばりつく山村が美しい。
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12:17、山頂に到着。
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歩き始めてから、ちょうど1時間半。コースタイムより30分早かった。

明るい山頂で、南側が広く開けている。
これは武甲山方面。
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のぺ~っと横たわるのが簑山(美の山)。
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奥に奥武蔵の山々。
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皆野町市街と外秩父の山々。
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上が失われた石祠の台に腰掛けて昼食。
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あったかくてゴアを脱いでしまったほど。
でも風呂に入ってもバスに間に合うよう、おにぎり2個を急いで食べる。

わずか15分ほどの休憩で出発。
アセビのトンネルを抜けると
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休憩舎に出る。
DSC_8404.jpg

もちろん休憩などはせず、左に猿石を見て
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小走りに駆け下る。

風戸分岐では左が新しく作った道(登山地図では破線になっている)が皆野駅方面に通じており、「山靴の道」という名称になっている。
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私は今回はメジャールートの秩父温泉への道を行く。
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分岐から5分ほどで風戸(ふっと)の集落に下りてきた。
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山村というのは、構図的にとても美しい。

このあたりはヒカゲツツジが初夏に咲くのだそうだ。
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これは「風戸の鏡肌」と呼ばれる1枚岩。
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この光沢は断層で岩がずれる際に、その摩擦でできたのだそうだ。

説明は斜め読みして、八王子様も軽く会釈しただけで通過。
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13:08、下界まで下りてきた。
これは温泉をもらって帰れる施設。
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立派な石祠。
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秩父温泉にはどうやら、満願の湯のほかに町営温泉の「水と緑のふれあい館」もあるようだ。
町営の方が安そうだったが、今回はもう頭がすでに「マンガン」になっていたので、そちらへ行く。
DSC_8448.jpg
現在13:10、バスの時間は14:05だから余裕だ。

お風呂はまだお昼過ぎなのに結構、人がいた。
露天風呂にもゆっくり浸かり、ダウンを着込んで、バスを待つ。
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14:20過ぎに皆野駅に到着。
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14:30の熊谷行きに乗り
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帰りは東武線経由で帰宅。明るいうちに帰宅できた。
いつもへとへとになるけど、余力を残して帰宅できるハイキングも悪くないなと思った次第。

【行程】2014年1月18日(土)
新所沢=皆野=小前入口(10:47)~大前集落(11:10)~天狗山(11:27)~大前山(11:40)~鞍掛山(11:49)~札立峠(12:00廃屋撮影12:05)~破風山(12:17昼食・撮影12:34)~風戸分岐(12:50)~満願の湯(13:14)=皆野=新所沢
※所要時間:2時間27分(歩行時間2時間10分)
※登った山:4座(天狗山、大前山、鞍掛山、破風山)
※歩いた距離:5.7km


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