山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

尾瀬(中)

【2013年10月4~5日:尾瀬】

尾瀬ヶ原の南辺にある稜線を鳩待峠から歩いて、皿伏山を越えてきた。
天気は今イチだったが、皿伏山の下りで、やっと燧ヶ岳(2356m)を見ることができて感激。
気分をよくして、まもなく現れた小さな湿原(尾瀬沼まで1.4kmの地点)の真ん中で昼食。
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木道も老朽化していて雰囲気のある場所だ。
ここから燧は見えないが、陽も差して明るくなってきたので、お昼にはいい頃合いだ。
コンビニおにぎりと味噌汁。

ひとり静かに食べていると、近くの林の中でガサゴソと音がする。
(まさかクマ!?)と思い、あえて「あー」とか「オー」とか大声を挙げたら、大きな角を乗せたオスジカが左の林から飛び出し、木道をまたいで、右の林の中に入って行った。
あわてて写真を撮ろうとしたが間に合わず、林の中からギャーとかピーとかいう鳴き声が聞こえてくるだけだった。

20分ほど休憩して出発。
15分ほどで大清水平に出た。
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ここは広い。

朽ちた木道も味わい深い。
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紅葉もとてもきれいだ。
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湿原の真ん中あたりまで進んでくると、左手に燧ヶ岳が見えてきた。
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この湿原は訪れる人が少ないようだが、実にもったいない。
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湿原を通り過ぎると、まもなく尾瀬沼が見えてくる。
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湖岸の南岸分岐に13:17着。

ここから西へ湖岸を半周し、遠回りして東岸の長蔵小屋に向かう。
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湖岸だから平らな道だろうと思っていたが、小刻みなアップダウンがあって、かなり消耗する。
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「あっ」とか「うっ」とか、声が漏れるようになってしまったが、それでも素晴らしい紅葉に励まされつつ、頑張って歩く。
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対岸に檜高山(1932m)が見える。
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西岸の深い切れ込みを過ぎたあたりで、やっとハイカーに出会う。
若いカップルや老夫婦と相次いですれ違った。
西岸の小沼湿原(1665m)に出ると、正面に燧が見える。
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あいにく山頂部に雲はかかっているが、なかなかかっこいい。

不思議な四角の岩を過ぎ
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沼尻川を渡ると、そこは福島県。

まもなく沼尻平に到着した。14:02。
沼尻休憩所に一旦荷を下ろす。
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しかし営業は午後1時で終わっていた。
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ここは長蔵小屋の経営で、スタッフは夜の準備のため、小屋に引き揚げたのだろう。
まあ何も買うつもりはなかったので影響はない。

相当疲れていたので、ベンチに横になる。
ただ、それほど寝心地がいいわけでもなかったので、すぐに起きて、あたりを散策。

見上げると、燧のガスがすこしとれて、いくつかのピークが確認できた。
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これはミノブチ岳(2220m)。
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こちらは御池岳(柴安嵓)。
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これは赤ナグレ岳(2249m)。
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沼尻平は草紅葉のじゅうたんが鮮やか。
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トイレは200円だったので、使わずに我慢する。

休憩所から見た檜高山。
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このあたりでは十数人のハイカーが休んでいた。適正規模だ。
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ハイシーズンやあす土曜日などは、どのくらい混むのだろう。

15分ほどぶらぶらして出発(14:17)。
草紅葉の中を燧ヶ岳に向かって一直線に木道が延びている。
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疲れている体には木道はありがたい。景色を眺めながら、とぼとぼ歩いていく。
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大入洲半島を過ぎて、浅湖湿原に出ると、対岸に長蔵小屋が見えてきた。
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浅湖湿原を横断したところで
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燧ヶ岳に向かう長英新道を左に分ける。
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再び樹林帯に入り、すぐに今度は大江湿原に出る。
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もうすぐ近くに見える長蔵小屋は、木造校舎のようだ。
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ここは左に沼山峠に行く道が通じている。
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さすがにこのあたりまで来ると人通りが多い。

湿原の真ん中でハーモニカの練習をしている青年がいた。
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いろんな曲を吹いていたが、残念ながらどれも初心者に毛の生えたような程度だった。
ただ、控えめな音で吹いていたので、その遠慮深さはよかった。

大江湿原を貫流する川。
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15:19、ようやく今夜の宿、長蔵小屋に到着。
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やはり明治の小学校のようなたたずまいがある。

チェックインをする前に、周辺の写真撮影を済ませる。
長蔵小屋の売店。ここで燧のバッジを買った。
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尾瀬沼ビジターセンター。
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尾瀬沼ヒュッテ。ここは完全個室だそうだ。
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長蔵小屋の別館。
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長蔵小屋の無料休憩所。
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長蔵小屋の裏側。
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かつての長蔵小屋?
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長蔵小屋の裏から見る尾瀬沼と燧ヶ岳。
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明日は晴れてくれるといいのだが、曇のち雨の予報。

さて、いよいよチェックイン。15:40。
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部屋は2階の7番。空いていることもあり、6人部屋を一人で独占できた。
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靴は部屋まで持ち込み、窓のところに置くことになっている。
こたつもあり、暖房費100円込みで、1泊2食で8500円。

これは1階の案内図。
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廊下は古い旅館のような風情。
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わらじを脱いだら、まずはお風呂。
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環境保全のため石鹸やシャンプーは使えないが、湯に浸かれるだけでも非常にありがたい。
豊富な水を薪で湧かしているのだ。
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いい湯であった。

しばらく山行メモを付けて、5時から夕食。
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メニューは豊富だ。
実は、長蔵小屋の元女将は私の高校の大先輩にあたり、今回そんなご縁もあってビールを1本サービスしてくれた。ありがとうございます。

夕食の席で隣り合わせたのは、島根から来たという老夫婦で、もう尾瀬は4日目になるんだとか。しばらく妻が膝を痛めていたが、最近調子がいいので出かけてきたらしい。
この日は燧ヶ岳に登ってきたという。朝はガスがかかっていたが、午後から晴れるという予報を信じて登ったら、本当に晴れて尾瀬沼もしっかり見えたと喜んでいた。
明日は大清水に下り、日曜日に日光を回って帰るそうだ。
そんな雑談をしながらの楽しい夕食となった。

部屋に戻ってからは、こたつの中で引き続きメモを書き、部屋からの夕景を撮影。
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18:30からはビジターセンターで尾瀬のビデオ上映を見学。
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尾瀬の環境保全の歴史や植物の解説が勉強になった。
東電が整備している木道は長さ4m、幅50cmの国産カラマツ(耐用年数7~8年)で1本なんと40万円もするという。それが延長65kmにわたって敷かれているというから、一体いくらかかっているのだろう。

さて小屋に戻る。
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明日は4時に起きて出発して、燧に登る予定なので、朝食は弁当にしてもらった。
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夜は温かい布団で、ぐっすり休んだ。

翌朝4時起床。目覚ましのアラーム音が止まらなくてあせったが、スマホの電源を切ることで解決。焦って、本当に目が覚めてしまった。

出発時、小屋番のお兄さんに聞かれたので、長英新道から登り、ナデッ窪経由で沼尻平に下りると伝えたら、ナデッ窪を下りに使うのは、この天気では滑って非常に危ないというので、アドバイスに従い、逆コースをとることにした。

4:25出発。外は真っ暗。星も出ていないので曇ってる様子。
でも雨は降っていない。
ヘッドライトを点けて、昨日歩いてきた道を戻る。

ちょっと気味が悪かったが、5時すぎに沼尻休憩所に到着。
まだ暗かったので、ここで朝食を食べながら明るくなるのを待つ。
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結構大きなおにぎりだった。

早暁の尾瀬沼。
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着いた時は燧の頂上部分は雲の中だったから、ああこれは無理だなと思っていたのに
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ガスは次第に晴れてしまった。
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これは悩ましい。行くべきか行かざるべきか。
結局は断念。これから天気は下り坂。またガスがかかる可能性が高い。
大丈夫かもしれないが、もっと条件のいい日に来た方がいいだろう。
尾瀬にはまた何度も来ることになるだろうし。

というわけで空が白々としてきた5:42、尾瀬ヶ原に向けて出発した。
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すぐ先で、古い木道と新しい木道の付け替え工事が行われていた。
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川を渡ると、白砂田代という湿原に出る。
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夜明け前の湿原はなんとなく神秘的。

真っ黒な池塘の水面に回りの木々が映っている。
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濃い緑、淡い緑、黄色のグラデーション。
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線対称の図形に見える水草。
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尾瀬の紅葉は美しいと実感する。
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6時すぎ、白砂峠を通過した。
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(つづく)


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