山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

石老山(下)

石老山の山頂にいる。

まずは、さっき融合平見晴台で拾ってきた落とし物の主を捜す。
「すいませーん、どなたかスカートを忘れた方いませんか?」と大声で呼びかけると、おばさんが「あら私のだわ」と寄ってきた。
一応お礼は言ったものの、それほどありがたがっていなかったのは心外。
おれだったら何度も何度も頭を下げるだろうなあ。

とにかく頂上の日の当たるベンチは彼ら団体に占拠されていたので、少し下にある日陰の少し寒いベンチへ移動。
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(あちらは暖かそう)

でも今日は久々にしゃぶしゃぶだ。
これをするために近場を選んだのだ。
食べるのに夢中になり、写真を撮るのを忘れた。残念。

満腹になったところで、団体さんも消えたことだし、頂上に戻って、いま一度撮影大会。
これは丹沢方面。
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左から丹沢三峰、丹沢山(1567m)、いくつか飛んで右のピラミッドが蛭ヶ岳(1673m)。

こちらは丹沢主脈。
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手前から焼山(1060m)、黍殻山(1273m)と続き、左奥の三角錐が蛭ヶ岳。

このあたりは道志山塊の低山。
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右奥は御正体山(1682m)かな。

案内板。
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この山の標高は694mということになっているが、地形図では702mとある。
694mというのは、ここから西に100mほど離れた場所にある三角点の高さだ。
どうも、世間には三角点信仰というものがあり、山の高さを頂上の実際の高さではなく、近くにある三角点の高さを公式記録とする場合が少なくない。
私はピーク主義をとる。

最後の締めに写真を撮ってもらう。
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さて出発。
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これがさっき触れた三角点。
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すれ違ったおじさんが、「なんであんな低いとこに三角点があるんだ」とぶつぶつ独り言を言っていた。
思うに、こんな事情があったのではないか。
この三角点を設置した当時(おそらく明治時代)、こういう里山は木々を燃料にするためことごとく伐採され、はげ山になっているところが多かった。
石老山の場合、本当のピークには木々が残っており、この場所の方が見晴らしがよく、測量点とするのに都合がよかったのだろう。
心の中で、おじさんにそう告げつつ、意外に急な坂を下っていく。

勾配がゆるやかになると、なんだかもう夕方の雰囲気。
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木々のすき間から相模湖に浮かぶ島が見えた。
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誰かのプライベートアイランドだろうかと思ったが、実際は監視塔のようなものだった。

低山もすっかり初冬のたたずまいである。
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下り気味に歩いてきたが、ちょっとしたこぶに「大明神山」という標識があって感激。
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ここは551m標高点で、思いがけず「登った山」を1つ稼げた。
頂上には、ふもとの鼠坂(ねん坂)にお住まいの小川幸信さんが平成5年に奉納した石祠があった。

そのすぐ先が大明神展望台。
ここからの相模湖の眺めも見事だ。
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中央道が吸い込まれていくのは影信山(727m)。

右手には南高尾山稜。
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南には丹沢の峰々。
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凹んだところが犬越路。右が大室山。
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富士山もシルエットだけになってきた。
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西を見ると、累々と重なりすぎて分かりにくいが、最奥は三ツ峠山。
DSC_5841_20140107064052cce.jpg
右の黒い山は倉岳山(990m)かな。

その少し右に滝子山(1590m)。
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手前に百蔵山(1003m)。左奥は大蔵高丸、右奥は黒岳(1988m)。
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権現岳(1312m)と手前に扇山(1138m)。
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三頭山(1528m)。たぶん。
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雲取山と七ツ石山(中央、1757m)。
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茅丸(右、1019m)と生藤山(左)
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陣馬山(左端)から影信山への稜線。
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小仏峠(左)と城山(右、670m)
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相模大橋と相模ダム。
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景色を十分に堪能し、下山する。
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わりとすぐ林道に達し、相模湖休養村キャンプ場を通過する。
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正面にさがみ湖リゾート・プレジャーフォレストの観覧車が見えた。
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バスの時間を調べると、まだ随分待たなければならない。
歩いても1時間程度だとは思うが、この看板に釣られて下りていく。
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こんな季節のこんな時間に営業しているのかも全く分からないが、とにかく行ってみる。
一応「只今運航中」と書いてあるから大丈夫だろう。

湖畔まで下りてくると、じぇじぇ、今舟が出たばかりだ。
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しかし、あれははしけで、桟橋に着くと
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女性が「これから迎えに行きます」と合図をしてくれた。

しかし、大人600円とは、ちと高い。
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みの石滝キャンプ場が運航しているようである。

すぐにボートが迎えに来て、大きな船に連れて行ってもらう。
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乗ったのはこの船。
すでに、4~5組10数人ほどのハイカーが乗船していた。
最後に私を乗せて出港。

なんと船長は、はしけを操っていた女性。
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お金の徴収からともづなの扱いなど、みなこの若奥さんみたいな人がやっている。
団体さんの一人から「お嫁さんですか、娘さんですか」との質問が飛び、嫁と判明して、歓声が上がった。みな感心したのである。

水位が低いのは、護岸工事をする季節だからとのこと。
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船が湖面を静かに滑っていく。
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あれが石老山だ。

陽もとっぷりと暮れて、見事な夕景である。
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権現山がこんなふうに見える。
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10分ほどで湖畔に到着。
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上陸すると懐かしい昭和の光景が待ちかまえていた。
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射的~~~!

レトロなゲーセン。
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しぶいお土産物屋さんと旅館。
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もう旅館は営業していないんだろうなあ。
昭和20~40年代にかけて全国各地にダムが建設され、ダム湖が観光地になった。
しかし、それも今は昔。
ダム湖観光は完全になくなったわけではないが宿泊するところではなくなった。

昭和レトロムードを堪能して、相模湖駅に向かう。
途中、臨湖台なる場所を通過。
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16:40、駅に到着。
最初はどうなることかと思ったが、実に楽しい1日だった。


【行程】2013・12・14(土)
相模湖病院・登山口(11:40)~顕鏡寺(12:00撮影12:05)~八方岩(12:26)~融合平見晴台(12:38撮影12:41)~石老山(13:15昼食・撮影14:02)~大明神山(14:50)~大明神展望台(14:56撮影15:08)~休暇村(15:38)~渡し舟乗り場(16:02)=相模湖畔(16:20撮影16:28)~相模湖駅(16:40)

※所要時間:5時間(3時間50分)
※登った山:2座(石老山、大明神山)
※歩いた距離:6.7km


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