山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

茅ヶ岳(上)

何度も報告が前後するが、今回は10月12日(日)に行った茅ヶ岳山行をご紹介する。
茅ヶ岳(1704m)は日本百名山の深田久弥終焉の地として有名で、ニセヤツとしても知られている。
中央本線で信州に向かうと、韮崎の手前あたりから八ヶ岳によく似た山容の山が右手に現れる。
一瞬、「八ヶ岳だ!」と思ってしまうのだ。

茅ヶ岳は金ヶ岳(1764m)とセットにして周回コースがとれる。
コースタイムは5時間ほど。
この時は、2月に西丹沢の檜洞丸をともに登った職場の同僚Mさんと、7月に同じく西丹沢の大室山を一緒に登った、やはり同僚のYさんと3人の山行。
日だまりハイキング派(ヒマラヤ経験も豊富なのに)のM君は「どのくらい歩くんですか?」といつも、しぶしぶ。
「登り2時間ちょっとですよ」
ああ、そのくらいならってことで来てくれた。

Yさんは翌月から長野に転勤が決まったとのことで、壮行登山という形になった。
朝7時に京王線高尾山口駅に集合。
私のパジェロミニで、2人を登山口のキャンピカ明野ふれあいの里まで運ぶ。
中央道の韮崎ICを下りて、茅ヶ岳広域農道を行くのだが、農村公園あたりからの山岳展望は実にすばらしかった。
富士山、甲斐駒、鳳凰三山…車を止めて写真を撮りたかったが、先を急いだ。

9:15、登山口に到着。
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少し雲がかかっているが、振り返ると鳳凰三山。
DSC_0002.jpg
右端に地蔵岳のオベリスクがちょこんと天を突いている。

準備をして、9:30に出発。
ここは標高ほぼ1000m。7百数十mの登りだ。
まずはしばし林道を歩く。
DSC_0007_20131220222058505.jpg

10分弱で、金ヶ岳への登山道に入る。
DSC_0010_2013122022210042f.jpg

ここに貼り付けられている記事を読むと、この山で異常なことが起きていることが知れる。
記事は、2007年10月30日付の山梨日日新聞。
「茅ヶ岳標柱また壊される」とある。
その下に、茅ヶ岳登山愛好会なる団体が書いた説明とメッセージが加えられている。
この標柱は執拗に破壊が繰り返されたようだ。
抜き取り2回、字の削り取り1回、切断1回、折り曲げ1回
直しても直しても、壊される。
DSC_0011.jpg
愛好会は「此れほど迄も、執拗に破壊するのは何か深い理由があると思います。……標柱設置反対の理由を是非お聞かせ下さい」と犯人に訴えている。
記事は6年前のままなので、その後、破壊行為は止まったのかもしれないが、確かに不思議である。
深田久弥に恨みがあるのか、愛好会の誰かを憎んでいるのか。
謎だ。

首をひねりながら、登山道に足を踏み入れる。
最初は尾根筋のなだらかな道。
DSC_0012_201312202220299d1.jpg

15分ほど歩くと、頂上まで2kmの標識。
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トカゲ発見。
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1時間ほど登ったところで小休止。
Mさんはふだん会社に行くような格好で来ている。
一見、山をなめているように見られるかもしれないが、彼なりに考えてはいるようだ。

10:54、あと1km地点を通過。
DSC_0022_20131220222037ea8.jpg

標高も1500mを超えてきて、木々もだんだん色づいてきた気がする。
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道はだんだん傾斜を増してきて、岩なども出てくる。
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しばらく登ると、単独のおばさんが下りてきた。
挨拶すると、「茅ヶ岳はこちらでいいんですか」とトンチンカンなことを言う。
「茅ヶ岳はあの山ですよ」と右の方を指さすと、「ああ、やっぱり。どうりでおかしいと思った。こんなに下るわけないと思ったもの」と引き返し始めた。
結構ブツブツ独り言をいう人で、この人と金ヶ岳まで登らないといけなくなるのかと、げんなりしたが、足の速い人で、じきに見えなくなってしまった。

どうやら観音峠から登り、茅ヶ岳に行く前に金ヶ岳も登ってしまおうと思ったようだ。
その後、茅ヶ岳に行くには一旦南峰まで来た道を戻らなくてはならないが、勘違いしたのか別の道を下りてしまったというわけだ。
我々と出会わなければ、おかしいおかしいと思いつつ完全に下りてしまったことだろう。
彼女とは、南峰の下りでもう一度会った(あちらは茅ヶ岳からの帰り)ので、本当に足の速い人だった。

そんなこんなで、とうとう富士山が見えるポイントに。
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この時点ではまだ、冠雪していない。
ちょっと締まりのないお姿だ。

左手の木々のすき間から、本物の八ヶ岳が見えた。
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左から編笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳。

こちらは茅ヶ岳と富士山のコラボ。
DSC_0043_20131220222011c2c.jpg
いい天気だ。

甲府盆地と毛無山。
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毛無山の手前は蛾ヶ岳(ひるがたけ)。

茅ヶ岳の全容が見えてきた。
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ほんのり色づいている。

茅ヶ岳と南峰の鞍部から見えるのは鬼頬(おにがわ)山。
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おお、八ヶ岳もすっきり。
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振り返ると、左から地蔵岳、アサヨ峰、甲斐駒、鋸岳。
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地蔵岳と観音岳の間から北岳が覗く。
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あれが目指す頂上。
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こちらは金ヶ岳のすぐ南にある南峰。
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セットにすると、こうなる。
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岩場。
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登ってきた稜線を見下ろす。
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景色を楽しみながら登っているうちに、金ヶ岳山頂に到着(11:47)。
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さみしい看板。

でもアゲハの撮影に成功。
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頂上からは甲府盆地が見えるだけ。
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とにかく昼食。私はコンビニおにぎり。
のんびり食べて、30分ほどで出発。

南峰には15分ほどで到着。
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ここで昼食をとっている団体さんがいた。

そのすぐ先からは眼下に太刀岡山(1295m)が望めた。
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その右後ろは昇仙峡の羅漢寺山。さらに後ろの稜線は水ヶ森(1553m)だろうか。

平見城の黒富士農場。
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こちらは黒富士や曲岳あたりの山塊。
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これらは11月29日にみな登った。

南峰まで来ると、茅ヶ岳と富士山の位置関係が変わった。
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左後方には、金峰山。
DSC_0101.jpg
あそこには2度登ったが、すっかり気に入った。
もう一度、今度は瑞牆山荘の方から登りたい。そうすると四方の道に足跡を付けたことになる。

曲岳(左、1642m)と八方峰(右)
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金ヶ岳と茅ヶ岳の間にある深い谷。
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秋めいた、いい眺め。
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振り返って見る南峰。
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どんどん下っていくと、石のトンネルが見えてきた。
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石門というやつのようだ。
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下から見上げると、このように見える。
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紅葉しかけの木々。
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茅ヶ岳の登りにかかりながら、M君と話していると、彼は意外なことを言う。
北アルプスのような稜線はあまり好きじゃないそうだ。
ヒマラヤなど海外の山に行ってみると、日本の山の特徴はむしろ、多雨による樹林だそうで、景色のいいところより、樹林帯の中を歩くのが「日本らしく」て、好きらしい。
だから、北より南アルプスが好みだとか。
へ~~~っと思ってしまった。
でも、私は景色が見えないとダメだ。まだ修行が足りない。

(つづく)
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