山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

甲武信岳・奥秩父主脈(3)

甲武信小屋の朝、4:45くらいに起床。
朝食は5時。早い。山頂で御来光を見る人に配慮した時間なのだろうか。
おかずは実に質素だ。

準備を済ませて、5:40、まだ暗い中、ヘッドライトを付けて出発。
これは木賊山(2469m)のシルエット。
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10分ほど登ると、展望が開ける。
これは夜明け前の富士山。
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広大な雲海だ。アップにすると、こんなお姿。
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実に端正で、風呂屋のペンキ絵のようにも見える。

昨夜いろいろとおしゃべりをした秩父山岳連盟のお兄さんは
「おれも何度もここに来てるけど、こんなによく富士山が見えるのは初めてだ。素晴らしい」と何度もつぶやいていた。
どうやら、私はラッキーだったようだ。

まだ目覚める前の名峰たち。
八ヶ岳のうち、赤岳と横岳。
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南アルプス・白峰三山。
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国師ヶ岳(左、2592m)と金峰山(右、2599m)
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槍穂高。
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鹿島槍、五竜のあたり・・・かな。
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白馬三山。
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北アルプスを見るのが、再び山頂に登ってきた目的だった。
満足じゃ。

浅間山(右)から四阿山への稜線。
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甲斐駒。
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水師(手前、2396m)、富士見(奥、2373m)への尾根は霧氷に覆われている。
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だいぶ明るくなってきた。
みな完全防寒で御来光を待つ。
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破風山や雁坂嶺方面の稜線はごらんのような分厚い滝雲。
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これは陽が昇ると雲散霧消してくれるのだろうか。
しかし、ほんとに津波のような滝雲だ。

さあ、間もなく。
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来た~~~~! 日の出は6:12。
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富士山もモルゲンロート。
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回りの様子もやっと見えてきた。
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こちらも霧氷だらけだった。出かける時、温度計は-5℃を差していたもんなあ。

五丈石も甲斐駒も赤く染まる。
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八ヶ岳も真っ赤っか。
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みんな大感動。
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実は大海原に浮かぶ富士山はあんなに小さい。

神秘の世界を堪能し、立ち去りがたい思いを胸に下山。
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樹林にも朝日が差している。
あの滝雲の行方だけが心配だ。

小屋もすっかり朝。
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煙突のけむりにぬくもりを感じる。

まずは木賊山の北斜面を巻いて、奥秩父主脈の稜線に向かう。
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樹林の間から、三宝山(2483m)がのぞく。
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7時ちょうど、主脈に合流。
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ここからがあこがれの縦走の始まり。
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最初だけ平らだが、一気に標高差300m以上も下る。

目の前、破風山(2318m)にはまだ滝雲が勢いよく流れている。
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周囲を見渡しても、山にガスがかかっているのは、ここだけだ。
風の通り道なのだろうか。

下りの途中、一旦展望のよい場所に出る。
振り返ると木賊山が見える。
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こちらにも、ちぎれた雲が流れていく。

あれは縞枯れ現象だろうか。
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お、破風山の頂上が一瞬見えた。
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この調子で消えてほしい。

しばらく縞枯れの中を歩く。
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随分、若い木が枯れている。これはちょっと不思議な気がする。

眼下に広瀬湖。
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7:40、笹平に下りてきた。
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木賊山と破風山のコルにあたる。標高は約2085m。
その名の通り、林床は背の低いササが一面を覆っている。

比較的新しい避難小屋があった。
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恒例で中を覗かせてもらう。
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ストーブの残り火がないので昨夜は誰も泊まらなかったようだ。

さて休憩はとくにせず、破風山への登りにかかる。
標高差は230mほど。最初は緩やかだが、後半は急登である。
寒々しい光景だが
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霧氷がキラキラ輝いている。
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急坂は露岩帯でもあり骨が折れる。
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しかし振り返ってみる眺望は見事。
三宝山から武信白岩山(2280m)への稜線。
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木賊山(左)と甲武信岳(右)
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それにしても甲武信岳は本当に目立たない山だ。

つなげてみると、こうなる。
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こちらは北方面、入川を囲む峰々。
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どれかが白泰山(1794m)のはずだ。

再びもどって、木賊山から手前・笹平への稜線。
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たった今下ってきた道だ。

おお、両神山も見えてきた。
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奥の方のギザギザした稜線がそうだ。

まもなく頂上。
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微妙だが、ガスはどうだろうか。

う~ん、霧氷がこんなに美しいとは。
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西の空からは雲が消えた。
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木賊、甲武信、三宝、3役そろい踏みである。

頂上付近は、おしろいを塗ったシャクナゲの林。
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8:25、破風山(はふさん)山頂。2318m。
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樹林で眺望なし。せっかくガスは晴れたが、そもそも何も見えない場所だった。

ここは西破風山と言ったり、破不山と言ったり、表記がまちまち。
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これにはわけがある。

特徴のない山が多く、山座同定のむずかしい奥秩父主脈だが、破風山は西破風山と東破風山をセットにすると台形のような形に見えて、誰にでも分かりやすい。
これを建築で言うところの破風に見立てて、「破風山」と言うようになったらしい。
破風とは本来、三角形をしているので、ちょっと不思議ではあるのだが。
人工的な形に見えるという含意なのかもしれない。

それはともかく、破不山とも言うのは、三角点の点名が「破不」だからである。
なぜ「破風」にしなかったか。
木賊山のことをかつて、埼玉側では「木賊山」、信州側では「破風山」と呼んでおり、陸軍陸地測量部は、ここの三角点に「破風」を採用してしまった。
そのため、至近距離にある破風山の三角点は、苦肉の策として「破不」にしたのだそうだ。

寒いし、眺望もないので、休まずに通過。
台形の稜線だけに、あまり起伏のない道を行く。
振り返って見る破風山。
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道は大きな岩が多い。
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地面に散らばる白いお菓子のようなものは、風に吹かれて落ちた霧氷たち。
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こうして見ると、破風山は霧氷の山だ。
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あの滝雲のなせる技かもしれない。

8:52、東破風山(2260m)に到着。
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ここも写真を撮っただけで、通過。

100mほど一気に下る。
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これは振り返ってみた構図。
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コルは笹平のような、ササの林床。
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標高は2180mほど。
次の登りは雁坂嶺(2289m)まで、なだらかな登り。

途中、右前方に夫婦熊岩(勝手に命名)が見えた。
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これはワニと人との口づけ岩かしら。
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ありゃりゃ、再びガスが立ちこめてきた。
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倒木の墓場を通過。
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どうも、この稜線は立ち枯れの木が多い。何か環境的に問題があるのではないだろうか。

そんなこんなで9:34、雁坂嶺に到着。
DSC_2004_20131208230443e7e.jpg
ここはちょっと期待したのだが、やはり展望なし。
休まずに通過する。
もう3時間くらい歩きっぱなしだ。
次のポイント、雁坂峠では休もう。

(つづく)
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